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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「もうすぐ春」「ハマボウフウ」

 春の香りが漂う今日この頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
なかなか新型コロナウイルスが収束しませんね。
日に日に暖かくなり、どこかに出かけたくなりませんか。でもいましばらくご辛抱を。
緊急事態宣言が出て3月7日まで延長されましたが、一日も早く解除されるといいですね。それでも手放しで喜べません。コロナから自分を守るために一歩控えて行動するのが身についてしまいました。いつになったら自由に出かけられるようになるのでしょう。ワクチンの接種も行われます。私はぜったいに打ちたいです。トンネルから出られる日がいつか来るはずですので、そんな日の来ることをもうしばらく待ちましょう。
3月はやはりひな祭りですね。今年も出しました。

緊急事態宣言の出る中、一つの楽しみがありました。美味しいものを食べに行けたことです。
昨年の11月から予約しておいていただいたお知り合いから誘っていただきました。
初めてお邪魔したお店で中華料理でした。上海ガニにフカヒレの姿煮、私にとっては贅沢三昧です。お店は3テーブルだけで、他のお客様とは場所が異なりソーシャルディスタンスがしっかりとれていました。コロナに関してなんの心配もありませんでした。
お味は最高!あんなにさっぱりといただける中華料理は初めてです。一切化学調味料などは使わず自然なものからお出汁を取られ材料も旬の物を使って、お腹いっぱいなのに胃がすっきり。少々お値段は高いもののそれ相当で納得できる、また行きたくなるお店でした。
写真をお見せします。

今月はおさしみの脇に添えられている野菜、浜防風(ハマボウフウ)について記載いたします。

『ハマボウフウ』
【分類】 セリ科 ハマボウフウ属
以前は日本全国の海岸に面した砂地に分布していましたが、砂地の減少や乱獲などによりいまでは非常に希少な野草です。
野草として知られるボウフウと似ていることから浜ボウフウと呼ばれるようなったそうですが、分類的には別種になります。
【原産地】 日本
【主な産地】 いまではその数は激減しているようですが、砂浜のある海岸に自生しています。
流通しているものの多くは栽培ものです。
【美味しい時期】 春 3月頃から5月
初夏に花を咲かせますが、収穫は春に新しい芽を伸ばし、花の咲くまでの間となります。
【栄養/機能性】 薬草として知られているボウフウと同じような薬用効果があるといわれています。
民間療法では根の部分が用いられ、発汗、解熱、鎮痛などの他に、婦人病や糖尿病にも効果があるといわれています。
【選び方】 茎の色がきれいに赤く発色しているものを選びましょう。
茎の部分がシャキッとしているものを選びましょう(新鮮な証拠です)。
飾りとして使う場合は葉が開ききったばかりのものを選びましょう。
【保存方法】 なるべく早く食べましょう。
乾燥しないように、ポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
【用途/調理】 自生している物はやや硬いものが多く、また風味も強いので、さっと一度熱湯をくぐらせた方がよいでしょう。
栽培物は柔らかく、クセもあまりないので、生のままでも美味しく食べられます。
さしみのあしらいにする場合
茎の部分を十字に裂くように切り込みを入れ、水にさらしておくと、切った部分がくるりと丸く反り返ります。
天ぷら お浸し 和え物などに

ソラマメが最近出回るようになってきましたのでこんな炒め物でも作ってください。簡単です。

ソラマメと鶏ささみのヒスイ炒め

材料    2人分

ソラマメ 250g皮つき(可食部80g)
鶏ささみ 2本
大さじ1/2
生姜 5g
ソラマメの茹で汁 1/2カップ
鶏ガラスープの素 小さじ1
大さじ1
塩、コショウ
片栗粉 小さじ1/2
小さじ1

作り方

  1. ソラマメは塩茹でして、うす皮をむいておきます。
  2. 鶏ささみは筋を取り、そぎ切りにし、酒をふりかけておきます。
  3. 生姜はせん切りにします。
  4. フライパンに生姜のせん切りを炒め、そこに2のささみを入れて炒めます。
  5. 鶏肉の色が変わったらソラマメの茹で汁と鶏ガラスープの素を入れて、ささみに火を通し、塩、コショウで味を調えます。
  6. 片栗粉の水溶きを入れ、とろみをつけたら、茹でておいたソラマメを入れ、さっと混ぜ出来上がりです。

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