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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「楽しさいっぱい」 「冬瓜」

 蝉の声も遠い昔、なんとなく秋の気配を感じるもののまだまだ暑さの残る今日この頃です。
台風12号11号の残した爪痕があちら、こちらで聞かれます。
被害にあわれました方のご心痛はいかばかりかとお察し申し上げます。
どうか一時も早いご回復を祈っております。
ところで、みな様、夏のお疲れが出ていませんか?ということで、秋の野菜と果物について一言。
秋には夏バテ回復と寒い冬の備えとなる野菜、果物が旬になります。
秋野菜は身体に優しく、辛味や塩味の効いた夏の料理で疲れ気味の胃や腸の調子を整えてくれます。
今年の夏は特に暑かったと思いますので、秋野菜、果物で夏バテを解消してみてはいかがでしょうか。

秋の野菜(特に9月) 明日葉 隠元豆 南瓜 薩摩芋 里芋 椎茸 シメジ 
ズッキーニ つるむらさき 冬瓜など
 
秋の果物(特に9月) 無花果 柿 梨 石榴 栗 銀杏 葡萄など
 

今回お話することがいっぱいあります。
まず最初は久しぶりに東京に行ったお話。1年ぶりかな...
野菜ソムリエの同期のお友達が定年を待たないで早期退職をしたお祝いの会でした。
新宿南改札で待ち合わせてお店に...集まったのは6人でしたがこぢんまりとまとまってお話ができました。一緒に苦楽を共にした仲間ですもの話す内容はお決まり、テストでは苦労したよね、でもこういうことがあったからこそいい出会いがあり、勉強より何より人との出会いよね。と...こうして13年間年に1度はみんなで集まったり、旅行に行ったりしています。

そのうちの二人が中一日明けて岐阜の鵜飼を観覧しにやってきました。計画を立てたのは地元の私です。
名古屋駅で待ち合わせ、最初に行ったところは、名古屋名物小倉トーストのお店。私は全然知りませんでしたが、彼女たちはガイドブックを見てぜひ食べたいとのことで...
ちょっと待ってください、そのお店に行く途中、人だかりがしていて、新聞社らしいカメラが数台、いったいなんだろうと思いました。そうなんですゴジラが名古屋に登場ということで、駅前の名物人形ナナちゃん人形がゴジラの手の中に...


騒ぎを横目で小倉トーストのお店に。私も初めていただきましたが、
なかなかおいしいものですね...
食パンにあんをはさみ両面プレスして焼いてありました。


お昼はやっぱり
味噌煮込み
冷房の効いたお店で
ふう~ふう~しながら
いただきました。

小瀬の鵜飼に行くために高速バスに乗るのですが、どうしても都合がつかず行けなくなってしまい、彼女たちをバスに乗せ見送ることになってしまいました。

写真は彼女たちが送ってくれたものです。
お宿もとてもよかったし、鵜飼は素晴らしかったと喜んでくれたので、お世話した甲斐があったというものです。次回は他の人たちも誘って行きましょうということになりました。
あくる日、また名古屋駅で落ち合って、ひつまぶしを食べに行くことになりました。
お昼どきで、行列が出来ていましたが、私たちは意外と早く席に着くことが出来、ひつまぶしと、肝吸いをいただきました。


ウナギが高騰しているせいか以前よりウナギの量が減ったように思いました。
そんなことを感じたのは私だけでしょうか!!

美味しくていっぱい食べ、お腹いっぱいでも、コーヒーが飲みたいということになりホテルのラウンジでケーキセット。

やっぱり、甘いものは別腹です。



名古屋駅に送り届け、こうして二日間の旅は終わりとなりました。
鵜飼には行けなかったものの、楽しい二日間でした。

次なるは
先月小学校のクラス会のことを書きました。その時の幹事で反省会をすることになり、お昼を「吉兆」名古屋店で松花堂弁当をいただきました。

続いては毎月の我が家のおもてなし料理です。

最後はシニア野菜ソムリエの高木さんの愛知の伝統野菜についてのお話と食事会にお仲間の野菜ソムリエさんと参加させていただきました。
愛知の伝統野菜のみならず、どこの伝統野菜も衰退の道を歩んでいるようです。
その理由として生産者と消費者との思いの違いだったり、生産者の考えの違い、そして安心、安全の問題とお聞きしました。
そして種はほとんどが外国産だそうです。どうか種だけは国産にしたいものです。

