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インターネット公開文化講座

文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「ごちそう三昧」「フェンネル」

 いやだ、いやだ、あのうっとうしい季節がやってきますね。
雨も必要ですが、毎日の生活が晴れ晴れしません。皆様はいかがですか?
今年の梅雨はどうなんでしょうね、長雨それとも空梅雨?
そろそろ梅雨入りです。
私はさわやかな5月のうちに、新緑を浴びて稲武をドライブしました。久しぶりのドライブに少々興奮気味。山道を両側から新緑に迎えられ、いっぱい深呼吸してきました。運転をしてくれた彼女にとってこの山道は慣れたもの。すいすいと軽快に飛ばし、路面に出ている野菜の販売店などを回りながら、お昼は行きつけのお店でランチしました。

すべてご自分の山や畑でとれた食材で、ご自分で作られたものばかり。自然の恵みがいっぱいでとても癒されるお食事でした。私はお蕎麦をいただいたのですが、彼女が常連さんなので、定食の何品かをサービスしていただきました。ごちそうさまでした。
路面店で私がイナゴの佃煮を買ったところ、彼女にびっくりされました。「そんなの食べるの」と言われてしまいました。美味しいですよね。ええ、あなたもビックリ!?
カルシウムいっぱいで健康的ですよ・・・・・。

10月に短大のクラス会をいたします。その幹事の方に頼まれ私もお手伝いをすることになりました。いろんな候補があって、3、4軒ランチを試食いたしましたが、結局四間道にある「四間道レストランマツウラ」さんにお願いすることになりました。その時のランチです。

 こちらのレストランではテリーヌがお得意で農園野菜のテリーヌか、その時の季節のテリーヌが提供されます。私は生魚が苦手なので、お野菜のテリーヌ、お友達はホタルイカ&イカスミのテリーヌをいただきました。野菜も美味しかったです。彼女たちはホタルイカ&イカスミを絶賛していました。

パンと共に出てきたのは発酵バターとオリーブオイルにオリーブを刻み、黒ゴマを混ぜたものだそうです。
まだまだ企業秘密が入っているようで・・・・。
パンにつけていただくと美味でした。

こちらで打ち合わせしていただき当日もこのようなお料理でということで仮予約させていただきました。
たまたまその日は雨で四間道は風情がありました。
当日はお食事の前にこの付近を散歩するつもりでおります。
たぶんその模様は12月号でご報告できると思います。
どんなハプニングがあるかご期待ください。

ごちそうついでにもう一軒、夕方お蕎麦を食べに行くつもりで、行ったところお休み。
定休日でもないのに、がっかり。そこで時々伺う「四川飯店」さんに久しぶりに行きました。
お蕎麦屋さんは港区、四川飯店さんは千種区、名古屋の真ん中を突切ってきました。
お腹もペコペコ、幸いお値打ちコースがありラッキーでした。


 これにご飯を入れて12品。 1くらげの冷製ネギ風味とよだれ鶏
2蟹肉たっぷりフカヒレスープ
3やわらか鮑のオイスターソース
4牛肉とピーマンの細切り炒め
5厚切りホイコーローステーキ
6陳健一の海老チリソース
7魅惑の黒酢スブタ
8四川飯店伝統の大根と人参の干し海老煮込み
9陳健一の麻婆豆腐御膳
10四川飯店のタンタンメン
11杏仁豆腐
 これで税込み¥5,400。お腹いっぱい、美味しさ十分なお値打ちコースでした。

今回はあまり馴染みのないフェンネルに注目したいと思います。 10年ほど前、野菜ソムリエ協会から行ったイタリア旅行、アグリツーリズムで出会った野菜。その時はフィノッキオと教えていただきました。

『フェンネル』
英語でフェンネル(Fennel)、フランス語で(Fenouil)、イタリアではフィノッキオ(Finocchio)と呼ばれ、日本での和名はウイキョウ(茴香)といいます
海外西欧では馴染みの野菜ハーブです。
通常フェンネルと呼ばれるのはハーブとして上の葉の部分を指し、フィノッキオは野菜として根元近くの肥大した鱗茎を食用とするものを指しています。
【分類】 セリ科ウイキョウ属
【原産地】 地中海沿岸
古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録が残っているといわれています。
【特徴】
利用できる3つの部分があります。それぞれの部分によって使い方や食べ方に違いがあります。
1、白く膨らんだ「鱗茎」と呼ばれる根元のカブのような部分
フェンネルの鱗茎部分をイタリアではフィノッキオを呼んでいます。この部分は、セロリの根元のような食感と独特の香りがあるので生、又は加熱調理して食用とします。ヨーロッパでは比較的ポピュラーな野菜の1つです。

