文化講座
「私の夏」「椎茸」
あっという間に夏も過ぎ、そろそろ秋風が吹く頃になってきました。
今年の夏は皆さんどのようにお過ごしになられたのでしょうか。
私の中でいちばん熱く残った思い出、それはなんといっても7月31日に開幕されたロンドンオリンピックです。
皆様は開会式からご覧になりましたでしょうか。
選手の皆さんの堂々とした入場、そして騎手を務めたレスリングの吉田沙保里さんがとても格好よかったですね。
オリンピックは、ゼウスの神殿のあったオリンポス山の名前を冠しており、この地で古代オリンピックが開催されたことから命名されたといわれています。
なんでも公用語は第一がフランス語、次に英語だとか・・・ご存じでいらっしゃいましたか?
今回(第30回)の参加国は24ヶ国、26競技、302種目と、すごい数ですね。
これが連日連夜テレビで放映されたので、視聴された皆さんは睡眠不足になりませんでしたか?
毎日のように金だ、銀だ、はたまた銅だとマスコミによって報道されるたびに、たくさんの感動を与えられました。競技中はがんばれ!と、思わず手に汗握るときもあり、そして選手とともに涙したり、笑ったり・・・と充実した数日間でした。
参加することが目的といえども、やっぱり戦うからには良い成績を日本国に持って帰りたい、そして喜んでいただきたい、という選手の皆さんの意気込みにも感動いたしました。選手の皆さん、そして関係者の皆さん、感動をありがとうございました。そして何より、本当にお疲れさまでした。
オリンピック熱も大変熱かったでしたが、気候の方も・・・そう、今年の夏もとても暑かったですね。私はオリンピック観戦を中心に、あまり外出をせず、この際だ!と、夏にしかできない家事をいろいろこなしました。
たとえば網戸の手洗いとお手入れ、ついでにガラス拭き、カーテンのお洗濯にテラスのお掃除などです。そうそうまだありました!メダカさんの瓶を洗い、布袋草をお掃除し、新しい水を張ったのです。するとメダカさんは大喜び。いつもより元気にす~い、す~いと泳ぎまわっていましたよ。
新しく生まれた"おちびちゃん"は新しい瓶に移したのですが、ビクビクしながらも小さい体を懸命に動かし泳いでいる様子はこれまたかわいらしいのでした。
そんなおちびちゃんの成長を、毎日眺めるのが楽しみです。・・・とと、これは先月も書いたことでしたね。どうしてもうれしくて、今月も書いてしまいました。
その充実した家仕事の合間に、ちょっとだけお出かけもしてきました。
名古屋市の西方約20km、濃尾平野に位置する愛西市立田地区(旧海部郡立田村)
に行こうと野菜ソムリエの友人たちに誘われて、行って来たのです。
ここは知る人ぞ知る、レンコンの一大産地です。
目的はレンコンの花です。
花の咲く様子が見たいからと朝の6時に我が家を出て、7時に現地についたものの、
もうすでに所狭しと、カメラマンがいっぱい!皆さん思い思いに、一眼レフのカメラを構えたり、立派な三脚を立てての撮影を楽しんでおいでの様子でした。
拝見していると、花開くその様子をよーく眺めながら、絶妙なタイミングを見計らって、シャッターを切っていらっしゃいました。早朝の静寂の中、あちこちからパシャ、パシャ、とシャッター音が響きます。
かくゆう私は何を間違えたのかデジカメのメモリー設定を誤ったようで、撮影できませんでした。なんとがっかり!なので今回お見せする写真はすべて一緒に行ってくださった、野菜ソムリエの友達から拝借したものです。
現地に赴いてから知ったのですが、この場所はレンコンの花だけを楽しむ場所だったのでした。しかしせっかく来たからには、野菜ソムリエの私たちとしては実際レンコンのできる畑が見たいわけです。教えてもらったレンコン畑を訪問すべく、少し離れた別の場所に移動することになりました。
車を数分も走らせると、目に入ってくるのは白い花の畑、赤の花の畑ばかり!両側すべてがレンコン畑です。
白い花と赤い花はどう違うのかと疑問に思い、近くにいらした方に聞いてみました。するとわかったのが、白い花のレンコンの方は早採りのもので8月10日くらいから収穫するものだそうです。
そして一方の赤い花の方は、お盆の花として収穫するものだそうです。
お盆にお供えする花はこれだったのですね。
そしてレンコンが美味しくなる10月から収穫するレンコンの花はというとまだ時期には早く、そういうわけで今は咲いていなくて大きな葉っぱばかりが青々と茂っていました。
なんでも生産者の方にお聞きしたところ、赤い花の方がもっちりしていて美味しいレンコンで、おすすめなのだとか!!
