文化講座
「天高く馬肥ゆる秋」「パセリ」
いよいよ季節も秋本番になってまいりました。
この時期よく聞くことわざに「天高く馬肥ゆる秋」というのがあります。
多く手紙の時節の挨拶として用いられていますね。
秋の快適な気候のことを言っているようですが、故事ことわざ辞典の注釈によれば、「秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節でもある。」となっていました。
Eメールでのやり取りが主流となった昨今、直筆でお手紙を書くことも少なくなってしまいました。でもこうして日本独特のことわざや趣ある季節ごとの言い回しに接すると、なんだか温かみのある手書きでこれらの言葉をお伝えしたくなってくるのは私だけでしょうか。そうしてせっかく思いついたこの機会に、ご無沙汰している友人たちにお手紙を書き、お届けしようかと思っています。もちろん日本人らしく、縦書きで・・・。
皆さまもいかがでしょう、秋の夜は長いので、遠方にいるご友人、ご親族の方などに手書きのお手紙で最近の出来事などを報告したりして過ごすのも風流でいいかもしれませんよ。
こんなふうに、秋は季節がら、思わずしみじみしてしまいますね・・・・ですが、一方で秋はアクティブに♪、行楽のシーズンでもあるわけです。
皆さまはもう秋のイベントの予定は立てられましたか?この秋、どちらにお出かけになる予定でしょうか?
紅葉を訪ねてドライブもいいですね。美味しいものを食べ歩くグルメツアーもはずせません。秋は美味しいものがそこかしこにいっぱいあふれているのですもの、出かけた先では秋がもたらす季節の美味しいものをいっぱい食べ、楽しみたいものです。
秋のグルメ、というと、やはり皆さま思い浮かぶのはあの秋の王様ともいえる松茸、それに秋刀魚でしょうか。かくゆう私は、この夏はどこにも出かけませんでしたので、秋には三重県鳥羽市にあるお宿「ジ・アース」に出かける予定です。こちらについては、次回に楽しいお土産話をお伝えできると思いますので楽しみになさっていてくださいね。
楽しい旅、そして美味しいご馳走レポートをしてまいります。乞うご期待!!
庭師さん曰く、原因は、盛土をしたことと、水やりの量が多かったことに起因するそうです。盛土をしたのは春の終わり。プランタンに植えてあったパンジーが枯れたので処分したときの土を河津桜の根元に捨てたのです。それがこんなことになるなんて・・・・。
ああ、可哀想な河津桜。ごめんなさい。それでもあきらめきれず、何とか緑の芽を吹いてくれないものかと枝を落としたのですが・・・・・
我が家にいらっしゃる方が、この河津桜の痛々しい姿を見るたび、「どうしたの?」とおっしゃいます。そのたびに私も悲しくなるのでした。
少ししんみりしてしまいました。
さて、悲しいお話はここまでにしまして、気分を切り替え、近況報告その2、私のグルメ情報に参りたいと思います。
最近何かとせわしく、延び延びになっておりましたが、久しぶりに我が家にお客様をお招きしてご馳走を作りました。
天狗なすとは愛知県三河地区で栽培されている愛知県の伝統野菜で、表面に天狗のように鼻が出ています。(この天狗なすは鼻をどこかで落としてきたようです?・・・・)
今回鮎のフライが食べたくミラノ風に作りました。
あまりたくさん作りすぎたのか最後のオイスター炒めはほとんど残ってしまいました。
美味しい新米のご飯をたいたものの、どなたもお腹がパンパンで入らないと召し上がっていただけませんでした。残念!!
