文化講座
「春間近」「春菊」
女の子にとってはいくつになっても桃の節句は楽しいものです。かくゆう私ももちろん毎年楽しみにしている恒例行事です。
このお雛様も、今まで何度もこうして登場したことと思います。
今年のお雛様にはどんなちらし寿司を作ろうか、と今からあれやこれやと思案しています。
というのも、今回はちょっと気合を入れてちらし寿司を作ろうと思っているからなのです。
実は、お雛様のために・・・、というよりも次月の4月に再度ちらし寿司を作る予定になっているのですが、そちらの方が今の私にとっては重要なイベントになりつつあります。
それはこの前のお正月に、従妹の息子から「おばちゃん、今度ちらし寿司作ってね」とリクエストをもらったことに起因します。
子供の頃、このお雛様の時期になると私の作ったちらし寿司を食べていたことをずっと覚えていてくれたようで、それが私には何とも嬉しくそして可愛く、「いいよ作ってあげるから」と思わず言ってしまったわけです。
聞くところによると、彼は小学校、中学校時代ととてもお勉強が苦手で、ずいぶん先生をてこずらせたようです。
私たちの従妹である彼のお母さんは、そのことでいろいろと私の姉に相談していたようです。私にとっては、いつも自然体で憎めないやんちゃな男の子、という印象でした。
それがどうでしょう、その彼が成長して大学、大学院と進学しこのお正月に久しぶりに会ったところ、あのやんちゃな男の子の面影はどこへやら、とってもいい青年になっているではないですか。姉と私は彼の好青年ぶりにとってもびっくり!「彼はきっと女の子にもてるだろうね」と、ついつい、つぶやいてしまいました。
そんなわけで、せっかくリクエストしてもらった彼の小さい頃の思い出の味でもあるちらし寿司、喜んでもらえるよう特別に美味しいちらし寿司をはりきって作ろうと思っています。
こんなふうに、3月といえば入試、合格発表、卒業式、年度末、引っ越しや異動・・・、
といろいろ世間はせわしくなるようですが、私にとっての今年の3月は大きなイベントもありませんのでのんびり過ごせそうです。
だんだんと暖かくなり桜の開花も間近いのでまたマイペースに美味しいものを探しに出かけたいなあ、と思っているのですよ。
皆さんはどんな計画をおたてになっているのでしょうか・・・?
今でもこうして写真を見ると懐かしく思い出します。ああ、こんなによく咲いてくれたんだよなあ、と・・・
少ししんみりしてしまいました。ここで明るい話題に変えましょう。
まずは「装うもの」。
先日私に嬉しいプレゼントがありました。
ある方が、私のためにお洋服を作ってくださったのです。着やすくて楽しいワンピースです。どうです、素敵でしょう?
中に着るセーターを変えたら何通りにでも着回しがききます。きっと冬から春にかけて大活躍まちがいなし!です。気持ちもわくわく♪嬉しいプレゼント♪ありがとうございました。
そして「食べるもの」。そう、グルメ情報も忘れてはいけません。
今回は我が家のおもてなし料理をご覧ください。
何とうっかり、メイン料理を撮り忘れてしまいました!まだまだ寒い時期だったので、メインは味噌仕立ての牡蠣鍋にしたのですが、お見せできず、本当に残念です。
このお鍋には通常我が家においては、この地方ならではの餅菜(正月菜)を入れます。残念なことにもう、時期が時期なので餅菜はスーパーにありません。皆さんはそんな時、どうしますか?そう、代用です。私も今回、代わりに小松菜を使いました。あとは糸こんにゃく、角麩、豆腐、牡蠣のみといったシンプルな鍋です。最後の〆にお餅をいただくのが私の好みです。寒い時期には体が温まり美味しいですよ。牡蠣はRのつく月(September October November January February)がよいとされています。
今年は牡蠣の時期を過ぎてからのご紹介となってしまったのが何とも残念!来年のRがつく月の寒~い日に、ぜひ皆さん作ってみてくださいね。
さて、鍋といえば春菊がかかせませんね。この冬も皆さんの食卓に春菊はたくさんあがりましたでしょうか。今では一年中手に入る春菊、冬の季節だけでなく、さらに知って活用しましょう。
