文化講座
「今年もお疲れ様でした」「ルートチャービル」
早いもので今年も最後の月になってしまいました。
暑い暑いといった夏そして夏が終われば秋が来るかと思えばいっぺんに寒くなってしまい、秋はどこに行ったのか悩んでいたら少し秋らしくなってきたかと思ったら、夏のような暑さ、これが11月かと驚いた日々もありました。しかし自然は徐々に秋らしさを増して紅葉の知らせもちらほら聞かれるようになりました。
皆さま体調はいかがでしょうか。私はまずまずといったところでしょうか。
12月師走といえば、忙しいイメージがあります。クリスマスを喜んでいらっしゃる方々も多いと思いますが、私にとっては一番いやな月です。子供のころから大掃除、お正月の用意と、忙しいというイメージしかありません。
昨年大掃除を業者に頼んだところクレームをつける所ばかりでした。今年は少しずつ自分で始めることにします。25日が過ぎたあたりからは伊達巻を頑張ります。以前は伊達巻、卵巻きで100本近く焼いたこともありますが、今ではほんの何本かといっても30本くらいかな・・・・さてどうなることやら、お待ちの方こうご期待!?
今年は秋名菊がよく咲きました。見てください。
親戚が栗のパフェを食べに行こうと誘ってくれました。
朝から並んで食べた味はおいしかったで~す。
今回はあまり知られていないルートチャービル(根セルフィーユ)について一緒に勉強していきたいと思います。
「ルートチャービル」
和名:カブ根菜チャービル/根セルフィーユ
別名:ルートチャービル、セルフィーユルート
ニンジンやパースニップに近い、根の部分を食用とするセリ科の二年生植物です。
葉を食用とするチャービルに対し、★ルートチャービルの葉は有毒な成分を含むため食べられません。
【分類】
セリ科 Chaerophyllum属(キャエロフィルム属)
【原産地】
ヨーロッパ中部および南東部に自生する植物
ヨーロッパを襲ったジャガイモの疫病により、ジャガイモの代替え作物として注目され、フランスで一時広く栽培されるようになりました。
【特徴】
塊根は小さいパースニップといった感じで、果形は長さ4~7cm、直径2.5~4cmの円錐形から楕円形です。
表皮は薄い灰茶色で、中の肉色は乳白色です。
肉質はジャガイモに近いですが、切るとほのかにせり科特有の清々しい香りが感じられるといわれています。
【主な産地】
フランスからごくわずか輸入される程度で、高価な輸入食材として扱われていました。今では国内でも数件の生産者が現れ、新鮮な国産のものも手に入るようになりました。
しかし本場のフランスでも栽培が難しく、一部の地域でしか栽培されていない状態ですので、国内のどこでも栽培することができるとは限らないようです。
北海道や大分県などで栽培にチャレンジされている状態ですがまだ安定的した生産とはいえないようです。
一般の家庭で気軽に使える根菜ではないようです。
【美味しい時期】
フランスでは7月~9月
収穫後貯蔵することでアミラーゼの働きによりデンプンが加水分解され糖度が増しあまくなります。
国内に輸入されるのは11月下旬から12月、初冬の旬の野菜。
前述したように国内では安定した生産ではないので、収穫時期も北海道では11月から12月にかけて収穫されたのに対して大分県では5月に収穫され、その後低温貯蔵したのち6月下旬に出荷された例もあり、日本での旬がいつとはいえないようです。
【栄養/機能性】
調べましたがよくわかりませんでした。同じせり科のパースニップと似ていることから今回はパースニップの栄養機能性を掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。
「パースニップ」
- 食物繊維が多く含まれ腸内でコレステロールの吸収を抑制し、さらに代謝や排泄を促す働きがあるといわれています。
これによって体内のコレステロール値を抑え、動脈硬化などの予防に役立つといわれています。 - 目立って多く含むビタミンは含まれていませんが、一見あまり栄養がなさそうに見えるわりにビタミンEを初め、k、B1、B2などはしっかり含んでおり、ビタミンCも含まれているといわれています。
- パースニップの葉や茎にはフラノクマリンという成分が含まれており、この葉や茎の汁が皮膚にかかると「植物性皮膚炎」を起こすため一般的には収穫される時点で葉柄は根元から切除されますが、もし葉柄が付いたままの場合には扱いに要注意といわれています。
★前述の通りルートチャービルの葉は有毒な成分を含むため食べられません。
【選び⽅】
触ってみて硬いものを選びましょう。
(水分が抜け柔らかくしぼんだ感じの物や傷や痛みがあるものは避けましょう。)
ふっくらと丸みのあるものを選びましょう。
(頭部の芽が伸びると塊根の栄養分が芽に吸い上げられてしまうので 伸びている物は避けましょう。)
【保存⽅法】
乾燥しないよう湿らせたキッチンペーパーなどに包みポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
【用途/調理】
表面の皮を剥いて過熱調理してたべます。火の通りが早く、火の通し加減でサクッとした食感を残したり、ホクっとした粉質にしたりします。
しっかり加熱調理するとジャガイモや栗のようにホクホクした食感になり、甘味と優しい香りがします。
セリ科の風味があるので、牛肉や豚肉などの肉料理や鶏料理によくあいます。また魚料理にもよくあいます。
茹でたり煮たりする場合は、火を通しすぎると煮崩れしやすいので過熱する時間は要注意です。
マッシュにしてパンにのせたり、肉料理や魚料理の付け合せに、素揚げして塩を振って食す。
薄く切ってポテトチップスのように皮を付けたままオーブンで焼く。
スープ 煮物 コロッケ アヒージョなど。
参考資料 旬の食材百科 野菜
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Cerfeuil-R.htm
今回はお正月料理の一品にしてもいいかなと思い提案してみました。
親芋のつくね
材料 4⼈分
親芋 | 450g |
鶏のミンチ | 150g |
生姜 | 25g |
卵 | 1/2個 |
塩 | 小さじ1/2 |
サラダオイル | |
大根 | |
一味唐辛子 | |
ポン酢 |
作り方
- 親芋は皮をむき7,8mmのさいの目に切りフードプロセッサーにかけます。
(プロセッサーがない場合は粗くおろします) - 生姜はおろしておきます。
- ボールに1と鶏のミンチ、2の生姜を、塩を加えて混ぜます。
- 4等分して、それを5つに分けます。
- フライパンにサラダオイルを大さじ1杯ほど入れ温まったところに4をうすい丸型にして、中火よりやや弱い火で焼きます。裏返して同じように焼きます。繰り返して全部焼きます。
鶏ミンチが生ですのでしっかり焼いてください。美味しそうな焦げ目に焼きます。 - お皿に盛り出来上がりです。
つけだれは大根おろしに一唐辛子、ポン酢で召し上がってください。
又は天つゆに大根おろし、葛餡も温まっていいかもしれませんね。
今年もお世話になりました。来年もよろしくご指導お願い申し上げます。