文化講座
「七夕」「ニンニク」
今年も七夕の季節がやってきました。
そもそも七夕とは別名「笹の節供」「星祭り」といわれ、江戸時代に五節供の一つに定められ、今でも広く親しまれています。七夕といえば、織姫、彦星が一年に一回、天の川で出会うというロマンチックなお話ですね。子供の頃、笹竹に短冊で願いを書いてむすびつけたものです。そして夜空を見上げ、今日は織姫様と彦星様がうまく会えるのだろうかと心配しながら眺めていた記憶がよみがえります。今ではそのようなロマンチックなお話も遠い昔、毎日の現実に右往左往しております。今年は久しぶりに我が家の笹竹に願いを込めて短冊にしたためたいと思っています。
ここのところ忙しく過ごしておりましたのでグルメ情報もままなりませんでしたが、従妹が我が家に遊びに来てくれましたので、久しぶりに近くのフレンチレストラン「リヨン」さんにランチに行ってきました。
デザートは各自好きなもの
左からカクテルゼリー、フォンダンショコラ、ティラミス
鯛のポアレ、皮が香ばしくとても美味しかったです。
いつ行っても、雰囲気が良く美味しくいただいて帰ります。
従妹が「また行こうね」と言うのが口癖です。
新しく行ったお店は、ラーメンでも食べたいねと言って、行ってみたところ、「おそばいただけますか」と聞ける雰囲気ではなく、少々高級感のあるお店でした。それもそうですよね、東京赤坂にある有名店「四川飯店」の名古屋のお店です。姉の病院での看病帰りでジーンズをはいて行ってしまい、お店の方に「ごめんなさいね、こんな格好で」と申し上げたら「いいですよ、お気になさらないでください」と温かいお言葉でうれしかったです。
そんなわけで、月替わりのコースメニューをいただくことにいたしました。
最初は薄味、だんだんと濃くなってくるもののすべて美味しくいただけました。 近々また行きたいお店です。
今回は夏バテ対策にも効果があるであろう「ニンニク」にご登場願いました。
『ニンニク』 | デザイナーフーズでピラミッドとの一番上に位置しているニンニクはがん予防にもっとも効果的といわれています | ||||
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上に行くほどがん予防の効果が高いです。 デザイナーフーズ・ピラミッドとは、1990年にアメリカのNCI(国立癌研究所)が打ち出したプロジェクトです。ガンになる要因は食生活によることが大きいので、どのような植物性食品の成分を取り入れることにより、ガンの発生を未然に防ぐことが出来るのかを調べたものです。 |
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【分類】 | ユリ科 ネギ属 | ||||
【原産地】 | 中央アジアのキルギス地方 | ||||
【伝来】 | 日本には中国を経由して、奈良時代頃にはもう伝わっていたといわれています。古くは紀元前3000年以上も前に古代エジプトからギリシャなどではすでに薬用(強壮用)として栽培されていたといわれています。 | ||||
【美味しい時期】 | 6月~8月にかけての夏が旬となります。 ニンニクは地方により収穫時期が多少ずれるので、旬もそれに合わせてずれる事には成ります。 5月中旬頃から6月にかけて、収穫後間もない新ニンニクが出回り、これはみずみずしくこの時期だけに楽しめる物です。 |
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【主な産地】 | 青森県 全国の70%を占めています。 特に青森県三戸郡田子町は生産高日本一です。値段も高いそうです。 | ||||
【栄養/機能性】 |
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摂り過ぎに注意!! | ニンニクは身体にいいからと言って摂りすぎると、胃腸に悪影響を与えることがあるので注意しましょう。 | ||||
【選び方】 | ずっしりと重みがあり、結球がかたい物を選びましょう。軽くて外皮と身に隙間があるのは避けましょう。(古くて水分が抜けてしまっている可能性が高いので) 新ニンニクの場合、表面の皮に赤味があるものがありますが、これはニンニクの成分によるもので、味には影響ありません。また、ほとんどの物は皮を剥くと中は白いです。 |
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【保存の仕方】 | 高温多湿を避け、風通しの良い涼しい所に置いておきましょう。 夏場は、冷蔵庫で保存しましょう。 ただし、冷蔵庫の中に長期間入れておくと芽が出やすいので早めに使い切りましょう。 特に国産の物は芽止め処理をされていない事が多いので、温度変化より芽が出やすくなります。冷蔵庫に入れたものを使う場合は、使う分だけ取り出し、残りはすぐに戻すようにしましょう。 |
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【冷凍保存の方法】 | 表皮をむいて、ばらした状態でラップにしっかりと包んで冷凍しておけば、冷蔵庫で解凍すると生の時と同じように使えます。 洋食に使うのであれば、フードプロセッサーや包丁でみじん切りにして、オリーブオイルと混ぜてビンなどに入れて冷凍しておけば使うときも手軽に長持ちします。 |
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【加工して保存する方法】 | 表皮をむいて、ばらした状態の物を、オリーブオイル、ビネガー、普通の酢、醤油などに漬け込んでおくと、薬味や料として使い、漬けこんだニンニクは漬け物として食べられます。 | ||||
【用途/調理】 |
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参考資料 やさいのソムリエ 小学館 旬の食材百科
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/ninniku.htm
ニンニクを使った料理は「スペイン風ニンニクスープ」
このレシピはレストラン「月とスウィング(現在は閉店)」でお稽古したものを私流にアレンジしたものです。
夏バテに効果大だと思います。冬には体をあたためてくれます。
是非お試しを・・・・!!
「アホ(ajo)スープ」
材料 4~5人分
ニンニク | 1個(塊) | |
フランスパン(中の白い部分) | 100g | |
エクストラバージンオイル | 大さじ1 | |
パプリカパウダー | 小さじ1/2 | |
塩 | ||
水 | 1500cc | |
固形スープの素 | 5~6個 |
作り方
- フランスパン(白い部分)は適当にちぎっておきます。
- 水1500cc強にスープの素を入れてスープを作っておきます。
- ニンニクは皮をむき中の芽をとり、薄くスライスしておきます。
- 鍋にエクストラバージンオイルとニンニクを入れて、火にかけ絶対こがさないように、ゆっくり炒めます。
- ニンニクに火が通ったら(ホックホクになったら)パプリカパウダーを入れスープをそそぎます。
- フランスパンを5に入れて、フランスパンにしみこむ程度まで煮ます。
- 6をミキサーにかけ仕上げます。
- 鍋に移し温めます。味をみて塩をします。
- お皿に注ぎ出来上がりです。