久しぶりにババロアを作ってみましたが失敗もなく大成功・・・美味しかった。
『パセリ』 | いてもらわなくては困る!?名脇役!料理のアクセントにも必須な野菜です。 | |||||||||||||
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【分類】 | セリ科 オランダセリ属 | |||||||||||||
【原産地】 | 地中海沿岸 | |||||||||||||
【歴史】![]() |
紀元前から薬用及び香辛料として利用されてきました。
古代エジプトでは食用にされていましたが、古代ギリシャでは家畜の食用にされたのみであったようです。 その後ローマ人が食べるようになり、9世紀にフランスに伝わり、ドイツ、イギリスへと広がり、17世紀ごろヨーロッパ全土で栽培されるようになりました。 日本には18世紀末オランダ船によって長崎に持ち込まれたのが始まりです。 料理の彩りとして利用されるのが主で純然たる食用とはされませんでした。この傾向は現在でも続いています。 |
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【美味しい時期】 | 旬の春 特に出はじめが美味しい。 | |||||||||||||
【栄養/機能性】 |
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【種類】 |
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【選び方】 |
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【保存の仕方】 |
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【用途/調理】 | みじん切りのパセリならフライやてんぷらの衣に混ぜたり、スープの浮き実にすれば香りと色を楽しむことが出来ます。 | |||||||||||||
※大量に手に入れることができたら、ぜひ上記の"冷凍保存する場合"を参考にしていただき、いろいろな料理に活用しましょう。手間を省くことができるだけでなく、料理に彩と栄養を添えることができるのでおススメです! |
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参考資料: 『花図鑑野菜』 草土出版 「野菜のソムリエ」 小学館 |
ということで、今回は皆が大好きなフライを提案します♪時期的におススメ、鮎を使ったフライミラノ風はいかがでしょうか。
「鮎のフライミラノ風」
材料

鮎 | 4尾 | ||
塩 コショウ | |||
小麦粉 | |||
卵 | |||
パン粉 | 30g | ||
粉チーズ | 30g | ||
パセリ(みじん切り) | 大さじ3 | ||
揚げ油 | |||
付け合せ(A) | |||
パセリ | |||
レモン | 1/2個 | ||
付け合せ(B) ボイルドポテト | |||
じゃがいも | 200g | ||
塩 コショウ | |||
パセリのみじん切り | |||
レモン | 1/2個 | ||
ソース(A) タルタルソース | |||
C ![]() |
マヨネーズ | 40g | |
タマネギ(みじん切り) | 大さじ1.5 | ||
ゆで卵(みじん切り) | 1/4個 | ||
ピクルス(みじん切り) | 1/4本 | ||
ソース(B) | |||
D ![]() |
ケチャップ | 大さじ4 | |
ウスターソース | 大さじ2 | ||
練がらし | 小さじ1/3 |
作り方
1. | 鮎は3枚におろし洗い、水気を取って塩、コショウします。 |
2. | パン粉に粉チーズとみじん切りにしたパセリを合わせておきます。 |
3. | 1に小麦粉、卵をつけ2のパン粉をつけます。 |
4. | ソース(A)タルタルソースはCの材料をみじん切りにしてマヨネーズとあわせます。 ソース(B)はDを混ぜておきます。 |
5. | 付け合せ(A)はレモンをくし型に切り、パセリは1本付け合せます。 付け合せ(B)はジャガイモの皮をむき、1個を4つに切り面取りをしてから、水から茹でます。たけ串がとおるぐらいになったらお湯を捨てて鍋の中で粉ふきにします。塩、コショウし、パセリのみじん切りをまぶします。 レモンはくし型に切ります。 |
6. | 揚げ鍋に揚げ油を用意して170度の温度で3を揚げます。 |
7. | お皿に付け合せとフライをのせ出来上がりです。 ソースは好みでAでもBでもよいです。 付け合せも色々工夫してつけてください。 写真は大皿に盛りつけました。 |
今回は鮎を使いましたが、10月に鮎は遅いかも!?
魚はなんでも応用出来ますのでぜひお試しください。
パセリのみじん切りはパセリをみじん切りにしてキッチンペーパーで包み水でさらしよく水気を絞ったものを使いました。冷凍パセリを使う場合はよく水気を取って使ってください。