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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「サロンで勉強」「メロン」

暑中お見舞い申し上げます

今年の東海地方の梅雨明けは昨年より9日も早く、例年より13日も早いとか・・・・
名古屋気象台で1951年の統計開始以来5番目に早かった梅雨明けだそうです。
そして明けた途端、猛暑に見まわれ、とにかく毎日「暑い」「暑い」と連発する日々が続いています。
そんな状態ですが、今年は猛暑の上節電を余儀なくされていますね。
皆さま方はどんな節電を心がけておいででしょうか?
昔の人は野菜を冷やしてそれを食べることで涼をとっていたとか。
どうでしょう、皆さま方もここは原点に戻って、冷たく冷やした夏野菜で一時の涼しさを味わってみたら。
クールビズならずクールベジで猛暑対策。美味しくて、冷える、なかなかよいアイデアだと思いませんか・・・?ぜひお試しくださいね。
さてさて、今回からまた新しいスタートとなりました。
前回よりもさらに、皆さまに楽しんでいただけるようにと考え、まずは私の身近なことから発信していきたいと思っております。
よろしくご一読お願い申し上げます。

先日ある方面からのご紹介で、サロンでの講座をご依頼いただきました。
サロンのある場所は個人のお宅の一画で、名古屋から名鉄電車に乗り、豊橋より2つ手前の国府という駅で降り、車で10分ほど走ったところにありました。
お聞きしたところによると、こちらでは2ヵ月に1回、いろいろな催しをなさってみえるとのことでした。
あるときは「香道」や「俳句の会」。そしてまた別の折には「朗読の会」だったり・・・と、様々なジャンルの方々にお声をかけて、参加数も20名ほど、とかなり本格的に楽しんでおいでです。素敵ですね。
縁あって、今回は私にお声がかかり、こうしてはせ参じたわけです。
お邪魔させていただくと、本当に素晴らしいお宅で感動しました。まず車寄せから風情があり、緑のトンネルをぬけてお玄関に一歩中に入ると設えがとても素晴らしいのでした。

こちらのサロンは、定年退職されたご主人様と奥様で運営されています。
サロン名は、自游空間"さらり"です。
床の間にはインドのシルクで作られたタペストリーをとてもお洒落に飾られ、活けられたどくだみの花も、すっきり爽やかです。

この日も20名の会員の方が集まられました。
会では、野菜・果物の魅力についてお話し、「一日の野菜の目標摂取量、副菜は摂れていますか?」と、皆さんと意見を交換し合いながら、交流を楽しまさせていただきました。
後半は、「トマト」の品種を7~8種類用意し、合わせてソルトリーフの食べ比べをいたしました。
日常で、一度にたくさんの種類の違ったトマトを食べて比べることはなかなかありませんから、皆さんの様子を拝見してますと、それぞれが楽しみながら、自分の好きなトマトを発見され、喜ばれておいでのようでした。
その中のある方が「好みって人それぞれ違うのですね、私が美味しいと思っても、他の方はそうでない場合もある・・・。おもしろいですよね。」とおっしゃいましたが、そうした新たな発見や感動を、こうした食べ比べを通してご提供できたように感じ、嬉しく思いました。
野菜の保存についてもお話ししましたが、「今までいい加減に保存していました。野菜がかわいそう。今後は気をつけますね。」と、おっしゃった方もみえました。こちらも嬉しい限りでした。
会の終わりには、お茶菓子にと私が「枝豆のケーク・サレ」を持参させてただき、出していただいた紅茶とともに、皆さんとの会話も弾みました。
雨がザーザー降る日でしたが、庭の緑が雨に濡れて活き活きとして、それもまた趣があって、とてもよい雰囲気のなかの御勉強会になったのでした。

また別の日には、幼稚園のPTAのお母様方にも同じような機会がありましたのでお話しをさせていただきました。
バランスガイドを使って説明し、実際皆さまに昨日食べたものをチェックしていただきましたが、どなたも副菜が足りていないようでした。
「食べているようでも、食べていないのですね」、「これからは、注意しながら摂ることにします」などなど、実際にチェックすることで、実感していただいたり、はじめて気づいていただけたり、ととても有意義なひとときでした。
そんなこんなで、おかげさまでとても忙しく、今日はこちらの講座、明日はあちらの料理教室・・・と飛び回っていました。