『春菊』 | 春に花を咲かせ、葉の形が菊の葉に似ていることから春菊と呼ばれています。 その香りと葉や花の形から、関西では菊菜(きくな)と呼ばれています。希に新菊(しんぎく)と表記されることもあります。東南アジアでは広く食用にされている春菊ですが、ヨーロッパでは観賞用に過ぎません。 |
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【分類】 | キク科 シュンギク属 |
【歴史】 | 室町時代中国を経て渡来したといわれています。 |
【原産地】 | 地中海沿岸 |
【美味しい時期】 | 通年手に入りますが、11月~2月の冬 鍋の季節 |
【種類】 | 大葉種・・香りは強く、葉の切れ込みが少なくて肉厚。味にクセがなく柔らかい。九州や四国に多い。
中葉種・・香りは強く、葉の切れ込みは大葉種と小葉種の間。
株の形で分けると
株立ち型・・茎が立ち上がって分枝。伸長した茎葉を順次摘み取り出荷する品種(関東に多い)
株張り型・・茎があまり伸びず、株ごと抜き取り流通出荷する品種(関西に多い)
葉の切れ込みが株立ち型よりは浅めで丸みを帯びている。 小葉種・・・葉の切れ込みは深く、香りが強いものの収量が少ないため、あまり栽培されていない。
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【栄養/機能性】 |
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【選び方】 |
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【保存の仕方】 | 春菊は乾燥しないよう濡れた新聞紙などでくるみ、ビニールやポリの袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。春菊は立型野菜なので、寝かせておくと上に伸びようという性質があり、茎が曲がりやすく、またその為に傷みも早くなるようです。出来る限り立てて保存しましょう。 冷凍保存の場合 春菊は冷凍保存もできます。その場合は塩を入れた熱湯で30秒~45分程度さっと固めに茹でて、すぐに冷水に取り水気を良く切って、小分けしてラップに包み冷凍して保存しましょう。 冷凍したものを使う時の注意点 和え物やおひたしなどを作るの場合は、自然解凍してから調理しましょう。またみそ汁など汁物の場合は凍ったまま使用しても大丈夫です。 |
【用途/調理】 | 下茹でする場合
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ソムリエのひとり言 | 加熱調理が主流の春菊ですが、生(なま)のままの春菊、皆さんは召し上がったことがありますか?私のおススメは、洗って水気をふきとった春菊をそのまま、2、3cmの長さにに切り甘酢、塩、コショウを少しかけ、熱したごま油を上からジュワッとまわしかけいただくというもの。これが本当に美味しいのです。ぜひおためしあれ♪ |
参考資料:旬の食材百科
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/syungiku.htm
今回は濃い緑色がまるで春の訪れを告げるような・・・そんな春菊の変わり揚げをご紹介いたしましょう。
「春菊と長芋の変わり揚げ」
材料(2人分)
春菊 | 40g |
長芋 | 200g |
干し桜えび | 15g |
揚げ油 |
作り方
1. | 春菊は根の部分を少し切ってから2cm位に切っておきます。 |
2. | 長芋はすりおろしておきます。(この時、小さく残った長芋も細かく切っておきましょう。) |
3. | ボールに1、2(細かく切った長芋も)と干し桜えびを入れて混ぜます。 |
4. | 160度の油の中に3を大きめのスプーンですくって入れて、からっと揚げます。 |
5. | 天つゆ又はお塩で召し上がってください。 |
だし汁 | 1カップ | 鍋に入れ煮立たせる。 | |
酒 | 大さじ1 | ||
みりん | 大さじ1 | ||
砂糖 | 大さじ1 | ||
醤油 | 大さじ2 |