文化講座
「大腸検査」 「ウリ科の仲間たち」
暑中お見舞い申し上げます
毎日暑い日が続いていますが、皆様方におかれましてはお健やかにお過ごしのことと存じます。
今回よりまた新しいスタートを切ることになりました。
これまで同様、よろしくお願い申し上げます。
思い返せば、こちらのインターネット講座も、おかげさまで4年目を迎えることとなりました。これも皆様方のご支援の賜物と本当に嬉しく思っております。
これからも楽しいこと、美味しいことなど交えながら、野菜ソムリエとして野菜と果物の魅力についてお伝えしていきたいと思っています。皆様、どうぞ楽しみになさっていてくださいね。
さて、このたび最初にお伝えするのは大腸検査受診についてです。
前日からの食事制限が予想以上に大変だったのですが、せっかくの機会なのでここでご紹介させていただきたいと思います。
これだけが、まずかかりつけのお医者様から手渡されました。
朝食です
昼食とおやつのクッキーに飴
待望の夕食 もうお粥はしばらく食べたくな~い・・・!
味もそっけもないので、カツオのふりかけがたよりです!?
この後は検査まで何も食べられず。明日の朝&昼はなんと絶食なのです・・・
ああ、なんとも辛いこと!
この合間、合間にお水を飲まされました。 |
マク・コロールPを500mlの水で溶かし飲む |
検査当日は、起床とともにお水400ml以上飲み、午前8時に腸のお掃除用の薬を肛門内に挿入。後は検査の1時間前まではお水、お茶、紅茶にお砂糖の入ったものを飲んでも
よしとのこと。ちょつぴりうれし~い・・・・
午後2時半までの検査までひもじい私です。家族がお昼を食べる姿がこれまたうらやまし~い!検査が終わったら、あれやこれや、絶対美味しいもの食べてやるぞ、とひとり思います。
さあ、いよいよ検査です。ドキドキしながらまずは注射を打たれます。(後で聞いたところによると、これにより腸の活動を止めるのだそうです)
そして後は素人目には不可思議なおもしろい台(?)にのせられ、上向きになったり、腹ばいになったり、そしてあっちへ向き、こっちに向きなおり、とトータル40分ほどの辛抱が続いたのでした。
バリウムを飲んだせいか、検査後も気分悪いまま。何でも食べるぞ~!と意気込んでいたのに、なさけないことに食欲不振の状態に。そこへきてこの暑さです・・・。1日いや2日間ほど疲労感が残ったのでした。
そうして出た、肝心の結果ですが、少々気になるところが見つかった、とかで半年後に検便をするよう通達がありました。そこで陽性反応が出たら再検査になってしまうのだとか・・・。少し驚きましたが、今はあまり気にしなくても大丈夫ですよ、とのことなので安心しております。
皆様の中にも経験された方もあるかと思います。もしまだ受けたことがない、とおっしゃる方がいらしたら、安心して生活するためにも1度は受診されることをお勧めいたします。
さあ、夏も本番です!今回はウリ科の仲間たちにスポットを当ててみましょう!!
「「ウリ科の仲間たち」」
6月~8月が旬の野菜です。
「白うり」 ウリ科キュウリ属
完熟すると白くなるので白うりと呼ばれています。キュウリより果肉が締まっていて、果実が成熟しても甘くならないのが特長で漬けもの向きです。奈良漬けの代表的な素材になっています。
主産地は徳島と千葉です。
栄養・効能・・ | シャキシャキしたその歯ごたえから、食物繊維が多いと思われがちですが実は野菜の中では少ない方です。漬けものにする場合は塩分摂取がつい多くなりがちなので、血圧の高い方は注意しましょう。 |
選び方・・・・・ | 皮が滑らかでつやがあり、白いものほど熟しています。白うりの仲間で「はぐらうり」があります。パリパリとした歯ごたえがあり味は淡白で漬けもの向き、千葉県産が多いです。 |
調理法・・・・・ | 味が淡白なので比較的濃い味の漬けものに向くようです。(奈良漬け・鉄砲漬け)うす切りにして塩をふり、適度に水分を抜いてから酢のものや和えものの他椀だねなどに。種を抜いてらせん状に切り、塩を振って干したものを酢のものにしたり、そのまま醤油とかつお節をかけて食べることもあるようです。 |
「はやとうり」 ウリ科ハヤトウリ属
中央アメリカ原産。熱帯の高地で周年栽培されます。
大正6年(1917年)アメリカから鹿児島県に導入され、薩摩隼人にちなんで、隼人うりと名づけられました。
