文化講座
★ トウモロコシツアー 「梨」
蝉の大オーケストラから虫のミニコンサートにいつの間にか音が変わって、なにか物寂しい季節になってきました。
9月といえば重陽の節句、五節句の一つで9月9日のことをいいます。
旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれています。
昔は盛んに行われていた行事などが現在に引き継がれていないのは旧暦から新暦に暦が変わり、まだ菊が盛んに咲く時期ではなくなってしまった事が大きな原因かもしれません。
今に残る菊人形展や菊の品評会はその重陽の名残かもしれませんね。
一年五節句の五番目が9月9日の重陽の宴、中国では奇数数字を陽の数字といっていますが、重陽はその最後の数字九が二つ重なるから重陽といいます。
奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句がおこなわれていましたが、九は一桁の数のうち最大の「陽」であり、特に負担の大きい節句と考えられていました。後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事になったようです。邪気をはらい長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を呑み交わし、栗ご飯を食べていたようですが、現在では一部の風流人が催すだけになってしまったようです。
だんだんと節句を祝ったり伝統行事がなくなっていくのはなにか淋しい気がいたします。そのように感じるのは私だけでしょか。
最近「君が代」を歌えない人の多いこと、せめて国歌ぐらいは覚えて欲しいなぁ・・・と。
話は全然変わり |
「大切なあの人に食べさせたい野菜を探す旅」の第二弾です。
第一弾は春に行われた「アスパラガス」でした。
名古屋駅裏から南信州観光公社さんが用意して下さったバスに乗り込み、休憩をとりながら中央自動車道を一路阿智村浪合(長野県下伊那郡阿智村浪合)に、さぁ~!トウモロコシ採り体験のはじまりです。
生産者の方があらかじめ畑に入りやすいように穂先を切っておいて下さいました。何と優しい気配りでしょう・・・・
こちらではそれぞれ1本の幹に1本の実だけしかついていません。これは根から吸い上げられた大地の養分をその1本に集中させ、とても甘いトウモロコシに育てるためなのだそうです。
早速トウモロコシ畑に入りビックリ!!自分の背丈よりはず~と高いと思っていたのが意外と低かったのです。4本はツアーについている本数、後は採った数だけ申告して買うことになりました。収穫したものを袋に詰めていたら、なんと18本にもなりました。
結果、14本分お支払いしたことになるのですが、もっと欲しいぐらい美味しいものでした。
お仲間と私で3人、1本づつ出し合って、「生、茹でる、焼く」ことを即実行しました。
まず「生」で食したものは・・・、「なんて甘~い!!」「なにこの甘さは?」
糖度18度とお聞きしましたが、それ以上あるように感じるほどの驚きの甘さでした。
「茹でたもの」
これも甘く、食べた後まで口の中がベトベトするほど甘みが強い。糖度18度の食べ物って何があるかなぁと三人で食べながら考えたところ、お饅頭!それ以上・・・・!?
最後に焼いてみました。どの調理法でも結局甘さには変わりありませんでした。私達の好みは揃って「茹でたもの」がおいしい~ねとなりました。
「生」はやっぱりでんぷん質を感じました。焼いたのは焼いた炭の香り、こげ臭が気になり、食味のよいもので好みは「茹でたもの」になった次第です。
茹でる場合は少なめの熱湯で5分茹でるのがベストだとか。
そうそう、書き忘れましたが品種は「ゴールドラッシュ」でした。
では何故阿智村浪合のトウモロコシが甘いのか・・・?
1200mの高原地、高い標高が寒暖差を生みます。
浪合の寒暖差は何と15℃。この寒暖差がトウモロコシの実を引き締め、最高の食感を与えます。
根から吸い上げられた大地の養分が1本に集中するので、とても甘~く育つのだそうです。
そうそう、採りたてのキュウリとトマトを冷たい流水に冷やして、そのまま食べた味も忘れられませんでした。すでにコスモスも咲いており、秋を感じる一場面です。
トウモロコシなどを食べて、お腹はさほど空いてはいないのですが、
次なるは田舎料理体験でトンキラ農園に。
トンキラとは水車小屋のようなものでした。
お腹も一杯になりしばし休憩。近くを散策し、バスに乗り込み最終コース「温泉」へ。
昼神温泉、"湯ったり~な昼神"に、2時間"ゆったり"時間、温泉に浸かり、汗を流しました。湯上りには「お茶飯」を頂きましたが、これがなんとも想像とは違って・・・・・・。お百姓さんが10時と3時に頂くおやつらしいと聞いていたものの、
字のごとくお茶漬けかと思いきや、蕎麦にレンコン饅頭のコースでした。
食べながら昼神温泉に伝わる民話を聞かせていただきました。満足、満足。
帰りは皆さんおやすみなさい。あっという間に名古屋に到着。お疲れ様でした。