そんな中でも、しっかり私自身も勉強しておりました。先日は東京に上京しまして、青果物健康推進協会の「食べ比べ」に参加してきました。これから時々行われるそうですので、時間の許す限り参加したいと思っています。
今回は「メロン」の食べ比べでした。
マスクメロンからプリンスメロン、マクワウリまで8種類を食べ比べました。
お味は、種類によって違うのは当たり前ですが、熟度によっても違いますし、
ご存知のように同じものでも上の部分と下の部分とでは甘さは変わってきます。


アールスメロン(マスクメロン)

レノンメロン

アンデスメロン

クインシーメロン

タカミメロン

アムスメロン

キンショウメロン(マクワウリ)
プリンスメロン
   

※マスクメロンはアールスメロンの仲間、マクワウリはキンショウメロンの仲間だそうです。


では今回は「メロン」について勉強しましょう。

『メロン』 melon(英)、melon(仏)

長い間、高嶺の花だったメロン。今では、大衆メロンが続々登場。中国語では甜瓜、マクワウリ、ハミウリの親戚。
メロンという名前は、ギリシャ語の"melopepon"(りんごのようなうり)が語源といわれています。メロンの王様は、ヨーロッパで発達した網目のあるネットメロン。これはマスクメロンともよばれ、"芳香のあるメロン"を意味しています。日本ではこの香りをもつアールス系の品種をそう呼んでいるようです。

【分 類】 ウリ科 キュウリ属
【原産地】 アフリカ 中近東、中央アジア
【歴 史】 紀元前から作られていました。
ヨーロッパ...網目のある「西洋系メロン」
中国...まくわうりなどの「東洋系メロン」
日本では弥生時代の遺跡から種がでてきたことから、古くから東洋種が栽培されていたと言われています。
日本のネットメロンは明治時代に温室で栽培されたのが始まりのようです。
【美味しい時期】 5~6月
【栄養/機能性】 カリウムが含まれ利尿作用や血圧を下げる作用があるといわれています。
食物繊維であるペクチンが豊富でコレステロール値を下げるといわれています。
赤肉系のメロンにはカロテンが豊富に含まれ、免疫力を高めたりガンの予防や抗酸化作用で老化を抑制したりする効果があるといわれています。
【一 言】 体を冷やす作用があるので、冷え症の人は食べすぎないように、ご注意を!

【種 類】

ネット型

アールスメロン 丹念に温室栽培される香り高いメロンの王様
マスクメロン
高級な香料であるムスクになぞらえて命名されました。イギリスの温室栽培で改良されたものでアールスフェボリットなどの品種があります。高級品としてガラスの温室で大事に育てられる。マスクメロンとも呼ばれます。
アンデスメロン
マスクメロンと似た美しいネットが出来るハウスメロン。果肉は緑色で濃厚な甘さがあり、手ごろな価格でメロンの中でも人気があります。
アムスメロン
ハウスメロンの仲間で、アールスフェボリットとソ連系メロンとの雑種。果皮に溝のような縦縞があり、粒状の粗い網目ができる。果肉は甘く、淡緑色をしています。
タカミメロン
ハウスメロンの仲間でアールス系をつぐアムスメロンの改良種だが網目模様、甘さはすっきりした感じでアムスとは異なります。果肉の色は濃い緑色で硬く日持ちがします。
夕張メロン アールスフェボリットにスパイシーを交配して育成した一代雑種。ハウス(又は露地)で栽培。果皮はきれいなネットで被われ、果肉はオレンジ色で甘く、香りがあります。肉質はまろやかで多汁。日持ちがよく、北海道夕張市の特産として贈答用に人気があります。
クインシー
ハウスメロンの仲間で果皮は灰緑色。果肉はオレンジ色で糖度が高い。1.5~1.7kgの豊円形。

ネットのない型

プリンスメロン
西洋種のメロンと日本のまくわ瓜を交配して育成した一代雑種。昭和37年露地栽培出来るメロンとして発表されました。肉質はマスクメロンに近く、強い芳香があり、甘味も強い。肉色はオレンジ色で果皮の近くは緑色。
ハネジューメロン フランス生まれのアメリカ育ち。明治時代に導入。果実は円形または長円形で重量は1.5㎏位。熟すと白色からクリーム色に。果肉は厚く淡緑色。甘いが香りは少ない。貯蔵性があり、よく熟させると美味しい。
ホームランメロン ハネジューメロンから育成した一代雑種のホームランスターという品種。円形で大きさは中くらい。果皮は白い。果肉の色も白で味は淡泊だが、上品な甘さと軟らかい肉質が特長。香りは強くない。ハウスメロンとして栽培されます。
キンショウメロン
果皮は黄色。マクワウリの黄色種とスペインメロンとの雑種。果肉も白色で肉質は硬く歯ざわりがよい。


