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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「珍しい野菜」「マンゴー」

7月の行事といえば、最初に思い浮かべるのは・・・やはり、七夕さまですね。
子供の頃、こんな童謡を歌いながら、願い事を短冊に書いた思い出があります。皆さまもまだ歌えますか?

1.ささの葉 サラサラ
 のきばに ゆれる
 お星さま キラキラ
 金銀砂子(すなご)

2.五色(ごしき)の たんざく
 わたしが 書いた
 お星さま キラキラ  空から 見てる

情景が目に浮かぶ、とても覚えやすい童謡ですね。
作詞は権藤花代・林柳波先生 作曲は下総皖一先生の作品です。
何年経っても色あせない、素敵なお歌。
私が幼い頃にしたように、今でも幼稚園や小学校では大きな笹の木に子供たちが思い思いの願い事を短冊に書いて笹の葉に括り付け、七夕さまを祝うのでしょうね。
今となってはなんとも懐かしいエピソードのひとつとなっています。
さて、気になる今年の七夕のお天気は!?
はたして牽牛、織姫は天の川でうまく出会えるのでしょうか・・・・・!?
彼らにとっては一年に一度だけのとても大切な、そしてとてもロマンチックな日ですからぜひ晴れていただきたいものです。

話は変わって、私の活動報告に参りましょう。まずはアカデミックな食事会についての報告から。
先日、珍しい野菜たちの料理を食べる食事会に参加してきました。普段市場ではなかなかお目にかかれない野菜たちがふんだんに使われたレクチャー付食事会です。野菜ソムリエとしてはぜひ見て、聞いて、食べて、体験しておかねば!と思い出席いたしました。
場所はご存じの方も多いかもしれません。覚王山にあるスーパー[フランテ]に併設された覚王山カフェです。ここのランチはお値打ちで私もお友達とよく行くのですが、うれしいのがいつも野菜サラダがいっぱい出てくることで、その上パスタもデザートも美味しくいつも大満足のうちに帰ってきます。
そんな覚王山カフェで行われた今回の食事会は、ランチではなくディナー。夜の7時からの開催でした。
参加者は野菜に興味津々!の方ばかり12名ほどいらっしゃいました。

・生山椒は少し口に入れただけで、舌がピリピリ☆しました。これがいわゆる"しびれる美味しさ"!?
・シーアスパラは名前は「アスパラ」と付いていますがまったく別ものです。どちらかというとアイスプラントに近く塩味がします。塩害の時に作られたとか!?サラダのポイントに・・・・

紫アスパラガス、以前はちょこちょこ市場に出ていましたが最近あまり見かけないように思います。茹でるとせっかくの紫色(アントシアニン)が抜けてしまい、緑色に変色して面白味がなくなってしまうからなのかしら、と勝手に推測しておりますが、真実はいかに・・・・?以前飯田にアスパラガス採りに行った際、紫色のアスパラガスを収穫したことを思い出しながら食べました。

花ズッキーニの詰め物も食べてみたい(花が咲いているうちに詰めなければ、なかなか難しいで~す)
アーティチョークを以前取り寄せてみましたが実際食べるところにたどりつくまではがして出るガクの量が大量だったことが何より印象的でした。
オーブンで焼いて食べたのですが、なんというかお芋、いや筍のようでもありなかなかおつな味でした。買う時は小さいのを選びましょうとのことでした。(きっと大きいものははがす量が沢山だからかな・・・・・!?)

アスパラソバージュは野生のアスパラです。以前は手に入れるといったらフランス産のもの(6月~10月)がほとんどで、たまにタイ産などを見かけましたが、最近では山形産(4月から約1ヶ月)がよく出回っているようですね。

アルデンテでとっても美味しかったです。

スティッキオとはトキタ種苗の登録商標でフェンネルを日本で品種改良し、鱗茎部分をあまり大きくせずスリムな形にしたスティックタイプのフェンネルだそうです。
イタリアではフィノッキオ(Finocchio)と呼ばれ、日本での和名はウイキョウ(茴香)といいます。とは言っても、通常フェンネルと呼ばれるのはハーブとして使用する上の葉の部分を指し、フィノッキオは野菜として根元近くの肥大した鱗茎を食用とするものを指しています。
地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録が残っているそうです。日本ではまだまだレストランで使われる程度で、一般家庭の食卓には馴染みがない野菜ですが、イタリア料理の普及と共にフィノッキオという食材としても徐々に知られつつあるようです。

私は数年前、日本野菜ソムリエ協会主催のアグリツーリズムの旅行に参加した際にイタリアのトリノ、パルマを訪れ、その時フィノッキオの畑を見学したことがあります。

フィノッキオ畑を案内していただいたオーナーさん
懐かしい思い出です。
こうして数々の素晴らしい野菜料理を堪能し、有限会社ヤマヤ青果の取締役永井様の楽しいお話にぐいぐい引き込まれ、そしてまたお店の店長さんからもメニューの貴重な秘話などもお聞きすることができた、あっという間の充実した素晴らしい2時間を過ごしました。
またこうした機会がありましたら、ぜひ参加して沢山のことを学び知りたいと思っております。

さて、次なる活動報告は、私が担当させていただいた講座についてです。
このほど名古屋生涯学習センターの前期の講座がいよいよスタートいたしました。

初回は、中村生涯学習センターの開催となりました。こちらでは「環境デーなごや」事業の一環として残った料理が早変わり!?「リメイク料理で無駄をなくそう」をお題に料理教室を担当させていただきました。