それぞれに愛知の伝統野菜が使われていました。
美味しくいただきました。

長いことお付き合いありがとうございました。
さぁいよいよ本題に。
夏に旬を迎え、夏バテを解消してくれるともいわれる冬瓜にスポットを当てましょう。

『冬瓜』 冬の瓜と書いて冬瓜です。これは冬に収穫すると言う意味ではなく、貯蔵性が高く、夏に収穫したものでも冬まで持つと言う意味からだそうです。実際にはそこまで日持ちがするわけではないそうです。
【分類】 ウリ科 ウリ属
【原産地】 熱帯アジア・ジャワ島
【美味しい時期】 旬は夏6月~9月
【主産地】 沖縄 愛知県
【栄養/機能性】
  • 冬瓜自体95%が水分で、カリウムを多く含みます。
    利尿作用があり、カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があるので、高血圧に効果があるといわれています。
  • ビタミンCを含み肌の健康維持や風邪などに対する抵抗力を高めるといわれています。
【選び方】
  • 丸のまま選ぶ時は表面に白く粉をふいたようなものを選びましょう。熟している証拠です。
    粉をふかない品種もあるので、そんな場合は、表面に傷や傷みがなく、緑色が濃く鮮やかな色をしていて、持った時重いものを選びましょう。
  • カットされたものを選ぶ時は切口がみずみずしく、真っ白なものを選びましょう。
    種の部分までしっかりと詰まっているものを選びましょう。
    反対に種の周りがスカスカしていたり、茶色っぽく変色しているものは避けましょう。
【保存の仕方】
  • 丸のままのものは風通しのよい冷暗所で保存しましょう。(冬瓜は貯蔵性が高い野菜なので数か月は大丈夫です)
  • カットされたものは種とワタの部分を取り除いてラップに包み、冷蔵庫で保存しましょう。
    なるべく早く食べるようにしましょう。
【美味しい食べ方】
  • 臭みやアクを取り除くために種やワタを取り除いたものを水から茹でましょう。茹ですぎないように注意しましょう。
  • 煮物にする時には、煮崩れしないように、面取りをし、火加減に注意しましょう。
【用途/調理】 煮物やスープ、炒め物、蒸し物など。

参考資料 http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/tougan.htm
     旬の食材百科

今回は冬瓜をデザートにしてみました。
まだ暑さの残るこの時期、冷たい冬瓜のコンポートはいかがでしょう。

「冬瓜のコンポート」

材料 6人分

 冬瓜 6切れ(800g)   飾り用    
 水 3カップ  ゼラチン 小さじ1
 砂糖 150g  水 大さじ1
 白ワイン 1/4カップ  水 2カップ  
 レモン絞り汁 1/2個分  砂糖 30g  
    赤ワイン 大さじ3  
     ミント    

作り方

  1. 冬瓜は6等分して、丁寧に一つずつ面取りをしておきます。
  2. 1を器に入れてラップして電子レンジで1分加熱します。
  3. ゼラチンに水をふりかけておきます。
  4. 鍋に水と砂糖を入れ、砂糖が解けたら2を入れ落し蓋をして中火で10~15分煮ます。
    竹串をさして柔らかければいいです。
  5. 4に白ワインとレモン汁を入れて火を止め、冷ましてから冷蔵庫で冷やします。
  6. 飾り用のゼリーをつくります。鍋に水、砂糖を入れ火にかけ、溶けたらゼラチンを加え、ゼラチンが溶けたら、赤ワインを入れ火を止め、冷まして流し箱にいれて冷蔵庫で冷やしかためます。
  7. 器に4を盛り上に6の柔らかいゼリーを散らします。ミントを飾って出来上がりです。

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