次回第三弾も計画中とか。是非参加したいものです。
今回は今一番美味しい果物「ナシ」
栽培の歴史は古く、江戸時代には多数の地方品種が誕生、豊富な水分を含み、利尿作用や体の火照りを冷ます効果がある「「ナシ」」について勉強しましょう。
『ナシ』 歯ざわりの「日本ナシ」、舌ざわりの「西洋ナシ」
【分類】 | バラ科ナシ属 |
【原産地】 | 中国西南部で12000~8000万年前に生まれた 発生地→西→西洋ナシ 東→中国梨、日本梨 |
【旬】 | 8月~10月 6月からハウスもの、8月に入ると「幸水」次いで「豊水」「新高」などの露地ものが出回ります。西洋ナシは9月ごろから出はじめ10月、11月が旬です。 |
【栄養】 |
約90%が水分。カリウムや食物繊維が比較的豊富で高血圧の予防に効果があるといわれています。ざらざら感ののもとであるペントザン(石細胞)が便秘解消に効果的といわれています。 アスパラギン酸が利尿作用や体内の代謝を整える働きが期待できるといわれています。 ソルビトールがのどや気管支の炎症をおさえ、また便秘もよくするといわれています。 漢方的働き 解熱、潤肺、鎮咳、去痰作用 中国では古くから薬として利用 梨の利用法
声がかれる・・梨の絞り汁でうがいをして、のどを潤すようにするとよいといわれています。
咳止め・・・・・梨の絞り汁にショウガの絞り汁と蜂蜜を加えたものを煮てドロドロにしたものを食べるとよいといわれています。
肉類消化促進梨にはたんぱく質分解酵素があり、肉と一緒か或いは食後のデザートにすれば消化を助けるといわれています。 |
【種類】 |
日本ナシ・・・赤系:幸水、豊水、長十郎、新高
青系:二十世紀、菊水 果汁が多く甘みのつよいものの代表が幸水、豊水です。 明治時代にサンドペア(砂梨)として海外に紹介された日本ナシは、現在ではウォーターペア(水梨)として注目されています。
西洋ナシ・・・ヨーロッパ中部および地中海沿岸地方に原生する野生種から改良されました。
ラ・フランス、バートレット、ラ・レクチェ、マルゲリットマリーラ 産地は山形を中心に東北、北海道、長野、新潟など。 夏から秋に収穫するものをサマーペアと呼び、晩秋に 収穫して冬に食べるものをウインターペアと称しています。
中国ナシ・・・ 中国北部からアジア東北部にかけて原生する、北支やまなしから改良されました。明治時代初期に中国から導入されました。
鴨梨(ヤーリー) 慈梨(ツーリー) 果実の形状は洋梨に似ている。追熟は不要で、日本梨と同じように食べます。石細胞があり、肉質はシャキシャキしています。独特の芳香を持ち、日もち性に優れています。開花期が早いが熟期は晩い。受粉木として適しています。 |
【保存方法】 | みずみずしさを保つために、新聞紙又はポリ袋にいれて冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。一週間は保存可能です。 |
【選び方】 |
中玉以上の大きさがあるもので、持ったときにずっしりと重みのあるもの。皮にはりがあり、適度なかたさがあるものが水分も多い。(柔らかいものは熟しすぎの可能性があります。) 色むらがなく、独特のツヤのあるもの。軸がしっかりしているものが良品です。 |
【用途/調理】 |
シャーベット、ジャム、コンポート 肉類の消化を助ける消化酵素が少量含まれているので、肉料理の後にデザートとして食べるとよいでしょう。 |
まだまだ暑さを感じるこの季節、やっぱりカレーが食べたいなぁ~
手間いらずミートボール入りカレー 4人~5人分
ミートボール | |||
合い挽き肉 | 400g | ||
食パン | 60g | ||
牛乳 | 1/3カップ | ||
卵 | 1/2個 | ||
塩 | 小さじ1/2 | ||
コショウ | |||
ナツメグ | |||
タマネギ | 80g | ||
パン粉 | 30g | ||
焼き油 | |||
タマネギ | 500g | ||
ジャガイモ | 250g | ||
ニンジン | 100g | ||
トマト | 100g | ||
セロリ | 50g | ||
リンゴ | 1/4個(100g) | ||
ニンニク | 1/2個 | ||
ショウガ | 5g | ||
オリーブオイル | 大さじ2 | ||
スープ (スープの素2個) |
4~5カップ | ||
ロリエ | 1枚 | ||
塩 | 大さじ1/2 | ||
カレールー (市販のもの) |
1/2箱 (約100g) |
||
チャツネ 又はジャム |
小さじ2 | ||
生クリーム | 大さじ2 |
a. ボールに食パンを細かくして牛乳で浸しておきます。
b. aに卵、塩、コショウ、ナツメグを入れてよく混ぜます。
c. タマネギをすりおろして空気を入れるようによく混ぜます。
d. ボールの中を4等分して、1/4を5つぐらいの団子にします。
e. フライパンに多目の油を入れて8分くらい火が通るよう両面やきます。
写真のように他の野菜を飾るとよいでしょう。