文化講座
「お盆」「ミョウガ」
"夏"真っ盛り。どこに行っても「暑い!」「暑い!」日々です。
そんな大変な季節が到来しましたが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
クーラーがなくてはどうにも過ごせそうにない気温続き・・・、されど値上がりした電気代も気になるところ・・・!?私といいますと、極力クーラーは使用せず、首に手ぬぐいをぐるっと巻き、汗をかきかき家事などをしております。暑くて大変ですが、なんだか気持ちがいいので好きです。とはいってもとても格好悪くて人様にお見せできるような姿ではありませんので、私のそんな姿については皆様のご想像におまかせします。
さて、8月の行事といえばお盆です。禅宗の我が家にも当然お盆がやってきます。お盆にはいろいろ決まりごとがあります。せっかくですのでその決まりごとのなかでも我が家で行っている「食事」についてお伝えしたいと思います。
まずはお迎えです。ご先祖様のお墓に行き、迎え火を焚いてお迎えいたします。
次にお食事そのものについてです。
食事については各ご家庭でそれぞれ違いがあるかと思いますが・・
我が家風で・・・・
はじめににゅう麺を出します。・・・すべてのお料理はご先祖様の人数分だけ小さなお皿にのせてお供えいたします。 写真は私たちがいただく器で撮影したものです。
二日目
三日目
以上です。いかがでしたでしょうか?皆様のなかにはこうした風景をご覧になるのは初めてという方もいらしたかもしれませんね。
我が家ではずっと行われているとても大事な年中行事のひとつでもあるのですよ。
そしてあくる日16日には、昨夜精霊流しに行ったお寺にお施餓鬼に行きます。
これでお盆の行事は一応終わりです。疲れます・・・・・。
続いてご紹介するのは、お食事繋がり・・・・ということでお友達との食事会の様子です。
食事会といいましても、恒例の我が家での集まりではなく、このたびはお友達のお家に招かれたものです。実はここ最近、私が少々せわしくしており、なかなか我が家での食事会を開くのもままならず、そんななかでのご招待だったので、ことさらありがたく喜び勇んで出かけてまいりました。
こちらの友人宅では以前にも何度かお招きしていただき、ご馳走を振る舞っていただいたのですが、今回も素晴らしいお料理の数々で私は感動し通しでした。
今回は総勢7名の参加でした。料理人は友人の奥様です。
こうして美味しい食事に舌鼓、会話も弾み楽しいひと時を過ごすことができました。是非また呼んでくださいね、楽しみにしていま~す。
さて、「食べ物」の話題が続いてお腹もいっぱいになったところで!?次はお勉強の話題に移りましょうか。
お勉強のお話は二つあるのですが、まず一つ目は前回もお伝えしました覚王山フランテ併設のカフェで行われた勉強会についての報告です。前回の「珍しい野菜」に次いで今回は「コーヒー」のお話を聞く機会に恵まれました。
コーヒーも極めれば奥が深いもの、今回のお話もなかなか興味深いものでした。
講師はオガワコーヒーのコーヒー鑑定士の方で、かなり専門的なお話を聞かせていただきました。
今回私も初めて知りましたが、なんとコーヒーには二つの種があり、そして精選方法(生豆を取り出す方法)にも二通りあるそうです。
一生懸命耳を傾けメモを取りましたので、特に印象の深かった上記の種と精選方法について覚えていることを表にしてみました。
種 | 形 | 香り(臭い) |
カネフォラ(ロブスター) | コロンとした丸型 | お茶っぽい、豆っぽい香り |
アラビカ(ブラジル) | ぺちゃんとした形 | 華やかな香り |
精選方法 | 取り出し方 | 取り出した豆の中央の部分 |
ナチュラル | 豆を干して | 茶色っぽい |
ウオッシュド | 水を使って取り出す | 白っぽい |
勉強した結果、私はコーヒーの豆を挽くたびに豆を観察するようになりました。
これはカネフォラそれともアラビカ、そしてナチュラルだろうか、いやいやウオッシュドでなかろうか等と、豆と会話をするようになりました。これがコーヒーを煎れる前の私の儀式になり楽しんでおります。コーヒーを飲むのを待っている人にとっては、何を一人でぶつぶつ言っているのかと不思議がっていることでしょう。コーヒーって面白いですね、そして楽しい、ますます好きになりました。
パネルから撮影させていただきました。
そして二つ目のお勉強のお話です。今度は立場が変わり、私が講師を務めさせていただいたお話です。ついこの前になるのですが名古屋市立栄生小学校のPTAのお母様方に朝食の大切さについて講演してまいりました。
その折に私のマイクの前にこんな素敵なアレンジメント二対が飾ってありました。