皮をむき、種を取り除いて使います。若い茎葉も食用になります。
果実はやや扁平な洋ナシ形で数本の溝があり、外皮は明るい緑と白色の種類があり、中心に大きな種子が1個入っています。
淡白な味でクセがなく歯切れもよくて、鶏卵以上の大きさになると皮がかたくなるようです。
栄養・効能・・ | 他のうり同様5%の炭水化物以外はほとんどが水分です。すべての栄養素をごくわずかづつまんべんなく持っています。 |
選び方・・・・・ | 白いものが良品で、茶色になっている部分は傷が付いているので注意しましょう。 |
調理法・・・・・ | みそ漬け、奈良漬け、福神漬けなどの漬けものの他、酢のもの、汁の実、煮物、炒め物、サラダなどに。 |
「きんしうり」 ウリ科カボチャ属
別名 そうめんかぼちゃ、糸かぼちゃ
完熟したかたい果実をゆでると、果肉がそうめんのようにほぐれます。
ヘポかぼちゃの仲間。
栄養・効能・・ | かぼちゃの仲間なので西洋かぼちゃに近い栄養素、カロテン(ビタミンA)ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維を含んでいます。炭水化物が多いので野菜としてはエネルギー値が高いようです。 |
選び方・・・・・ | 表面が固く、平らで色鮮やかなものが良質です。ずっしりと重いものを選びましょう。 |
調理法・・・・・ | 半分に切って串が通るぐらい10分から15分ゆでるか蒸すかすると、果肉が糸状にほぐれます。酢のものなどにするとシャキシャキした歯ごたえを楽しむことができます。 和えもの、汁の実などに。 |
「とうがん」 ウリ科トウガン属
果肉は柔らかく、味も香りも淡白でくせがない。収穫後、涼しいところに置くと、翌年の3月頃まで貯蔵できることから、冬でも食べられるうりということで「冬瓜(トウガン)」と呼ばれます。
栄養・効能・・ |
95%以上が水分。 ミネラルではカリウムがやや多いだけで他は少ないようです。 ビタミンではCが多くそのほかは微量に含まれている程度です。 低エネルギーである点が栄養的な特徴といわれています。 水分が多く、一度にたくさん食べられるので体内の水分量が増え、利尿作用に効果的といわれています。 |
選び方・・・・・ | 緑色が濃くつやがありうぶ毛が残っているものが新鮮です。切り口が新鮮なものを選びましょう。 |
調理法・・・・・ |
皮をむき、種を除く。皮はうすくむくと翡翠のような色に仕上がります。皮目の硬い部分に浅く切り込を入れ、重曹をまぶして茹でておくと口当たりがよくなります。
淡白なので動物性の素材と組み合わせるとよいでしょう。あんかけなど。 |
「ゆうがお」 ウリ科ユウガオ属
ウリ特有の香りがあり、風味はとうがんに近いです。果実は長楕円形、洋ナシ形、球形があります。動力皮むき機による加工がしやすい球形が多くかんぴょうになります。天日で乾燥させたかんぴょうにはほかな甘味があります。
栄養・効能・・ | ゆうがおそのものでなく主にかんぴょうとして食べられているので、ここではかんぴょうの栄養素を記します。食物繊維が豊富ですが、乾物であるため茹でてから使うのが主となり、ゆえに100gあたりの栄養素はかなり少なくなります。 |
選び方・・・・・ | 切り口がみずみずしく、傷がなく表面が滑らかなものを選びましょう。 |
調理法・・・・・ |
未熟果はかんぴょうに加工するほか、とうがん同様に調理してもよいです。
かんぴょうは主に巻きすしの具にしますが、このときかんぴょうを水の中でよくもみほぐして柔らかくしておくとよいでしょう。塩もみすると煮あがりが早くなるのでお勧めです。 |
ウリ科の仲間には「キュウリ」「カボチャ」があります。
「キュウリ」については以前記載させていただきましたので割愛いたします。
「カボチャ」については次回記載させていただきますのでよろしくお願いします。
今回のレシピは暑くて何もしたくない時の一品にお役立ていただければ、と思い紹介します。とても簡単なレシピですよ。
材料 4人分
キュウリ 1本
かまぼこ 1/2本
生姜 5g
衣
ダイコン 150g
キュウリ 1/2本
酢 大さじ2
砂糖 大さじ1.5
塩 小さじ1/2
作り方
ダイコンはすりおろし少し軽く水気をきっておきます。
キュウリもすりおろしておきます。
ダイコン、キュウリの中に酢、砂糖、塩を入れ味付けします。