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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「過ごしやすい季節」「ゼンマイ」

 春風香る気持ちの良い季節になってまいりましたね。
目に青葉山ホトトギス初鰹という俳句があるように、空は青く木々は緑、風は爽やか
一年で一番良い季節です。
先月は桜でいろんなところで賑わいました。そこで先月私は入学式には桜でなく葉桜になってしまうと申しておりましたが、今年は満開の桜の元での最高の入学式でした。
みな様は連休の予定は決まっていますか。どこに行かれどんな楽しみ方をなさるのでしょうね。私といえば毎年のごとき家で過ごすことでしょう。眉刷毛万年青の植え替えでもしようかな?!
3か月に1回の「梶川」の食事です


先附 ほたるいか 白魚 鮑


碗 玉子豆腐 鮎魚女 筍 土筆 大根 人参 木の芽
うるい わらび 酢味噌

お造り 平貝 甘エビ 細魚 わさび菜(残念写真撮ったつもりが忘れたのかな?)
ワサビ醬油でとても美味しかったのに


稲庭うどん 桜えびとあおさのかき揚げ
タラの芽の天ぷら ワカメ


新玉ねぎとアスパラガスの
スープ ウニのせ


蛤出汁 蛤 筍 菜の花
手毬麩 よもぎ麩


ちらし寿司の蒸し寿司


蜆のお吸い物 香の物


デザート
ココナツのブラマンジェ
ブルーベリーソース
イチゴのアイスクリーム
イチゴ ブルーベリー

今回は春の山菜「ゼンマイ」について勉強したいと思います。

「ゼンマイ」
若芽を食用とするワラビと並び山菜として古くから親しまれている食材です。

【分類】
ゼンマイ科 ゼンマイ属

【原産地】
日本
北海道から沖縄までの全国の野山に自生

【美味しい時期】
春から初夏
全国で採れるため、地方によって採れる時期に違いがあります。
九州では3月中旬頃 本州では4月中旬~5月の連休頃
東北では6月初旬頃

【特徴】

土から顔をだし、幼葉を渦巻状に巻いた状態で伸びます。
この幼葉が綿状の繊維で覆われているのが大きな特徴です。
成長するに従い、この綿毛が落ち青い葉が広がり始めます。
食用とするのは、この綿毛が残っている若い芽です。
ゼンマイには雄雌があり、「男ゼンマイ」「女ゼンマイ」と呼ばれています。
「女ゼンマイ」は茎がやや太めで、巻いている葉の表面がつるっとしています。
「男ゼンマイ」は巻いている葉の部分が膨らんでいて葉の表面がざらついています。これは胞子を飛ばすためです。
食べて美味しいのは「女ゼンマイ」です。
「男ゼンマイ」は食べられないことはないのですが、固く「女ゼンマイ」に比べ味がおちます。

【栄養/機能性】
不溶性の植物繊維を豊富に含み胃や腸の中で水分を吸収して大きく膨らみ、腸の働きを活発にする働きがあるといわれています。また身体に有害な物質を吸着する性質から、一緒に便として排出する働きもあるといわれています。
よって整腸作用があるといわれています。
その他カリウムやリンなどのミネラル。タンパク質が豊富に含まれているといわれています。カロテンやビタミンCも含まれ栄養価の高い山菜といわれています。

【選び方】
先がきれいな渦を巻き、若芽が綿毛におおわれているものを選びましょう。

【保存⽅法】

乾燥保存       アク抜き(用途/調理で書きしるします。)を終わったゼンマイを広いザルに広げ日当たりと、風通しのよい場所に干します。時々下と上を入れ替えるように返しながら数日干します。
【注意】 まだ太さが残っているところは、水分が残っているのでここでやめるとカビが生えやすくなりますのでもっと乾燥させましょう。
乾燥出来たら、両手で手の平同士をこすり合わせるようにしてゼンマイをヨリます。干しあがるまで何度もヨルことで柔らかく仕上がります。こうして保存しましょう。
使う前に水に浸し戻して使いましょう。
アク抜きしたゼンマイは新しい水に浸した状態で冷蔵庫で保管しましょう。

【用途/調理】     産毛を取り除く

アク抜きの方法    方法はいろいろありますがここでは2つお伝えします。
どちらもまずうぶ毛を取り除きます。

1例 お湯を沸かし、沸騰しているところに重曹又は木炭を入れそこにゼンマイを入れさらに過熱し、沸騰する寸前で火を止め、そのまま自然に冷めるまで落し蓋をしておき冷めたら水を交換して、一晩さらしておきます。

2例 鍋にゼンマイを入れ、重曹又は木炭をふりかけ、そこに熱湯を回しかけ、落し蓋をして一晩おいておき水洗いして使います。

【乾燥したゼンマイを食する場合】
乾燥したゼンマイを水に戻します。たっぷりの水の中に2時間ほど浸してから水をきります。沸騰している湯の中に入れ1分~2分茹でて冷水におとしざるにあげます。
戻したゼンマイはそのままお浸しに、和え物 ナムル 煮物(油揚げと醤油で煮たおばんざい)水気をきって炒め物などに。

参考資料
旬の食材百科「野菜」
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/zenmai.htm

「野菜のソムリエ」小学館発行 監修:青果物健康推進委員会 、著作:日本ベジタブル&フルーツマイスター協会

今回スーパーでゼンマイの水煮を見つけましたので、これで油揚げと一緒に煮てみました。

「ゼンマイと油揚げの煮物」

材料  一袋の分量

ゼンマイ 1袋(60g)
油揚げ 2枚ほど(私の場合大きな油揚げでしたので
上3センチほど切って使いました。)
出汁 200cc
大さじ2
砂糖 大さじ1
醤油 大さじ1
  
  
  
  

作り方

  1. ゼンマイは袋から出してきれいに洗い、5cmほどの長さに切っておきます。
  2. 油揚げは短冊に切っておきます。
  3. 鍋に出し、酒、砂糖、醤油を入れ煮立ったところにゼンマイと油揚げを入れ中火で煮ます。全体に味が染みたら煮あげてください。
  4. 丁度スナップエンドウがあったので茹でて脇に添えました。

箸休めに美味しかったです。

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