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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「秋真っただ中」「ローゼル」

 11月に入りやっと秋らしくなってきたような気がいたします。
今年の紅葉はいかがなもんでしょうね。真っ赤に染まった紅葉が見たいです。
先月はパソコンが壊れ原稿に見づらい点が多かったのではないかと反省しております。申し訳ございませんでした。
そんな中琵琶湖にあるサンクチュアリコート琵琶湖に行ってまいりました。
京都まで新幹線で行き、そのあと湖西線に乗り換えて行くのですが、せっかくなので京都をぶらぶら、まず奈良線で伏見稲荷に行きました。
外国の方が多いこと、私たちが外国に来たような錯覚を覚えるほどでした。
伏見稲荷の朱塗り千本鳥居をくぐりおもかる石に挑戦いたしました。重くて持ち上がりませんでした。これは願いが叶わないということらしいですよ。

彼女は願いが叶ったのか!

お参りした後は、京都四条をぶらりぶらり散策し京都駅に戻り湖西線の安曇川駅で下車お迎えのシャトルバスでサンクチュアリコート琵琶湖に。

夜の食事は中華料理で・・・・・

エクシブ系は中華料理が美味しいと評判なのですが・・・・!

どうしたことか。いまいちでした。手をかけていることはわかるのですが、やりすぎな感じ。フカヒレに、上海ガニのスープ。両方が主役でもったいないと思います。シェフは気を遣いながら、おいしいものをと、その気持ちは伝わってきますが。やりすぎと感じました。勝手な言い分でごめんなさい。

デザートも片方だけでもいいのかな!

朝食は美味しかったですよ。

ご馳走様でした。

今回はあまり知られていないローゼルについて見ていきましょう。

「ローゼル」 熱帯地方では多年草の植物ですが、低温に弱く一年草となることが多い。
熱帯地方でも栽培されているものは毎年種をまき育てられる一年草です。
観賞用のハイビスカスとは同じフヨウ属の近縁種です。
ローゼルは食用種です。
食用にできるのは葉と花が終わった後に出来る赤い肥大したガクとツトと呼ばれる部分です。
【分類】 アオイ科 フヨウ属 
和名 ローゼルソウ
【原産地】 インドからマレーシアという説
西アフリカという説
またスーダン、エジプト、中国という説
それほど熱帯地域の広い範囲に古くから見られたということのようです。
【特徴】 果実は赤紫色で品種によって、比較的丸い形のタイプやガクが縦に長いタイプもあります。
赤いガクの中心は白から薄緑色の実が包まれており、この部分は取り除いて利用します。
この少し厚みがある赤い部分は生のままでも食べることが出来ます。クエン酸を含んでいるため酸味はあります。
ハイビスカスティーと呼ばれているハーブティーの暗赤色の茶葉はローゼルを乾燥させたものです。
【美味しい時期】 花が咲き終わってから果実が膨らみ始め収穫できるのは
本州では10月~11月にかけて
沖縄 小笠原では9月下旬から収穫できるようです。
【主産地】 中国やタイ その他マレーシア アフリカの各地
中でもスーダンとナイジェリアでは高品種なものが作られているようです。
日本では沖縄 小笠原
本州ではわずかですが愛知県
【栄養/機能性】 ビタミンCやクエン酸、リンゴ酸などの有機酸が多く含まれています。カリウムも含まれています。
また、ローゼルティー(ハイビスカスティー)の特徴でもある、鮮やかな赤色のアントシアニンやフラボノイドをはじめとするポリフェノールを多く含んでいます。
  • クエン酸がエネルギー代謝を助け疲労回復に効果的といわれています。
  • 有機酸が新陳代謝を上げ元気をサポートしてくれるといわれています。
  • ポリフェノールが血管や細胞を守り、健康維持に役立つため、生活習慣病を予防するといわれています。
  • ビタミンCが免疫力を高め体を守り、感染症予防に効果的といわれています。
  • ビタミン類やミネラル類が肌環境を整え、トラブルを防ぐので皮膚バランスの調整をしてくれるといわれています。
  • アントシアニンが目の健康を守り眼精疲労を軽減してくれるといわれています。
【選び方】 鮮やかな紅紫色で肉厚なものを選びましょう。
【保存方法】 なるべく早く中の実を取り除き赤い食用部分だけの状態にして密閉できる袋(ジップロックなど)に入れて冷蔵庫で保存しましょう。 
乾燥させたローゼルは湿気を避け冷暗所で保存しましょう。
虫の発生を防ぐために塩水に浸けるなどの対策も有効です。
【用途/調理】
下処理の方法 果実には、中に白い実が包まれているので、この部分を取り除いて、外側の赤い部分だけを食用にします。
取り除いた中の実には種子が詰まっており(ミニオクラのようなもの)生では美味しいとは言えません。
国によってはこの種の入っている部分を炒めて食べるそうです。
中の実を取り出す方法 軸の付け根辺りの硬い部分を切り落とし、箸くらいの棒で断面を先に向けて押し込むと、中の実だけがぽろっと外れます。
中の実を取り除いた、赤い外側を広げ、ジャムや料理に使います。
塩漬けの方法 下処理をしたローゼルに対して、10~15%の塩をまぶして、保存瓶に入れ、時々瓶を振るなどして混ぜます。
これが「花梅」とよばれ、梅干しのような辛酸っぱい味です。刻んでご飯にまぶし、おにぎりにしたり、料理のアクセントにします。
砂糖漬けの方法 塩の代わりに好みの砂糖をまぶします。ローゼルに対して30%ほどの目安にします。
数日たつと真っ赤なジュースが底にたまります。
シロップは濾して残しておき、炭酸などで割って飲みましょう。
ローゼル自体はそのまま冷蔵庫に入れておけば、日持ちします。
砂糖漬けした状態のものはキッチンペーパーなどで水分をふき取って、グラニュー糖をまぶし、フードドライヤーか天日干しして、ドライフルーツにします。

参考資料  旬の食材百科 「野菜」
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Roselle.htm

今回は秋の野菜を使った一品を

「秋野菜の洋風煮物」

材料 2人分

ナス 1本
レンコン 10g
ニンジン 60g
マイタケ 1パック
エリンギ 1本
生しいたけ 小3個
インゲン 30g
オリーブオイル
野菜だし 1袋

作り方

  1. ナスはへたを落とし縦半分に切り、切り目を入れ、斜めに半分に切ります。
    レンコン、ニンジンは皮をむき、乱切りにします。
    マイタケは汚れたところを取り除き適当に手で割きます。
    エリンギは傘と軸を半分にきり、どちらも6本に切ります。
    生シイタケは石附を取り落とし小さければ1個を4つ大きければ6個に切ります。
    インゲンは茹でて上下を落とし2~3㎝に切ります。
  2. フライパンにオリーブオイル大さじ2を入れナスの皮を上にして焼きます。下の部分に焦げ目がついたら返して皮目を焼き、取り出しておきます。
  3. 同じフライパンにオリーブオイル大さじ1を入れてレンコン、ニンジンをさっと炒め、その中にマイタケ、エリンギ、生シイタケを入れ油が全体に回ったら2のナスを戻します。その時ナスを下になるようにしてください。
    水200㏄と野菜だし1袋をいれ、中火で蓋をしてレンコン、ニンジンに火が通り、水分がなくなったら、インゲンを入れ火を止めます。
    そこにオリーブオイルを周りからかけます。好みの量で。大体大さじ3~4ぐらい。
    お皿に盛って出来上がりです。
    残ったフライパンにオイルが残っていましたらキャベツを炒めると美味しいですよ・・・・・

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