リメイク料理、皆さんもいくつかストックを持っていらっしゃるのではないでしょうか。機会があれば、ぜひ教えていただきたいものです。♪

さて、夏はもうすぐ♪一足先にトロピカルな気分を味わうのはいかが?
ということで、今回は高級な南国フルーツの代表「マンゴー」にスポットを当てることにしましょう。

『マンゴー』 マンゴーと言えば、皆さんがまず思い浮かべるのは・・・やはり知名度もお値段も"超"がつくほど高い「太陽のたまご」でしょうか!?
【分 類】 ウルシ科 マンゴー属
【原産地】 インド・マレー諸島及びインドシナ半島
【美味しい時期】 4月~8月

【栄養/機能性】

  • カロテンを緑黄野菜に匹敵するほど多く含んでいます。
  • カロテンは体内でビタミンAに変わり皮膚や目の健康を保つのに役立ち、粘膜の機能を高めて病気に強い体を作るといわれています。
  • ビタミンAに変わらないカロテンは抗酸化作用を発揮して細胞のガン化を抑制するといわれています。
  • ミネラルではカリウムとマンガンが多く、ビタミンE・B1葉酸、ビタミンCそして食物繊維も多く含んでいます。
【種類】
アップルマンゴー
アーウィン種の俗称。日本での栽培の96%がこの品種です。
キーツマンゴー
果皮が緑色の品種。アップルマンゴーより後の時期に出荷されます。アップルマンゴーに比べ、一本の木に多く実がならず、熟する時期が確認しづらい上に大きくて買い手が少なく、流通量は少ないです。
ペリカンマンゴー
日本で売られるペリカンマンゴーは主にフィリピン産です。正式な品種名は「カラバオ」です。外観は黄色く、他の品種と比べると酸味がやや強いのが特徴です。
名前は実が扁平で、ペリカンのクチバシに形が似ていることに由来します。
【食べごろ/保存の仕方】
  • 取り寄せたりなどして届くマンゴーは、開封時に直ぐ食べられる場合が多いのですが、それでもまずは十分に完熟しているかどうか確認しましょう。
    もし、もう少し追熟が必要、という場合は必ず常温で追熟させましょう。マンゴーは生きています。マンゴーを長く冷蔵庫に入れて冷やすと、追熟による果肉の軟化を防ぐことはできますがマンゴーの呼吸量を低下させてしまうため、その結果、あの芳しい香りが無くなってしまうのです。加えて、熱帯果実のマンゴーは一度冷やしてしまうと冷蔵庫から出しても低温障害を起こしもう追熟しません。以上のことから、追熟は必ず常温で、そして完熟を確認できてから冷蔵庫で冷やし、できるだけ早めに食べることをおすすめします。
  • 完熟(食べごろ)の目安は・・・・・収穫直後のマンゴーにはブルーム(白い粉)が付いています。それが果皮を覆って手触りはサラサラした感じです。
    その果皮が、ベトベトした感じになり、見た目もピカっと艶が出て柔らかくなれば食べ頃です。
【用途/調理】
  1. 果実の真ん中にある平たい種を避けるように片面ずつ3枚に切ります。種のまわりに付いた果肉は特に美味しいので捨てずになるべく食べましょう。(※種は食べられません)
  2. 外側の部分は皮の付いたまま、果肉のみ均等にさいの目に切ります。この時マンゴーの皮まで切らないように気をつけてく
    ださい。両端を持って、皮を下の方から指で中心部を持ち上げるように果肉を押し出します。
  3. そのマンゴーをお皿に載せ、スプーン、もしくはフォークでお召し上がりください。

    「パイナップル王国/マンゴーの食べ方」
    http://shop.nagopain.com/free22.html

切り方参照
 
参考資料:
マンゴー - Wikipedia マンゴー-Yahoo!百科事典 
旬の食材 四季のくだもの 講談社

簡単、お手軽、しかも美味しい♪の三拍子、市販のマンゴージュースを使ったマンゴープリンはいかが?

マンゴープリン

材料 6人分

マンゴージュース 3カップ
ゼラチン 10g
大さじ2
生クリーム 100cc
6個
サラダオイル  


作り方

1. ゼラチンは水を振りかけて15分ほどおきます。そして器にサラダオイルをぬり水で流しておきます。
2. マンゴージュースは人肌に温めてゼラチンを溶かし、粗熱をとります。
3. 生クリームはクリーム状に泡立てます。2も同じようにクリーム状になるように混ぜて、全体がどろっとなったら両方を混ぜ合わせます。
4. 器に流し入れて冷蔵庫で固めます。(※ここでマンゴーの果肉をカットして、器に入れて一緒に冷やすのがおススメです。このままでも十分美味しいですが、果肉が入ることでより果物感が増し、贅沢な一品にもなります)
5. 固まったら器から取り出し、盛り付け、出来上がりです。

最後に・・・・

♪前回のハッシュドビーフライスについて追伸♪
 前回のハッシュドビーフライスですが、もっとコクを増したい、という方に簡単にできる"コク増し方法"をお伝えしたいと思います。それは市販の「ハヤシライスの素」のルーを追加で入れることです。ちなみに私は、今盛んにテレビのコマーシャルに登場する某社のハヤシライスの素を入れて作っています。入れるルーの量は好みによりますが、私は前回ご紹介したレシピ量に対して、箱半分を目安にしています。
コク好きの皆さん、ぜひお試しあれ♪

野菜と果物の魅力について
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