文化講座
「紅葉」「ひの菜」
 秋も深まり紅葉を訪ね出かけるのにとても良い季節になりました。
  皆様はもうお出かけになられましたでしょうか。私も出かけたいのですが、何やらかしこ雑用に追われ出かけることがままなりません。ということでわが家の庭の紅葉を楽しもうと思いましたが、この原稿を書くときはまだまだ早く少しだけ色を付けたハナミズキとドウダンツツジを撮ってみました。

 
街路樹のイチョウは銀杏が落ちたところで黄色くなるにはまだまだでした。
 
皆さん新米って美味しいですね。
  お友達からはざかけの新米をいただきました。
  あまりの美味しさにお稲荷さんを作ってみました。
 
美味しいお話の続きに、最近のハウスオブフレーバーの洋ナシのタルトです。
 
材料が吟味されているので後味もよく美味しいです。
  つい、お友達を呼んでお茶をしたくなります。
  もうすぐリンゴのパイが届きます。
  待ち遠しい限りです。
  今度は誰とお茶しようかな・・・・・・!?
ということで、本題に行きたいと思います。
  この時期、美味しくなるひの菜にご登場ねがいます。
| 『ひの菜』 | 滋賀県の伝統野菜でカブラの一種といわれています。 漬物として多く知られています。 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 【分類】 | アブラナ科 アブラナ属 | ||||
| 【原産及び発祥地】 | 滋賀県蒲生郡日野町鎌掛(かいがけ)が原産のカブの一種で、古来より発祥地では「あかな」と呼ばれているといわれています。 | ||||
| 【歴史】 | 室町時代の日野の領主・蒲生貞秀公が、日野の鎌掛(かいがけ)という地域で野生菜を発見し、その菜を漬物にしてみると、色、味ともに風雅なものであったため、京の公家に贈り、時の天皇に献上されました。 天皇もこの漬物の美味しさに喜び、その公家を通じ和歌一首が貞秀公のもとに贈られました。 『近江なる ひものの里の さくら漬 これぞ小春の しるしなるらん』 と和歌で呼ばれて以来、この菜をひの菜とよび、漬物を「さくら漬」と呼ぶようになったともいわれています。 | ||||
| 【特徴】 | ひの菜は根は細い大根のような円錐形をし、地上に出ている上部は紫色で、地中の部分は純白です。ほとんどが葉を付けたまま漬物として利用されています。この紫色が美しい色合いをした漬物として引き立ち、滋賀県蒲生郡日野の有名なさくら漬けとして知られるようになったといわれています。 | ||||
| 【美味しい時期】 | 10月後半~12月中旬 ひの菜は基本的に露地栽培され、秋から晩秋にかけて収穫されます。 | ||||
| 【栄養/機能性】 | 根の部分に消化酵素のアミラーゼを含んでおり、でんぷんの消化酵素として働き、胃もたれや胸やけを解消する働きや整腸効果 があるといわれています。 葉にはβ-カロテンが含まれ、抗発ガン作用や免疫賦活作用があるといわれています。その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。 またビタミンCも豊富に含まれ、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるといわれています。 栄養は根の部分より葉に多く含まれているといわれています。 | ||||
| 【選び方】 | ひの菜は地表近くに出ている部分が綺麗な赤紫の色をしているものを選びましょう。 葉も大切な食用部分なので、みずみずしくしゃきっとしているものを選びましょう。 しなびたり、茶色くなっているものは避けましょう。 ヒゲ根が少なく、表面が滑らかなもの、根の下半分まである程度の太さを保てているようなものを選びましょう。 あまり細い物は避けましょう。 | ||||
| 【保存の仕方】 | すぐに使わないのであれば、葉の部分と根の部分を切り分け、どちらも濡れた新聞紙でくるみ、ポリかビニールの袋に入れて野菜室に立てて保存しましょう。 すぐに塩漬けにすることがベストです。 | ||||
| 【用途/調理】 | 一般的に漬物 | ||||
参考資料 旬の食材百科
  http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/hinona.htm
今回、このひの菜の漬物を使ったチャーハンを作ってみました。
「ひの菜漬けのチャーハン」
材料 2人分
| ひの菜の漬物 | 100g(刻んで袋に入っているものを使用しました) | |
| ハム | 4枚 |  | 
| 干し椎茸 | 2枚 | |
| 万能ねぎ | 30g(刻んだもの) | |
| 卵 | 2個 | |
| 冷ご飯 | 240g | |
| サラダオイル | 大さじ2 | |
| 酒 | 小さじ2 | |
| 醤油 | 小さじ2 | |
| コショウ | 少々 | |
作り方
- ひの菜は袋から出しておきます。
- ハムは7㎜角に切っておきます。干し椎茸はもどしてから5㎜角に切っておきます。
- 冷ご飯は電子レンジで温めておきます。温かいご飯であればそのまま使います。
- 万能ねぎは小口から切っておきます。
- ボールに卵を割りほぐし、その中に3のご飯を入れよく混ぜておきます。
- 中華鍋又はフライパンにサラダオイルを入れ、熱し、その中に5のご飯を入れパラパラになるくらいに炒めます。
- ご飯を少し脇によせ、空いているところでハムと椎茸を炒めて、再び一緒にします。
- その中にひの菜を入れ、鍋はだから酒、醤油を入れ、コショウを入れ混ぜます。
 塩は漬物から出るので、入れませんでしたが、お好みで足してください。
- 最後に万能ねぎを入れひと混ぜしたら、火を止めます。
- お皿に盛りつけます。スープと共にお召し上がりください。