レンコンが植えてあるのは沼地のようで、側に用水路があります。レンコンを収穫する時は水を用水路の方に流すのでしょうね。
帰りは蟹江町にあるパンとココットの美味しい「ポンレウェック」さんでモーニングをいただきました。
卵が2個も入ったココットでお腹いっぱい。ご馳走様でした。
早起きは三文の徳といいますが、まさにその通りでした。有意義な時間を過ごせ、また情報や知識、感動の収穫も多く、とっても幸せ気分!!
野菜ソムリエの友人香織さん、写真のデータを貸してくださりありがとうございました。
私ときたら、もうこの早起きレンコンツアーにしっかりはまってしまいました。来年はさらに早起きして、1時間早く行きましょうね!
我が家のお誕生会
実はこれに、松茸ご飯とお吸い物があったのですが、写真が保存されてなかったようです。ご紹介できないのが残念!
恒例の野菜ソムリエ仲良し会
年に一度だけ開かれる味村亭に行ってきました。(杉並のお宅ですが私たちはこう呼んでます。)
昨年はあいにく諸事情によって開かれませんでしたので、一年ぶりの開催となりました。
恒例のステーキのご馳走に添えられる野菜たちは、今回も皆さんが持ち寄った選りすぐりの美味しいものばかりです。
夏大お祓い 茅の輪くぐり 赤丸神事
私の住むところの氏神様では、夏と暮れに大祓いがあります。
これは半年の邪気をお祓いしていただく儀式です。
そして輪くぐりといって(茅の葉で作ったもの)
お祓いをすませた後、神主さんに続いて輪を左回り、右回り、左回りと3回くぐり、穢れを落とします。
それから紙で作った人形(ひとがた)に名前、年を書き息を吹きかけて体をなでて厄を払います。
最後に赤丸神事といって頭に赤い液のようなものをつけてもらいます。
これでこの夏も元気に過ごし、暮らせるようにというお守りでしょうね。
皆さん茅の葉をいただいて帰ります。
そろそろきのこ類が美味しくなる季節ですね。
今回はきのこ類の代表選手、椎茸にご登場願いましょう。
『椎茸』 | コナラやクヌギなどに集菌を植える原木栽培と、おがくずに栄養剤をまぜたブロックをつかう菌床栽培がある。 |
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【分 類】 | ヒラタケ科 マツオウジ属 |
【歴 史】 | 本格的に食用にされたのは室町時代、栽培が始まったのは江戸時代といわれています。 |
【美味しい時期】 | 春物3~5月 秋物9~11月 周年出回る |
【栄養/機能性】 |
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【種類】 | 日本産 | 気温と水を調節して通年収穫。 現在原木栽培と菌床栽培は半々くらい。 |
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中国産 | 中国福建省などで主に菌床栽培されている。 | |
花冬菇 (はなどんこ) |
カサ表面の淡い茶褐色の亀裂が入り、肉厚で形の整った最高級品。 | |
冬菇 (どんこ) |
カサの亀裂が少なく、中肉以上。カサが5~6分開いたものを干す。 | |
香信 (こうしん) |
春と秋、温度も湿度も上がったころに生育し、開きが6~8分のもの。 |
【見分け方】 |
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【保存方法】 |
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【用途/調理】 |
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参考文献
「野菜ソムリエ」小学館 「野菜の便利帳」高橋書店
「おいしい野菜と果物を見つける本」永岡書店
椎茸の肉詰め煮
材料 2人分
椎茸 | 6個 | |
鶏ミンチ | 100g | |
長芋 | 30g | |
大葉 | 10枚 | |
生姜 | 5g | |
塩 | 少々 | |
小麦粉 | 少々 | |
サラダオイル | 大さじ1 | |
たれ | ||
砂糖 | 大さじ1/2 | |
酒 | 大さじ2 | |
みりん | 大さじ1 | |
醤油 | 大さじ1 |
作り方
1. | 椎茸は、ぬれたキッチンペーパーで拭き石づきを取り、軸は細かく切っておきます。 |
2. | 長芋と生姜はおろします。大葉は短めのせん切りにします。 |
3. | ボールに鶏のミンチを入れ、その中に細かく切った椎茸の軸と2と塩を入れよく混ぜておきます。それを6等分します。 |
4. | 椎茸のひだの部分に小麦粉を茶こしでふりかけます。 ひとつの椎茸に3の6等分したものを詰め、その上にもう一度小麦粉をふりかけます。 |
5. | フライパンにサラダオイルを入れ、4を具の方を下にして焦げ目をつけます(中火) 裏返して椎茸の部分を焼きます。ふたをして弱火でゆっくり焼きます。 再度返します。 |
6. | 余分な脂をふき取り、たれを入れて全体にからめます。 |
7. | お皿に盛って余ったたれをかけます。 |
8. | 彩りに緑の野菜を添えましょう。写真は甘長ピーマンを添えました。 |