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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「春だ 春です 春が来た」「当帰」

 春だ、春です、春が来た。
いよいよ春本番、色々なところから桜の開花が聞かれる今日この頃ですが、皆さまはお花見に行かれましたか?
今年は桜の開花が遅かったので、長い期間楽しめるように思います。私は近場、家の近くで楽しみます。氏神様の枝垂れ桜や町並みに咲いている桜を楽しみます。


氏神様の桜


近くの郵便局のまえに植えられた苗木


西尾にお寿司を食べに行った時寄った西尾城


お寿司の後のデザート

4月といえば新年度、何か新しいことを始めるのによい時期と思います。私はもう何年もピアノのレッスンを始めようと思いながらいつもスルーしてしまいます。
たぶん今年も始めないでしょう。きっと好きでないのだと思います。
何か始められますか?!

今回は漢方薬でも使われる当帰について学びたいと思います。
今回は若葉について記載させていただきます。

「当帰」
漢方薬に用いられるのは主に根の部分です。

【分類】
せり科 シシウド属

【原産地】
不明

【美味しい時期】
若葉は4月~6月中旬頃、柔らかく生食も出来るものが収穫されます。また、秋にも収穫されますが葉や柄がしっかりしていて生食にむいていません。天ぷらなどにむいた物になります。

【産地】
中部以北の産地に自生していたり、近縁種の北海当帰が薬用に栽培されていたりしますが、生鮮食品として若葉を出荷しているのは奈良県だけのようです。

【特徴】
茎と葉柄は成熟すると赤紫色をおびますが若葉は茎がほんのり赤い程度で茎、葉ともに毛はなく葉の表面は黄緑から緑色の光沢があります。葉の形は互生し深く切れ込みの入った小葉の緑には尖がった鋸歯があります。

【栄養/機能性】
大和当帰の葉にはビタミン類やミネラルを豊富に含んでいるといわれています。(葉の栄養成分を分析した大和ハーブ協会によるもの)
特にビタミンEを多く含み抗酸化作用が強く若返りのビタミンともいわれています。またビタミンCやベータカロテンも多く含まれているといわれています。
当帰の若葉はそれ自体多く食べることは考えられませんが、他の食材と共に食べることで取りやすいといわれています。
漢方薬に用いられるのは主に根の部分です。
葉もウドやセロリに似た清々しい香りがあります。乾燥させたものを入浴剤として布袋などに入れて湯につけておくと身体を温め、不眠や肩こりの改善効果があるといわれています。

【選び方】
葉に艶があり、みずみずしい色をしていて、葉先がちぢれたり、枯れていないものを選びましょう。(育ちすぎて柄の部分が硬くなっているものは避けましょう。)

【保存方法】
軸の部分に水を含ませたキッチンペーパーなどを巻きポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

【用途/調理】
前述したようにウドやセロリのような清々しい香りがあるので、生のままサラダにしたり、さっと茹でてお浸しや和え物にしたりします。また細かくきざんだり、フードプロセッサーなどを使いドレッシングや魚料理のソースなどに。また前菜やお刺身のあしらいに。
香りは少々抜けますがほんのり爽やかな風味があり天ぷらは美味しいそうです。

参考資料
旬の食材百科 野菜「当帰」
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/touki.htm

春にちなんで「菜の花寿司」を作ってみました。

「菜の花寿司」

材料 2人分 16.5cm四方の重箱

すし飯
1カップ
1.1カップ
米酢 1/4カップ
砂糖 1/4カップ
小さじ1/4
菜の花 100g
だし汁 1/2カップ
醤油 小さじ1
卵4個
砂糖 大さじ1
少々
大根 1枚
味付け酢 1/4カップ
赤い色粉 ほんの少し
のり 1枚

すし飯に入れる具は椎茸、かんぴょう、人参、レンコン、ちくわ、沢庵、ちりめんじゃこなどをそれぞれ細かく切った物(おひな様の時に作った具入りのすし飯が残っていたのでそれを使いました。)

作り方

  1. 米を洗い水を入れて炊きます。
  2. 合わせ酢を作っておきます。
  3. 好みの具を煮て切っておきます。
  4. 1で炊いたご飯に2の合わせ酢を加え、3の具を混ぜて冷まします。
  5. のりはさっと火にあぶって細いせん切りにしておきます。
  6. 菜の花は1分ほど茹でて水にさらし、水気をきって、2cmくらいに切っておき、 調味液にひたしておきます。盛り付けるときキッチンペーパーなどでよく拭きます。
  7. 卵はよくほぐし砂糖と塩を入れ湯煎にかけて、箸4,5本使ってまぜほぐし、炒り卵を作っておきます。この時湯からおろして濡れ布巾の上に置きまぜます。2,3回くり返します。きれいな炒り卵になります。
  8. 大根は薄く切って桜の抜き型で型抜きし、さっと湯通しして調味液につけておきます。
  9. 器に具入りのすし飯を入れのりをかけます。その上に菜の花、炒り卵を盛り付け、上に大根の桜の花を散らします。


大根の桜


甘酢漬けの生姜を桜に抜いて飾りました。

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