【見分け方】 ・つるが細く根元の太いものを選びましょう。(栽培技術の高い良品)
・中玉以上の大きさで重いものを選びましょう。
・ネットがまんべんなくきれいに出ているものを選びましょう。
・花落ちの形が小さく飛び出したりしていないものを選びましょう。
【保存の方法】 追熟しなければ美味しく食べられません。
冷蔵庫では追熟しないので室温で保存しましょう。
冷蔵庫で冷やすのは食べる1~2時間前に。冷やし過ぎに注意しましょう。
【食べ頃のポイント】 ・高い音から鈍い音に変わります。
・つるがしなびてきます。
・お尻の部分が柔らかくなります。
・香りが強くなります。
【一 言】 最近では熟してもお尻が柔らかくならない品種もあります。また、果肉の色もオレンジや黄緑など様々ですが、外見からは判断できないものもあるので、食べごろはお店で聞いてみましょう。
【調理/用途】 種を除いてそのまま食べるのが一般的ですが、生ハムを巻いてレモン汁やブランデーをかけてオードブルに。
甘味の足りないものや食べ頃を過ぎてしまったものは、ジュースやジャム、又はアイスクリームに添えたりするとよいでしょう。

参考文献:
 旬の食材「四季の果物」(講談社)
 「野菜のソムリエ」(小学館)
 インターネット 野菜図鑑「メロン」


暑い夏を乗り切るにはやっぱりカレーが一番!というわけで今回はカレーに挑戦♪
分量はぜひたっぷりと・・・

ご馳走ミートボール入りカレー

材料 (8人分)

【ミートボール】
 合い挽き肉 ...800g
 パン粉
 (または食パン
...60g
...120g)
 牛乳 ...2/3カップ
 卵 ...1個
 塩 ...小さじ1
 コショウ  
 ナツメグ
 タマネギ ...100g

【カレールー】
 バター ...40g
 小麦粉 ...40g
 カレー粉 ...20g

【市販のカレールーを使う場合】
 市販のカレールー ...1箱
 チャツネ又はジャム ...大さじ1
 生クリーム ...1/4カップ

【薬味】
 福神漬け
 ラッキョ
焼き油
タマネギ ...1kg
ジャガイモ ...400g
ニンジン ...200g
トマト ...200g(大1)
セロリ ...100g
リンゴ ...200g(1/2個)
ニンニク ...1片
ショウガ ...10g
オリーブオイル ...大さじ4
スープ(スープの素4個) ...8カップ
ロリエ ...2枚
...大さじ1
コショウ
チャツネ又はジャム ...大さじ1
赤ワイン ...1/2カップ
ソース ...1/4カップ
ケチャップ ...大さじ2
チョコレート ...3片
カレー粉 ...大さじ1
生クリーム ...1/4カップ

【飾り用】
 カラーピーマン ...4個
 卵 ...8個

作り方

1. ミートボールを作ります。
a. ボールにパン粉に牛乳で浸しておきます。
b. aに卵、塩、コショウ、ナツメグを入れてよく混ぜます。
c. タマネギをすりおろして空気を入れるようによく混ぜます。
d. ボールの中を8等分して、1/8を5つぐらいの団子にします。
e. フライパンに多目の油を入れて8分くらい火が通るよう両面やきます。
2. カレールーを作ります。
a. フライパンにバターを溶かし、小麦粉を中火で焦がさないように茶色に炒めます。
b. aが茶色くなったところにカレー粉を入れて少し炒めます。
3. タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、トマト、セロリ、リンゴを適当な大きさに切り、ニンニク、ショウガを加えてミキサーにかけます。スープを入れるとかけやすいです。
4. 鍋にオリーブオイルを入れ温まったところに3.を入れて混ぜロリエを入れルーを加え、塩から生クリームを入れ味付けします。
5. 4.にミートボールを入れてミートボールをなるべく崩さないように混ぜて、再び味を整え出来上がりです。
6. 飾りをつくります。
a. カラーピーマンを卵が入るように厚めの輪切りにして、30秒ほど電子レンジでチーンします。
又は
b. フライパンに薄く油をひいてa.をのせその中に卵を入れて半熟に焼きます。
7. お皿にご飯を盛りルーをかけて飾りの卵をのせて出来上がりです。

飾りであまったカラーピーマンは適当に切って炒めカレーの中に入れましょう。
写真のように他の野菜(せっかくですので夏野菜を!)を飾ると季節感がでて楽しめますよ。



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