なんと美しいのでしょう。果物がいくつかあしらわれているのがお分かりになるでしょうか・・・?皆さんいくつ見つけられましたか?私は、もうとても感激してしまい、お陰さまで嬉しい気持ちにプラスして、心も和み楽しくお話しすることができました。
このアレンジメントは参加者のお一人であるお母様がこの日のためにお作りになられたものでした。
講演後、なんとこちらを頂戴いたしました。とっても嬉しかったです。ありがとうございました。
お母様方からは朝食がいかに大切かよくわかりまして、そしておろそかにはできないことを改めて認識しましたと、嬉しいお言葉をいただくことができました。
因みに教頭先生の朝食は牛乳にバナナだそうです。「ちょっぴり朝ごはん」ということで
素晴らしいですね。
今回は、日本の夏にはなくてならない野菜の一つ、「ミョウガ」にスポットをあててみましょう。
『ミョウガ』 | 夏バテ予防にぜひ食べてほしい夏野菜の代表選手です。 | ||||||
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【分 類】 | ショウガ科 ショウガ属 | ||||||
【名前の由来】 | 「大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガに転訛したといわれています。」
もう一つの説として、これはミョウガを食べると物忘れすると言われる要因とも重なります。 「釈迦の弟子である周利槃特が、自分の名前を忘れてしまうため、釈迦が首に名札をかけさせた。しかし名札をかけたことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を覚えることができなかった。その後、死んだ周梨槃特の墓にいくと、見慣れない草が生えていた。そこで「彼は自分の名前を荷って苦労してきた」ということで、「名」を「荷う」ことから、この草に茗荷と名付けたとか。 ミョウガ. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. |
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【原産地】 | 東アジア | ||||||
【おいしい時期】 |
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【栄養/機能性】 |
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【種類】 |
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【選び方】 | 傷がなく、締まっていて、蕾がみえていないものを選びましょう。中身がよくつまっているものを選びましょう。 | ||||||
【保存の仕方】 | ミョウガは乾燥しないようにラップか袋に包んで冷蔵庫の野菜に入れておきましょう。4~5日は持ちますが、香りが身上の食材なので、なるべく早く食べましょう。 切った物はラップでピッタリと包み、冷蔵庫に入れておきましょう。 |
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【用途/調理】 | ミョウガにはアクがあるので、切ってから水にさらすとよいでしょう。ただし、長時間さらすと香りが逃げるので注意しましょう。 薬味、汁の実、酢の物・酢漬け、刺身のつま、てんぷら等。 |
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参考資料: 旬の食材 春夏の野菜 講談社 野菜の便利帳 高橋書店 |
夏バテ解消!!食欲倍増!!ミョウガご飯はいかがでしょう。
「ミョウガご飯」
材料 2~3人分
米 | 2カップ | |
水 | 2.3カップ | |
酒 | 大さじ1 | |
ミョウガ | 3本 | |
梅干し | 2個 | |
大葉 | 10枚 | |
切りごま | 大さじ2 |
作り方
1. | 米は研いでザルにあげてしばらくおきます。 |
2. | 梅干しはタネを出してちぎっておきます。 |
3. | ミョウガは汚れているところを取り、縦半分に切ってからそれを斜め細切りにします。 |
4. | 大葉はせん切りにして水でさらし水切りしておきます。 |
5. | 切りごまを量っておきます。(切りごまがなければ、いりごまを包丁で細かく刻んでひと手間くわえましょう。切りごまは、いりごまよりも香りが良いので食もすすみますよ) |
6. | 上記のうち下準備した梅干しのみを米と水にたして、ご飯を炊きます。 |
7. | 炊き上がったご飯に下準備しておいたミョウガ、切りごまを入れて混ぜます。 |
8. | 器に盛って、最後に大葉を飾ります。(大葉は色が変わりやすいので器に盛ってから飾りましょう) |
ミョウガご飯 冷たい茶わん蒸し 白和え