愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「豆まき」「三宝柑」

 お正月もあっという間に過ぎ2月になりました。
あんなに慌ただしく年末を新年のために費やしてきたのに、いざお正月になってみると何もしないうちに空しく過ぎてしまいました。毎日コロナウイルスに感染した人が何人とか、テレビはお正月でつまらないものばかり、ことしのお正月ほど退屈な日を過ごした日は初めてでした。みなさまの新年はいかがでしたでしょうか。
1都3県に緊急事態宣言も出て楽しい新年ではなかったですね。私の住んでいる愛知県も日々感染者の数字が伸びております。ついに大阪、京都、兵庫、岐阜、福岡、栃木と共に緊急事態宣言が出されました。私は一人さみしい新年を過ごしましたが、一日だけお友達の家でお昼をご馳走になってきました。

こんなにたくさんのお料理を作ってもてなして頂きました。
彼女はお料理を作るのが好きでとても美味しいです。

2月といえば節分にバレンタインデーですね。
ことしの節分では「福はうち、コロナは飛んでいけ」と言って豆まきします。
みなさんで叫べばどこかに行ってくれるのではないでしょうかと念じております。
バレンタインデーはあくまで静かに過ごしましょう。

そうそう12月の「梶川」さんのお料理をお見せするはずでしたね。

いつものように大満足でした。次回は3月に伺います。楽しみです。
今回は果物三宝柑にスポットをあてたいと思います。

『三宝柑』 三方に乗せて殿様へ献上されたことからサンポウカン又はサンボウカンと名付けられたといわれています。
美味しさ、珍しさから城外不出の果物とされていました。
【分類】 ミカン科 ミカン属
【原産地】 江戸時代に和歌山城内にあったものが原木とされている柑橘。
元となっている品種は不明です。
【美味しい時期】 3月~4月
収穫の最盛期は2月~4月
【主な産地】 和歌山県。なかでも有田郡湯浅町の栖原産が質、量とも最高級といわれています。
【栄養/機能性】
  • ビタミンCを豊富に含みまた、同じく含まれているシネフィリンと共に風邪予防に大きな効果があるといわれています。
  • クエン酸を含んでいて、体内の酸性物質を減少させる効果や、疲労回復と血をきれいにする働きがあるといわれています。
【選び方】
  • 皮の表面に艶と張りがあるものを選びましょう。
  • 葉付きの物は、葉が枝にしっかりと付いているものを選びましょう。
  • 鮮度が落ちると表面の張りが弱くなり柔らかかったり、シワっぽくなり、葉は少し引っ張るだけですぐ枝からとれてしまうので避けましょう。
  • 手に持った時にしっかりと重みを感じるものを選びましょう
    (中に果汁が詰まった実がしっかり詰まっています)。
  • 軽く感じるものは皮と果肉の間に隙間ができていたり、水分が抜けて果肉がパサパサした感じになっていることが多いので避けましょう。
【保存方法】 冷暗所で保存しましょう(数日は大丈夫です)。
すぐに食べない場合はポリ袋などにいれて冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
【用途/調理】 ミカンのように皮を剥きましょう。
皮に厚みがありますが、手で簡単に剥くことができます。
ジョウノウ膜は厚みがあるので、甘夏などのように、剥いてから中のサジョウだけを食べましょう。
  • 絞ってジュースにしてシャーベットやカクテルに。
  • 皮は比較的苦味が少ないのでマーマレードにすると美味しいですよ。
  • 皮は中身をくりぬき茶わん蒸しにしたり、和え物を盛りつけたりできます。

お正月のあまりものを柑橘に詰めた簡単なお料理です。

三宝柑が見つからなかったので家にあった伊予柑で作りました。

『黒豆の寒天ゼリー』

材料    伊予柑2個分

伊予柑 2個
伊予柑の絞り汁 2カップ+1/4
黒豆の煮汁
黒豆 12個
寒天 小さじ2/3

作り方

  1. 伊予柑のふたになる部分を切ります。
  2. 下の部分から実を取り出して、絞っておきます。器を作ります。
  3. 鍋に寒天を入れその中に伊予柑の絞り汁と黒豆の煮汁を入れて火にかけます。
    中火で混ぜながら、沸いてきたら弱火にして2分ほど煮ます。
  4. 作っておいた伊予柑の器に流し入れかためます。
  5. 出来上がって黒豆をのせます。

注意

最初に伊予柑の器にどれだけ水分が入るか計ってから伊予柑の絞り汁と黒豆の煮汁の量を決めてください。
伊予柑の絞り汁と黒豆の煮汁の比率は好みにしてください。伊予柑の絞り汁が多ければ酸っぱくなります。

『ローストビーフとアボカドの詰め物』

材料    伊予柑2個分

伊予柑 2個
ローストビーフ 6枚
アボカド 1/2個
ワサビ
醤油またはポン酢

作り方

  1. 伊予柑のふたになる部分を切ります。
  2. 下の部分から実を取り出して、器を作っておきます。絞った汁は黒豆の寒天ゼリーに使ったり、アボカドにかけてください。
  3. アボカドは皮を剥き種を取り縦半分に切り、それを横半分に切って、また3つくらいに切って伊予柑の絞り汁を酸化しないためふりかけておきます。
  4. 伊予柑の器のふちにローストビーフを並べ、真ん中にアボカドを入れます。
  5. 上ワサビをのせます。醤油またはポン酢にワサビを入れて召し上がってください。

黒オリーブはたまたまあったので飾りに添えてみました。

黒豆の煮方    2018年12月
ローストビーフ  2020年12月を参考にしてください。

野菜と果物の魅力について
このページの一番上へ