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インターネット公開文化講座

文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「新年」「いちご」

あけましておめでとうございます。
本年も変わらずよろしくお願いいたします。


今年は兎年、"ぴょんぴょん跳ねて飛躍する年"です。
昨年に増して、一歩でも前進出来るよう頑張りたい!!と思っています。
とはいいつつも・・・兎年の来る前だというのに跳ねすぎたのか、足の骨折というハプニングに襲われたおことをまず報告いたします。
忙しい暮れの時期なのに・・・と、何もできない自分にイライラ。ストレスがたまるのなんの!
たまたま今年の大掃除は、家の洗屋さんに頼んでおりましたので、天井から床、窓ふき、お風呂などすべてお掃除をすませたところでした。
ありがたいことに、毎日のお医者通いは近くに住む親友が付き添ってくれました。
そしてまたこの度の骨折を聞きつけ、安城から飛んできてくれた友人夫妻が、残った年末年始の掃除や準備・・・つまり庭掃除、新年に向けての額飾り、そしてお墓参りetcなどなどを引受けてくださいました。
こうして家族や友人たちに支えられ、無事に年を越すことができたのでした。

毎年年越しには出し巻き卵、伊達巻と100本位焼きお世話になった方たちにお配りするのが恒例なのですが、今回は立ち続けていることが出来ず泣く泣く見合わせることにいたしました。
何もしないので、きっとのんびり年越しが出来るのだろうな・・・と思っておりましたが、それでもやることはいっぱいあるものですね。
長く立っていられないので、休みつつでしたが、煮豆、なます、栗きんとん、たつくり、棒だらに、家の分だけの出し巻き、伊達巻を何とか作り上げました。
大みそかは、おかげさまで何とか車が運転できるまでに回復しましたので、暮れから注文してあった和菓子屋さんに取りに行き、何軒かにお配りすることもできました。
しかしここでまたまたハプニング発生!!その日のお昼に食べたものが悪かったのか気分が悪くなり、寝込んでしまう始末。
まったくどたばたハプニング続きの、せわしい年越しとなりました。
これで一年間の厄おとしができ、新しい年が迎えることができることでしょう!!
年が明け氏神様の白山神社と富士神社そして大須の明王殿に初詣、例年ならば熱田神宮に参拝するところ、人、人、人でいっぱい、押し倒されたら二次災害を起こしかねないのでご無礼させていただきました。もう少ししっかり歩けるようになってからお参りさせていただこうと思います。


途中河村たかし名古屋市長と愛知県知事候補の大村ひであき氏の自転車凱旋に出くわしました。
寒風の中、一生懸命ペタルを漕いでおられるお二人に、つい「頑張って下さい!」とお声をかけてしまいました。

いつもなら2日は姉と知り合いとで、京都山科にある月心寺さんにお参りに行くのですがこちらも今回は遠慮し、我が家は姉だけが出かけました。
知恩院に行き叔父、叔母の墓参りをしてきてくれるでしょうか・・・・・・・

その間に私はパソコンに向かってこの原稿を書いている状態です。
新年早々、こんなどたばた劇から始まり、お恥ずかしいかぎり。
しかしこんなことではめげません!今年も楽しいことをたくさん予定しておりますので、一日も早い完治を目指し、どこへでもスタスタ歩けるようになって、またいつものようにいろいろな出来事を、私らしく、パワフルに楽しく、お伝えさせていただきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

さて、今回はイチゴにスポットを当てることにいたします。
その種類も年々多くなり、先日はなんと一粒一万円もするイチゴまで登場したとあるテレビ番組で紹介されていました。皆さんもご存知ですか?それは岐阜県産の特大イチゴ「美人姫」です。
ネットで調べたところ30年もかけて品種改良されたものだとか、すごいですね。
大きさは従来の3Lサイズの約3倍、
1個80g以上、糖度13度~15度、
甘くて、食味、色とも申し分ない「美味しさ」
だそうです。
食べてみた~い!でも高嶺の花です!!

「「イチゴ」」
フルーツの中でも特にビタミンCが豊富で中サイズ7、8粒で1日分の必要量を満たすといわれています。

【分類】 バラ科オランダイチゴ属
【原産地】 アメリカ大陸
【来歴】 南米原産の野生種チリイチゴと、北米原産の野生種バージニアイチゴの雑種から産まれた。江戸時代にオランダから渡来したのでオランダイチゴともいわれています。
明治初年欧米から導入され、当初は東京中心に栽培されていました。明治末期になると静岡県久能山で石垣栽培が行われるようになりました。
昭和に入ると日本初の品種である福羽(新宿御苑で福羽逸人博士が選抜)の露地栽培が始まり、戦後アメリカからダナーが導入されると、半促性栽培もおこなわれるようになりました。
その後、はるのか、宝交早生等が誕生すると、促成栽培や抑制栽培など作型が多様化し、周年生産に向けて技術開発が進んだようです。
【美味しい時期】 12月末~1月 2月中旬~3月
【栄養/機能性】 ビタミンCの宝庫
可食部100gあたりのビタミンC含有量はアセロラやスダチの方がイチゴよりも多いのですが、一度に食べる機会の多さや量などを考慮すると断然イチゴがオススメです。
・ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、皮膚を健康にし、免疫力を高めて病気に強い体を作るといわれています。
・ストレスや喫煙の害から体を守るといわれています。
・抗酸化があり、老化防止、ガンの発生を抑制するといわれています。
・ビタミンBの一つである葉酸も多く含まれ、胎児の健康維持に必要であるため妊娠中の女性に多く摂取してほしいといわれています。
・食物繊維の一種であるペクチンも豊富に含まれているので腸内の善玉菌を増やして便秘を解消したり、大腸ガンを予防する働きがあるといわれています。また、血中コレステロール値を下げる作用もあるといわれています。

"ソムリエの一言" エネルギーは果物の中では低い方です。
ジャムにするとビタミンCは減りますが、ペクチンはそのまま残ります。・・・が、エネルギーは急増するので食べすぎは肥満の元です。
つい美味しくてパクパク!には、ご注意を!!