2、きれいなグリーンで針のような葉の部分葉の部分はハーブとして利用されます。サラダや刻んで和え物に加えたり、スープに加えたりする食用の他に、ハーブティーとして飲用に利用されています。
3、秋に採れる種の部分
種にも強い香りがあり、主に香辛料として利用されている他に、化粧品などにも使われています。
【美味しい時期】 種をまく時期や栽培地の気候などによって収穫できる時期が違ってきます。通常平地での花期は、6月から8月ごろにかけてで、鱗茎部分が十分にふくらみ美味しくなるのはその直前といわれています。
葉の収穫は基本的には随時柔らかい先の部分を収穫することが出来ます。なので葉が元気に成長する比較的暖かい時期が収穫時期となります。
【産地】 インドや中国、エジプト、ヨーロッパなどで多く作られているいるようですが、日本ではレストランで使われる程度で、一般家庭には馴染みがないこともあり、作られているのはごく限られた数量しかありません。それらのほとんどがレストランなど飲食店向けに卸されています。
岡山県、長野県、静岡県、岩手県、富山県などです。
【栄養/機能性】
  • 芳香の主成分のアネトールが咳止め効果や去痰の他、健胃に効果がああるといわれています。
  • 古くからハーブとして用いられています。ハーブティーは母乳の出をよくし、肝臓障害を改善するといわれています。
    その香りは消化促進や消臭に効果があるといわれています。
  • 鱗茎部分にも同じ香り成分が含まれているので消化促進作用があるといわれています。(イタリアではたべすぎたときはフィノッキオをかじれと言われているとか)
【選び方】
  • 葉を選ぶときは、針のような葉先までみずみずしく、しなびていないものを選びましょう。
    鮮度が落ちて緑色が薄くなり、黄色っぽくなったものは避けましょう。
  • フィノッキオ(鱗茎部分)の場合は、国内でつくられているものは青みが残っていて、株が小さいものが比較的多いようです。本場イタリアでは、白玉ねぎのように白く、一株で500グラムくらいの大きさになったものが多く、一枚一枚の鱗茎に厚みがあります。
    なるべく国産のものでもふっくらと丸く十分に膨らんでいるものを選びましょう。
【保存方法】
  • 鱗茎部分と葉の部分を分けて保存しましょう。日持ちがよくなります。
  • フィノッキオ(鱗茎部分)は乾燥しないようにポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。
    フェンネル(葉の部分)は湿らせた新聞紙などにくるみ、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
フェンネル(葉の部分)の長期保存
  • そのまま保存袋に入れて冷凍保存することが出来ます。
  • 刻んだ状態で柔らかくしたバターに練りこみ冷凍保存しましょう。
    (香りが抜けず、魚料理やパスタにすぐ使えます)
  • 細かく刻んでオリーブオイルを絡め、ペースト状にして冷凍保存しましょう。(ジェノベーゼのペースト風)
【美味しい食べ方】
  • フェンネル(葉の部分)の香りは生臭さ消す効果があるので、ヨーロッパでは古くから魚料理に使われてきました。針のような葉の様子が美しいので飾りにも使われています。
  • フィノッキオ(鱗茎部分)も生でたべることが出来ます。
  • 葉、茎そのものを食べるような料理というよりも、ハーブとして、ソースや他の食材に風味を加える薬味として使うことが多い食材です。
  • サラダ、炒め物、シチューなどの煮物など。
参考資料
http://www.foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Fennel.htm

今回は身体に優しい <中華風炊き込みご飯> を作りましょう♪

「中華風炊き込みご飯」

材料 2~3人分
2カップ
鶏ささみの缶詰2缶(1缶80g)生肉なら150g
生きくらげ約50g
中華だしの素30gA
醤油大さじ2
大さじ2
ハチミツ大さじ1
ガーリックオイル大さじ1
鶏缶詰の汁2缶分
三つ葉1/4わ
作り方
  1. 米は洗ってザルにあげておきます。
  2. 鶏ささみ缶詰は、身と汁を分けておきます。
  3. 生きくらげは熱湯をかけてから石づきをとり、せん切りにしておきます。
  4. 三つ葉は細かく切っておきます。
  5. 炊飯器に米とAを入れ、炊飯器の2カップの目盛りになるまで水を足し、
    2の鶏ささみの身と3のきくらげを入れます。
  6. スイッチを入れて炊きます。炊き上がったら15分ほど蒸らします。
  7. 器に盛り三つ葉を散らします。
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