文化講座
「セツブン」「ヒカマ」
石川県の皆さまこのたびの地震お見舞い申し上げます。
被害にあわれました方、又お亡くなりになられました方、心よりお慰めとお悔やみ申し上げます。
一日も早い回復を願っております。私もびっくりいたしました。お天気も良く暖かいとても良い新年ですねとお隣さんと話していた瞬間、携帯に地震通報がなりました。なるやいなや揺れだし、額はガタガタ揺れ家はおおきく揺れました。活けてあったユリの花びらが揺れ動き水が左右にびちゃびちゃしているのが地震のすごさを物語っていました。ずいぶん長く揺れていたような気がいたしました。自分では1分ほど揺れていたくらい長く感じました。名古屋にいる私でさえ怖いと感じましたので石川県の方々はどんなに怖かったかお察しいたします。
元日には地震、二日には日航機と海上保安庁の飛行機衝突、日航機の乗客、乗務員の方々はご無事でなによりでした。一方海上保安庁の方は5人お亡くなりになりました。心よりお悔やみ申し上げます。
新年早々嫌なこと続き、でも反対にこれで悪いことは終わり、今年の干支、辰のごとく天に上る上昇運気、良い年にしましょう。
今月2月は節分豆まきをして赤鬼、青鬼をやっつけ厄払いしましょう。
今月はあまり聞いたことのない野菜ヒカマ(葛芋)について勉強していきたいと思います。
「ヒカマ(葛芋)」
原産地では古くから食用とされてきた野菜の一つです。
日本では地上に伸びる蔓などの様子が葛と似ていることから葛芋とよばれています。
ヒカマという名前はメキシコでの呼び名'Jicama'のスペイン語の発音です。
食用部分の塊茎はカブのような形をしています。ただ、実際の外見はカブというよりも巨大なジャガイモか玉ねぎのようです。
【分類】
マメ科 多年草 根塊を食用に
【原産地】
メキシコ
【美味しい時期】
メキシコでは10月~3月にかけてが収穫時期となっているようです。ヒカマは貯蔵性も高く産地の市場には通年でまわっているようです。
【特徴】
見た目は地味でゴツゴツとした感じですが中身は白く、みずみずしく、シャリシャリとした歯ごたえでほんのり甘いようです。味や食感は、梨やクワイに似ているとか?生食はもちろん、火を通して食することができるようです。
【栄養/機能性】
- イヌリンという水溶性食物繊維を豊富に含みます。水溶性食物繊維は便を柔らかくし、排便をスムーズにします。また、体内で吸収されることなく腸に届き、腸内細菌によって分解され、善玉菌の大好物であるフラクトオリゴ糖になります。善玉菌が増えることで腸内環境を良くし、消化機能や免疫機能をアップさせる効果があるといわれています。
ヒカマは低GI食品です。これもイヌリンのおかげ!イヌリンは体内で吸収されない糖質である上、一緒に食べたものをゆっくり消化させるため、血糖値の上昇を抑制する作用があるといわれています。よって、天然の甘さを持つヒカマは、血糖コントロールが必要な糖尿病を患う人にとっても、安心して使える食材といわれています。 - ビタミンCを豊富に含みます。ビタミンCにはウイルスや細菌の侵入を防ぐ白血球の働きを活発にし、免疫力を上げる効果があるといわれています。また、ビタミンCの抗酸化作用は、フリーラジカルによるダメージから細胞を守るので、ガン、心臓疾患、炎症などの病気に対処・予防することが期待できるといわれています。
- 含まれているカリウムには血管拡張作用があり、血管や動脈の緊張を緩和し、心臓血管系のストレスレベルを下げる効果があるといわれています。また、カリウムには、細胞の浸透圧を調整したり、過剰なナトリウムを排出するため、むくみや高血圧症の予防になるといわれています。
- 鉄や銅などのミネラルは赤血球にとっては重要です。これらのミネラルが不足してしまうと、貧血を引き起こしたり、新鮮かつ酸素化された血液を必要とする臓器の機能が低下してしまいます。その他ミネラルを多く含むだけではなく、血液の流れを良くする働きもするといわれています。
- ビタミンB6は脳機能と認識能力の向上に有効的といわれています。また、このビタミンB6はタンパク質やアミノ酸の代謝に不可欠な栄養素といわれています。
- 主要ミネラルであるマンガン、マグネシウム、鉄、銅を含みます。これらのミネラルを維持し、骨量の減少を抑制し、カルシウムの吸収を助ける作用をするのがイヌリン。このようにして骨の強さは保たれ、骨粗しょう症の発症を予防する効果があるといわれています。
- 食物繊維や栄養を豊富に含みながら、1カップあたりわずか49キロカロリー。ダイエットにありがちな栄養不足に陥ることもなく、またほんのりとした甘みもあり精神的満足も得られるので、健康的にダイエットに臨めるといわれています。
ヒカマにはさらなる健康効果があるのではないかと期待されている食材です。
【選び方】
硬めで、黄色からベージュ色の物を選びましょう。
【保存⽅法】
すぐに食べない場合は、カットせずにそのまま冷暗所に保管しましょう。冷蔵庫であれば数週間保存できます。
カットしたものは早めに食べましょう。
なかなか店頭でみかけることが出来ませんが、もし見つけることが出来たら是非トライてみてください。私も探してトライしてみます。
【用途/調理】
生でサラダ、ディップなど
火を通すなら 野菜炒めとの相性がベストです。
参考資料
旬の食材百科
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Jicama.htm
ドクターサプリUSA ドクター小澤STORE
https://drsuppleusa.com/apps/note/?p=18212#%E3%83%92%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%81%AE%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98
寒い日にこんな料理はいかがでしょうか?
げんきの出る団子汁
材料 4⼈分
豚バラ肉 | 120g |
大根 | 150g |
人参 | 50g |
里芋 | 150g |
油揚げ | 20g |
葱 | 1本 |
{団子} | |
米粉 | 30g |
小麦粉 | 30g |
片栗粉 | 15g |
水 | 1/2カップ |
出汁 | 6カップ |
味噌 | 70g |
酒 | 大さじ2 |
バター | 小さじ1 |
作り方
- 豚肉は2~3cmくらいにきります。
- 大根、人参は皮をむきイチョウきりにします。葱は斜め切りにしておきます。
- 里芋は洗って皮のままポリ袋に入れて電子レンジで2分加熱します。取り出して、つるりと皮をむいたら、輪切又は半月に切ります。
- 油揚げは熱湯で油を抜いてから、千切りにしておきます。
- 団子の生地を作ります。 米粉、小麦粉、片栗粉をふるって混ぜ合わせ、水を少しずつ入れながら、よくまぜておきます。
- 出汁を入れた鍋を火にかけ、大根、人参、里芋をいれます。その中に油揚げを入れ、野菜に火が通ったら、豚肉をいれます。(アクをこまめに取り除いてください。)
- 5の団子をスプーンですくって、鍋に静かに落とし入れます。
- 団子に火が通り浮いてきたら、味噌を溶き入れ、酒をいれます。
- 葱を入れ、バターを落とし、香りを付けたら、味を見て器によそいます。