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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「ポレポレ」「ふきのとう」

 寒い、寒いと言っていたのもつかの間、あっという間に3月ですね。日増しに春の訪れを感じる今日この頃です。今年の冬は暖冬と聞いていたにも関わらず、結構寒かったような気がいたしました。私ごとですが、耳にしもやけができました。出かける時は帽子を被っていたものの、なぜかしもやけが・・・・いまどきね・・・・・私の子供の頃はしもやけで手をパンパンにはらしていた人もいましたが・・・・私の血行が悪いのでしょうね。耳たぶがかゆいです。
ここのところ、あれも、これもと、よくばりに忙しくして、疲れたなんて言っていたら、オーストラリアにいる私の友人の息子、小学校の一年生が、ポレポレしなさいと言ってきました。皆さんポレポレってわかります。
「のんびり、ゆっくり」という言葉だそうです。アフリカのある国の言葉だとか・・・。
それからは自分にポレポレと言い聞かせながら行動しています。
皆さんも「ポレポレ」しましょ。

先日クラス会の打ち合わせを兼ねて久しぶりに名古屋観光ホテルの「北京」でお食事をいたしました。ランチコースです。お腹いっぱいになりました。美味しかったで~す。

クラス会はまだまだ先、たぶん10月に催します。その時は量より質で、もう少しランクアップしてもらうことにいたしました。

春と言えばふきのとう、今回はふきのとうにスポットを当てたいと思います。

『ふきのとう』 春の訪れを感じさせる山菜として珍重されています。
ふきのとうはつぼみの部分にあたり、この花が咲いた後には地下茎から伸びる葉(ふき)が出てきます。
【分類】 キク科 フキ属
【原産地】 日本
産地は愛知、東北など
品種は「愛知早生」など
【美味しい時期】 2月~3月
出荷時期は12月~翌5月
【栄養/機能性】
  • カリウムを豊富に含み、塩分を排泄する役割があるのでむくみや、高血圧の予防に効果があるといわれています。
  • 山菜などに含まれる苦みの成分アルカノイドが肝機能を強化し、新陳代謝を促進するといわれています。
    もう一つの苦み成分、ケンフェールは活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があるといわれています。
  • 香りの成分であるフキノリドが胃腸の働きをよくする効果があるといわれています。
【選び方】
  • 蕾がまだ硬く閉じていて、周りの葉で花芽が見え始めるぐらいのものを選びましょう。
  • 大きくなり過ぎたものは苦みが強いので避けましょう。
    小ぶりのものを選びましょう。
【保存の仕方】 早めに食べましょう。
保存する場合は、乾燥しやすいので、ポリ袋にいれて冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍する場合は、下ゆでしてアクをとった状態で冷凍しましょう。自然解凍で使いましょう。
【用途/調理】 食べる前に、根元の部分を薄く切り落とし、外側の筋っぽい葉を除きます。
アクが強い場合は、重曹を加えた湯でゆで、水にさらしてそのまま1~2時間置きます。
ゆでたものは、和え物、佃煮、味噌漬け、ふきのとう味噌など。

参考資料 
野菜と果物の品目ガイド 農経新聞社
花図鑑「野菜」草土出版
旬の食材百科
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/fukinotou.htm

 この時期になるとふきのとうの味噌を作ります。
ゆでたふきのとうを細かく切って、八丁味噌と酒、砂糖で練り少し火にかけます。
簡単なのでぜひ作ってみてください。ほろ苦くてごはんにかけても美味しいですよ。
今回は前回お話ししたニンジンの生姜を入れたスープをご紹介しましょう。

「ニンジンのスープ生姜風味」

材料 4~5人分

 ニンジン 400g
 タマネギ 100g
 生姜 30g(好みで分量はきめてください)
 バター 15g
 スープ 500cc~600cc(スープの素2個)
 牛乳 400cc
 生クリーム 50cc
 パセリ 少々

作り方

  1. ニンジンは皮をむき2㎜くらいのイチョウ切りにしておきます。
  2. タマネギは短いせん切りにしておきます。
  3. 生姜は皮をむき薄く切っておきます。
  4. 鍋にバターをとかし、2のタマネギをすきとおるくらいに炒めます。
  5. そこに、1のニンジンと3の生姜を入れさっと炒め、スープ500ccを入れてニンジンがやわらかくなるまで煮ます。スープが煮詰まって足りない時は残りの100ccを加減して入れてください。
  6. 粗熱をとります。
  7. 6をミキサーにかけ、再び鍋に移します。
  8. 7に牛乳を加え火にかけます。あまり煮ないように。
  9. 味を見て塩、コショウの必要な方は入れてください。(今回はスープの素の味と生姜の味で何も入れてませんでした)
  10. スープ皿に入れ生クリームとパセリで飾ります。

寒い日、風邪を引いた時に、体を温めてくれます。
夏になれば、冷房で体が冷えます。そんな時ぜひ作ってください。

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