愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「時短カレー」「ラッキョウ」

 さわやかな新緑の季節もつかの間に過ぎてしまい、今では憂鬱な季節になってしまいました。そうです。梅雨ですね。今年の梅雨はどんな風でしょうね。
4月の良い季節に結構な雨が降りました。そんなわけで、今年の梅雨は空梅雨?
なんて勝手に思っている私です。
ところで、6月は雨が降る季節なのになぜ水無月というのでしょう。
今までそんなこと気にもしていませんでしたが、ふと疑問をもってしまいました。それで調べてみましたら・・・
水の無い月と書くが、水が無いわけではない。
水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味である。陰暦六月は田に水を引く月であることから、水無月と言われるようになった。旧暦の六月は梅雨が明けた時期になるため、新暦に当てはめて解釈するのは間違いで、水無月は「水の無い月」とするものもある。しかし、「水の月」説は新暦以前から伝えられており、新暦に合わせたものではない。また、「水の無い月」の説は梅雨を基準にされているが、梅雨の時期である旧暦五月「皐月」が梅雨に関係していないため不自然で考え難い。
 語源由来辞典より   http://gogen-allguide.com/mi/minazuki.html
ということでした。皆さんご存知でしたか。
日本の暦ではこの時期はやっぱり田植えの季節ですね。
お百姓さんが美味しいお米が出来るよう背中を丸め、私たちのために作業をされているおかげで私たちは美味しいご飯が食べられます。ありがたいことです。感謝ですね。
ですから梅雨もなければいけません。お天気続きでは農作物もうまく出来ません。
ほどほど、いい言葉ですね・・・・・
いよいよ生涯学習センターの前期の授業が始まる時期がきました。
環境デーなごや2015「旬の食材」と「時短料理」でエネルギーをとことん節約!をテーマに料理教室を行うことになりました。
メインは「時短カレー」です。
ミキサーを使いあっという間に出来てしまう簡単そして美味しいカレーです。
お肉の代わりにコンビーフを使ってみました。
お時間のない時こんなカレーはいかがでしょうか。
レシピを掲載しておきますのでお試しください。

「時短カレー」

材料 4~6人分

 コンビーフ 100g
 タマネギ 250g
 ジャガイモ 200g
 ニンジン 30g
 ショウガ 10g
 ニンニク 1/2片
 リンゴ 1/4個
 水 400cc(2カップ)
 スープの素 1個
 カレー粉 大さじ1
 赤ワイン 50cc(1/4カップ)
 ケチャップ 大さじ2
 ソース 大さじ1
 塩  
 コショウ  

作り方

  1. コンビーフは缶から出しておきます。
  2. タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、ショウガ、ニンニク、リンゴはミキサーにかかるような大きさに切っておきます。(ジャガイモは水にさらして、水切りしておきます。)
  3. Aをミキサーに入れて撹拌します。
  4. 3を鍋に入れ火をつけ、ふつふつと湧いてきたら中火にして5分ほど煮ます。この時ベラでかき回してください。
  5. 4の中にカレー粉を入れて混ぜます。
  6. 5に赤ワイン、ケチャップ、ソースを入れて少し煮込みます。
  7. 味を確かめて塩コショウします。
  8. お皿にご飯を持って、カレーをかけて出来上がりです。
  9. トッピングにお野菜をのせるのもいいでしょう。

今回はこの時期皆さん「ラッキョウ」を漬けられるご家庭が多いかと思います。
そんな「ラッキョウ」を取り上げることにいたしました。

『ラッキョウ』 カレーになくてはならないラッキョウ
【分類】 ネギ科 ネギ属
【原産地】 中国
【特徴・伝来】 ラッキョウの鱗茎は白く綺麗で、ニンニクやニラと同じような強い香りがあり、五薫(ごくん)のひとつでもあります。様々な薬効も持ち、日本には平安時代に伝わったとされていますが、当時はあくまでも薬用としてもちいられていたようです。
【美味しい時期】 5月~7月
旬となる収穫の最盛期は地方によって若干ずれがあります。
【種類】

島ラッキョウ
沖縄の特産として知られ、ラッキョウの一種です。

エシャロット
品種名ではなく、葉付きの細いラッキョウのようなものがエシャレットまたはエシャロットという名称で出回っています。これはラッキョウを土寄せして栽培され、若取りされたもので、クセが弱く生のままでも食べられます。

本来のエシャロットとは
タマネギの仲間で、フランス料理には欠かせない素材として知られています。

【栄養/機能性】
  • 特有のにおいのもとは硫化アリルの一種アリシンという物質です。これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があるといわれています。
    また免疫力を高め、がんの予防にも効果があるといわれています。更に、血行促進により、冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的といわれています。
    ラッキョウの特有の香りには、食欲を増進させる効果もあります。
  • 食物繊維が多く含まれ、便秘の解消や大腸ガンのリスクを軽減するといわれています。
    ごぼうは100gに5,7g食物繊維が含まれています。
    ラッキョウには食物繊維が100gに21gも含まれています。
【選び方】
  • 鱗茎が十分に生育しふっくらとしていて、全体に粒がそろっているものを選びましょう。
  • 「根付きラッキョウ」は芽があまり伸びていないものを選びましょう。
    ラッキョウは出荷される直前に葉と根を切り取られますが、成長が早くすぐに切り口から芽が伸びてきます。
    鮮度をみるにはその切り口から伸びた芽の長さで判断が付きます。鮮度が落ちて、芽が伸びすぎているものは身痩せしていたり、表面が乾燥し、より何重もの皮を剥かなければならなかったりするので避けましょう。
【保存の仕方】
  • 生ラッキョウは買ってきたらすぐに加工しましょう。
    (甘酢漬け、醤油漬けなど)
  • 生のまま食べるように保存したい場合は乾燥しないようにポリ袋などにいれ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
【用途/調理】 甘酢漬け、醤油漬け、天ぷらなど

参考資料 やさいのソムリエ 小学館 旬の食材百科
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/rakkyou4.htm

今回簡単に出来る甘酢漬けをご紹介いたしましょう。

「ラッキョウの簡単甘酢漬け」

材料

 ラッキョウ お好みの量

作り方

  1. きれいにお掃除をします。
  2. お湯を沸かします。
  3. 甘酢を用意します。鷹の爪を種を取って1本ほど(ラッキョウの量と好みで加減してください)入れます。
  4. 2のお湯が沸いたら、洗ったラッキョウを入れて、30秒ほどしたら取り出し、3の甘酢に入れます。冷めたら冷蔵庫で保存します。
    甘酢はお好みで作っていただくもよし、市販のものを使っていただくのもよし。
    私は「美味しい酢」を使いました。

野菜と果物の魅力について
このページの一番上へ