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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「今年もあと少し」「豆」

カレンダーもあと一枚、年と共に月日の経つのは早いものです。
子供の頃は「もーいくつ寝るとお正月」と指折り数えたものです。今では「来なくていいよお正月」です。年と共に月日が早く過ぎることをジャネーの法則(2016年12月記載)というそうですが、一日、一週間、ひと月、一年が早すぎます。それだけ年を取ったかと思うと一抹の寂しさを感じる今日この頃です。
お掃除やら買い物で何かと皆さまお忙しいことと思います。いかがですか。
そんな中、先日小春日和の日こんなに和気あいあいの家族に会いました。

私の友人の家にいる、のら猫ちゃんです。庭を我が物顔で走り、ここのお宅で餌をもらいハウスまで作ってもらっているご一家7匹です。私が窓越しに「こんにちは」というと「ふーう」と威嚇してきます。ご主人様が餌を持っていくと我先にと大変です。えさ代もばかになりませんよね。お家の中にはちびちゃんという飼い猫もいます。窓腰にお互い見合っている風景は何とも癒されます。

そうそう私のプリンターが壊れました。
これから年賀状もあるし、買うより仕方ない。今日昼から買いに行ってきます。

美味しい新米の季節、初めて龍の瞳を取り寄せました。
今まで食べたお米のうちで私には一番美味しかったで~す。
炊きあがった時の艶がピカピカ、稲のなっている風景が目に浮かぶような風の香り、お米が立っています。食べてもっちり、口の中に甘さがいつまでも残ります。さめても美味しく、おかずはいりません。お米だけで食べたい最高のお米でした。

もうそろそろクリスマスですね。家の中の設えを変えなければ。まだこれからです。私がご贔屓にしている和菓子屋さんのシトーレン、今年も注文いたします。和菓子屋さんだけに中には大納言や栗が入りお酒の何ともいえない風味が美味しさを引き立てます。

今月は「お豆」に登場していただきましょう。

『豆』 昔から人々の栄養バランスを整えるための食材として、重要な役割をはたした豆にはいろいろな種類があります。
【分類】 マメ科植物の種子
【原産地】 ラテンアメリカ
【美味しい時期】 周年出回りますが、ほとんど9月~11月の新豆がでる時期です。
【栄養/機能性】

豆の栄養成分は大きく二つの種類に分類されます。

デンプングループ      小豆 インゲン豆 エンドウ そら豆など
高タンパクグループ     大豆 落花生

  • ミネラルの宝庫です。中でもカルシウムが骨や歯の形成に欠かすことが出来ないといわれています。またそのカルシウムとかかわりあって、様々な生理機能をコントロールするといわれているリンやマグネシウムがバランスよく含まれています。
  • ビタミンも豊富に含まれています。
    豆には、活動に大切なエネルギー源である糖質が豊富に含まれていますが、体内で糖質を分解してエネルギーに変えるにはビタミンB1が欠かせません。豆にはこのビタミンB1がたっぷり含まれていて低カロリーといわれています。
    また脂肪の代謝に欠かせないビタミンB2、老化を予防するといわれているビタミンEなども豊富に含まれています。
  • 食物繊維が豊富に含まれています。
    豆には大腸がんの予防に効果のあるといわれている「不溶性食物繊維」と、コレステロールを低下させるといわれている「水溶性食物繊維」の両方が含まれています。
  • 抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富に含まれています。
    小豆、金時豆、など赤いまめの方が他の豆に比べ抗酸化作用が強いといわれています。
 特に黒豆について
  • 必須アミノ酸が多く含まれている良質のたんぱく質をはじめ、ビタミンB1、B2、脂質が多く含まれています。
    その脂質は大半が不飽和脂肪酸なので、コレステロールや中性脂肪の増加が抑えられるといわれています。その上サポニンアントシアニンの強い抗酸化力と相まって動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を予防するといわれています。
    黒豆に多く含まれるビタミンB1はエネルギー代謝を盛んにして疲労回復や夏バテに効果があるといわれています。また冷え性や二日酔いなどにも効果があるといわれています。
【選び方】 豆によってそれぞれ多少違うとおもいます。
今回は黒豆について記載いたします。
色艶がよく黒光りしたものを選びましょう。
皮にハリがあって、粒がそろっているものを選びましょう。
【保存方法】 豆は一般に湿気に弱いので、通気性の良い、出来れば紙の袋に入れて、冷暗所で保存しましょう。
【美味しい食べ方】 豆は茹でておけばいろいろな料理に役に立ちます。
黒豆の煮物 黒豆茶 スープ、ケーキ パンなど。

おせち料理にはなくてはならない黒豆の炊いたものをご紹介いたします。
それぞれのご家庭で炊き方は違うかと思いますが、私の簡単な炊き方でご紹介いたします。

「黒豆」

材料

黒豆 300g
砂糖 240g~300g
醤油 小さじ2/3
錆釘
 

作り方

  1. 黒豆は洗いたっぷりの水に浸し一晩つけて戻します。新豆とひね豆では戻す時間も違います。
    新豆なら6~9時間、ひね豆なら9時間~12時間
  2. 黒豆をざるに上げ新しい水を鍋に入れ、その中にざるに上げた黒豆と錆釘を入れて、最初は強火で、煮立ってきたら中火にしてあくを取りながらしばらく煮ます。
  3. 豆が煮汁から顔を出さないよう、時々さし水をして、ある程度柔らかくなるまで煮ます。
  4. ある程度柔らかくなったら、分量の砂糖を加え弱火でふっくら、十分柔らかくなるまで煮ます。この時落し蓋をし、そのうえに蓋をして煮ます。最後に醤油を入れます。
    お鍋のまま粗熱を取ります。
  5. 艶のよい柔らかい黒豆を炊いてください。

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