【種類】 「とちおとめ」 栃木県が平成8年品種登録、果皮は光沢のある鮮紅色。酸味と甘みのバランスがよくジューシで日持ちするのが特徴。
  「あまおう」 福岡県が平成17年に登録。「あまおう」の名は商標登録されており、「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字を取ったもの。果皮は濃赤色で果肉も赤い。大果で贈答用として人気上昇中。
  「さがほのか」 佐賀県が平成13年に登録。円錐形で揃いがよい。果皮、果肉ともに硬いため、高温期でも輸送に耐え、日持ち性に優れる。
  「紅ほっぺ」 静岡県が平成14年に登録。「章姫」×「さちのか」で、果実が大きく、甘味と酸味のバランスが良い。香りが高く、傷みにくいのも特徴。急速に栽培が増えている。
  「やよいひめ」 群馬県が平成17年に登録。「とねほっぺ」と「とちおとめ」の交配種。3月以降の高温期でも食味良好で、日持ちもよい。甘く、酸味が低いため、甘味が引き立つ。大粒で低温栽培でき省力化も可能。
  「アイスベリー」 日本種とアメリカ種の交配により選抜育成された。円錐形で大きい実は60g前後になる。果皮は鮮紅色で果肉も赤い。贈答用として根強い人気がある。
  「初恋の香り」 山梨県北社市の三好アグリテックと福島県の育種家が開発した新しい品種で熟しても赤くならない「白イチゴ」。果肉も白で紅ほっぺ並みになる大果。
  「ゆめのか」 愛知県で生まれた新品種
『みんなの夢がかなう美味しいイチゴ』という意味から命名された。果肉は硬めで、ほどよい酸味がありサッパリとした甘味が特徴。果汁たっぷりの美味しいイチゴです。
  「章姫」 愛知県で生まれた新品種
静岡県萩原章弘氏育成。平成2年登録。果実は大きく、長い紡錘形。甘味が多く、酸味が少ない。豊産性で栽培しやすい。福羽の血をひく静岡県の代表品種。

【保存方法】 保存性は期待できません。
2、3日中に食べきれなかったり、加工できない場合は洗って、ヘタをとり、1粒づつ離して冷凍し、冷凍用のビニール袋に入れ冷凍庫で保存しましょう。その後ジャムやジュースにするとよいでしょう。
【撰び方】 ヘタが青々としてみずみずしいものを選びましょう。(茶色くしなびたものは避けましょう。)
同じ品種であればしっかりと太って、大ぶりなものが生育のよい良品です。
赤い色が均一に回っていて色鮮やかなものが良品で、ツヤのあるものほど新鮮です。(ただし品種によって違いがあるので、色が濃ければ良いとは言えません)
パックで購入する場合は裏からも見て、果汁がしみ出ていたり、いたみがないか、調べてから購入しましょう。
【用途/調理】  
"ソムリエの一言" 甘みが凝縮されているのが先端部分。ヘタの方から食べれば最後まで甘みを楽しめます。
ジャム、ジュース、ケーキ、パフェetc

■参考
講談社 旬の食材「四季の果物」
農経新聞社「野菜と果物の品目ガイド
小学館 「野菜のソムリエ」

今回はイチゴをデザートではなく「スープ」と「オムレツ」にしてみました。

イチゴのスープ

材料 2~4人分
 イチゴ・・・・・・・200g
 ジャガイモ・・・・・100g
 スープストック・・・150cc
 ミルク・・・・・・・100cc
 塩 コショウ
 生クリーム・・・・・大匙3

作り方
1.  イチゴは洗ってへたをとります。
2.  スープストックを鍋に用意します。
3.  2の中にジャガイモをすりおろし火を通します。
4.  ミキサーに3と1を入れて混ぜます。
5.  鍋に移しミルクをいれ塩、コショウで味付けします。最後に生クリームで仕上げます。この場合火をあまり通さないことが美味しく仕上げるコツです。暖かいままでもよいのですが、私のオススメは冷たくしていただくスープです。皆さん、ぜひ冷たく冷やしてから召し上がって下さいね。

イチゴのオムレツ

材料 2人分
 イチゴ・・・・・・4粒
 タマネギ・・・・・50g
 バター・・・・・・5g
 小麦粉・・・・・・大匙2
 ミルク・・・・・・100cc
 塩 コショウ
 玉子・・・・・・・2個
 塩 コショウ
 ミルク・・・・・・大匙1~2
 バター・・・・・・少々

作り方
1.  イチゴは洗ってへたをとり1個を4つぐらいに切っておきます。
2.  たまねぎは短いせん切りにします。
3.  フライパンにバターを入れて2をしんなりするまで炒めたら、小麦粉をいれしばらく炒めます。その中にミルクを入れトロッとさせます。塩、コショウで味をつけ火をとめます。
4.  3に1を加え混ぜます。
5.  玉子1個をわりほぐし塩、コショウ、ミルクを加えます。
6.  フライパンにバター少々入れ強火で5をいれさーと混ぜたら4を半分入れてたまごでくるみます。
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