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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「初盆」「じゅんさい」

野菜と果物の魅力について書かせていただくようになりまして、8年目を迎えました。これも皆様方のご支援のおかげとありがたく思っております。
これからも楽しいこと、美味しいことなど野菜、果物を通してお伝えしてまいりますので、変わらすご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

安保法案があれよ、あれよ、という間に衆院本会議を通過し、またオリンピックの主会場となる新国立競技場の建設を白紙に戻すなど、話題の多い夏の始まりです。
8月といえば暑い、暑い夏です。毎日温度が更新されていきます。私の住んでいます名古屋は濃尾平野のど真ん中の盆地です。暑いのが当然と子供の頃から育ってきましたが、最近では昔のことを思うと、うんと暑いような気がいたします。
家の構造、周りの環境などで暑さが変わってきてしまったのですね。
毎日、熱中症で、救急搬送された方が何人、何人とニュースで取り上げられない日がありません。
皆様熱中症にならないように適当に水分を補給したり、うまくエアコンを使って暑い夏を乗り切りましょう。

わたくしごとですが、今年我が家では初盆を迎えます。姉がこの6月に他界いたしました。姉ではありますが、年の離れた私にとっては母でもありました。たった一人の姉妹でしたので、まだ受け入れることが出来ません。きっと時間が解決してくれると思っています。
そんなわけで今までは姉についていれば何でも済まされていたものが、これからはすべて一人でやらなければなりません。少々しんどいですが頑張って初盆をやりとげます。
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もともと「お盆」とは、ご先祖さまをはじめ、あらゆるみ霊を供養する行事です。
元々は「盂蘭盆(会)(うらぼん(え))というそうです。
「盂蘭盆」ということばは、古代インドの言語であるサンスクリット語で「「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウランバナ」を音写したもので、逆さに吊られた亡者を供養する意味があるといわれていましたが、最近では、古代イラン言語「霊魂」をあらわす「ウルヴァン」が語源で、当地で霊魂を祀る儀礼が伝わるうちに、「盂蘭盆」と呼ばれるようになった、という説が有力となったといわれているようです。諸説にはいろいろあるようです。

禅の友7月号より
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精霊棚を用意してお迎えするのですが、
これは各地方によって様々な形があるそうです。

因みに我が家では、
真菰(まこも)を編んだゴザを敷いた台を置き、そこに蓮の葉を敷いて、お膳を並べます。
お盆のお供え物といえばキュウリの馬やナスの牛があります。
キュウリはご先祖様が来る時は足が速い馬に乗り、帰る時は牛に乗ってのんびり帰るように、またお供え物をたくさん載せられるように、という思いがこめられていたようです。
何故か我が家ではナスの牛だけお供えしてあります。おいでになる時は車でお迎えに行くのでキュウリの馬はないのかなぁと勝手に解釈しております。

[迎え火]を焚くのも、今までは姉の役目、
私はお迎えに行く人でしたので、
二つ一緒にしなければなりません、大変、大変!!
後はご馳走の準備です。
何とかうまく出来ますようにご先祖様お守りください。

久しぶりに友人が私を見舞ってくれましたので近くの「リオン」さんに行きました。
考えると毎月ランチに行っているようですね。
これは7月のランチメニューです。

お腹いっぱい満足して帰りました。

今回はあまり食卓に上らない「じゅんさい」を取り上げたいと思います。

『じゅんさい』 秋田県では木舟を浮かべて「採り子」がジュンサイを収穫刷る風景が初夏の風物詩として有名です。
【分類】 スイレン科 多年生の水生植物
水草の一種で、深さ80cm~1mほどの淡水の沼や池にせいそくし、ハスの葉と同じように水面に丸い葉を広げます。
【特徴】 収穫されたジュンサイは寒天状の膜に包まれていて、プリプリする歯ごたえと、つるっとした食感があります。両端が尖った長い巻物状のものが葉になる前の芽の部分です。茶色で丸い部分が花になる蕾の部分です。それらを包み込むように透明なゼリー状の膜があります。このゼリー状の部分がツルッとした食感となり、茎や芽の部分がプリプリした歯ざわりを楽しませてくれます。
【美味しい時期】 6月~7月
【種類】

生じゅんさい
さっと茹でて使うのですが、色が緑で食感も優れていますが、非常に高価です。

水煮じゅんさい
水煮のものは色が赤みがかっていますが、安く買えます。

【栄養/機能性】
  • ほとんどが水分です。栄養成分からみると、かなり栄養価は低い食材と言えます。しかし、食物繊維は多く含まれていますので、便秘の解消や直腸がんのリスクを少なくする効果があるといわれています。
  • 透名なゼリー状にはたっぷり糖タンパク質が含まれています。
    糖タンパク質には腎臓や肝臓の機能を向上させる働きがあり、細胞を活性化させ老化の防止にも役立つといわれています。
【選び方】 芽の部分が小さく、ゼリー状の部分が多いものを選びましょう。(美味しく品質がいいとされています)
【保存の仕方】 生のものは冷蔵庫で2~3日、下ゆでしたものは1週間ほど持ちます。
【用途/調理】 生じゅんさいの場合は、軽く水で2~3回洗い、ザルに上げ水気を切ります。このときヌメリが落ちてしまわないように注意しましょう。水気を切ったじゅんさいをたっぷりのお湯に通し、じゅんさいが鮮やかな緑色に変わったら、手早くすくい上げ、冷水で冷やし、十分に冷えたら水からすくい上げ調理します。

参考資料 旬の食材百科
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/jyunsai1.htm

参考資料 旬飯
http://shunmeshi.com/%E3%81%98%E3%82%85%E3%82%93%E3%81%95%E3%81%84

今回は夏に涼しげな「じゅんさいのゼリー寄せ」を作ってみました。

「じゅんさいのゼリー寄せ」

材料 4人分

 じゅんさい(瓶詰) 内容量90g
 キュウリ 1/4本
 ミニトマト 3個
 ロースハム 1枚
 スープ(固形スープの素1個) 2カップ
 白ワイン 小さじ2
 塩 コショウ  
 アガー 小さじ1.5

作り方

  1. じゅんさいは瓶から出してさっと水をかけます。
  2. キュウリはさいの目に切ります。
  3. ミニトマトは半分に切ります。
  4. ハムはほかの材料と同じ大きさに切っておきます。
  5. 鍋にイナアガーを入れ2カップの水でとかします。火にかけ温まったところでスープの素を入れとかし、グラグラと沸いたら、火を弱めて、少し煮ます(この時煮ないと固まらない場合がありますから必ず1分ぐらいは煮ましょう)。
  6. 白ワインを入れ味を見ます。塩、コショウで味付けします。粗熱をとります。
  7. 6の中に1.2.3.4.を入れます。
  8. 器を水でさっと洗い、その中に7を入れます。
  9. 常温で固まったら、冷蔵庫で冷やします。
  10. 冷やしたものを、器から出してお皿に盛ります。

召し上がる時はバルサミコもよし、サラダ仕立てでドレッシングで召し上がってもいいかと思います。

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