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インターネット公開文化講座

文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

私の分身「マウスピース」「アボカド」

 新緑の良い季節と共にゴールデンウィークもあっという間に終ってしまい、今度はジメジメした梅雨の季節に入ります。沖縄では5月の初めにすでに梅雨入りしましたね。
梅雨はどうしても雨が続く、ジメジメ湿気、悪天候ゆえに出かけるのが億劫...などなど、気が滅入りがちのイメージが強いですが、せっかくですもの、思い切り替えて、梅雨の季節ならではの、梅雨の時期でしか楽しめないことを考えて有意義に過ごしたいと思っています。皆さんも梅雨を活用したり楽しむ方法、何かお持ちでしょうか...!?

 さて、皆さん方もゴールデンウィークを楽しく過ごされたことと思います。私はといいますと昨年秋に訪れた瑞浪にある夕立窯の蔵出し市に再び出かけてきました。その日も昨年同様いろいろなイベントが同時に催されており、大変なお祭り騒ぎでした。以前こちらでも書きましたが、まずは売れ切れてがっかりしたピッツアを今回は食べ損ねてなるものか、と勇んでお店に一直線!そして夕立窯に着くやいなや早々に予約し待つこと一時間半でゲット。そうしてようやく食べることがかなった念願のピッツアは3種類でした。
こちら本式の自家製石窯で焼かれたピッツアは抜群のおいしさなのでした。
他には昨年同様カレーコーナーもあり、手打ちそばのお店まで出ていました。そして会場は食事だけではありません。生演奏があり、似顔絵や輪投げコーナーがあり...と盛りたくさん。来場者の皆さんは大人も子供もこの蔵出し市で一日中、見て選んで買って、食べて、それぞれが思う存分楽しんでいらっしゃいました。
今回カメラを持ち忘れましたので、当日のイベントの写真は撮れませんでしたが、買ったものをご紹介したいと思います。

 我が家ではご飯を土釜で炊きます。実はこれで三代目なんですよ。二代目を私がご飯の炊きあがったと同時に落として割ってしまったため、今回三代目が我が家の食卓に採用された、というわけです。
こうして土釜でご飯を炊いていると、とお話しすると、よく「時間がかかるでしょ~」とおっしゃる方がおみえになりますが、いえいえその逆なんです。土釜でご飯を炊かれる方はすでにご承知のことですが、土釜ご飯はお米を研いて水加減して即炊いても美味しくいただけるのです。つまり給水時間をあまり意識せずとも美味しくふっくらたきあがるのが土釜ご飯の魅力でもあるのです。それに加えて炊きあがってから蒸らす時間をいれても、トータルでだいたい30分弱です。
そんな短時間で用意できる土釜ご飯、そしてとても美味しい土釜ご飯、試したことのない方はぜひとも体験していただきたい美味しさです!
はてさて土釜のほかに購入したのは、ご飯茶わんに大振りの湯飲みです。今回はこれぞ!と思うものにたくさん出会えずなんだかちょっぴり未消化な私です。しかしまた秋の蔵出し市に楽しみを預けることができたと思えばこれからの楽しみが増えたことになるので、今から次回の蔵出し市を心待ちに過ごしたいと思っています。

 その前日は、高蔵寺にある私のお気に入りのレストランへ行って参りました。姉の友人のお誕生日を兼ねてでかけたのですが、こちらのレストラン、皆さんにも具体的な名前や場所をお伝えしたいのですが、どなたかがフェイスブックでこのお店のことをを載せられたところ、じゃんじゃんお電話がありお困りになった、とのことでしたので今回は店名などは控えさせていただきますね。名古屋の奥座敷、ご主人と奥様お二人できりもりなさっておいでであることだけお伝えします。
こちらのお料理で使われている食材は素晴らしいものばかり、ご主人が見たてた食材で作り上げるお料理はどれも美味しいもので、ひとつひとつのお仕事が大変丁寧なことが一品一品から伝わってきます!

 おなかもいっぱい、そして同時に心も満たされた二日間をご紹介したところで、話はこのふたつの「食べる」ことにまつわる別の話になります。
食べる、とは、口に食べ物を入れ歯やあごを使って噛み砕き、体内に取り入れて消化する行為ですよね。なんと私はその食べ物が最初に通る体の入り口、「口」のために最近マウスピースを作りました。
実は私はどうやら口を開けて寝ているようなのです。
そうすることで、口から細菌が入り、免疫力低下につながり、いろいろな病気になりやすいとのことで、そういえばよく風邪を引くのはそのせいかもしれないなあ、と思い当たるものがありました。
ということで中学時代の友人でもある歯医者さんで現在噛み合わせを調整するため、矯正中の身なのです。形を取りマウスピースを作っていただきましたが、なんだかちょっぴりグロテスクですね...びっくりさせてしまったら、ごめんあそばせ。

 はてさて、今回は、輸入フルーツの代表、通年手に入ることの出来るアボカドさんにご登場願いましょう。

『アボカド』 果肉に脂肪分が多いため森のバターと呼ばれている。
【分類】 クスノキ科 ワニナシ属
【原産地】 メキシコ 中央アメリカ
3つの系統があります。
メキシコ系亜熱帯地方
グァテマラ系に分布します。
西インド諸島系熱帯地方
【美味しい時期】 通年輸入されているので旬は無いと言えます。ただし、国産のアボカドを求めるのなら、10月の下旬頃から翌1月頃までとなります。
【品種】 アボカドにもいくつかの品種があるのですが、現在輸入されているほとんどはハス種です。
【特徴】 春キャベツは形が丸くて小さく、葉の巻き方が暖く、葉はやらかくて薄いのが特徴です。
水分が多く甘味があって比較的サラダ等の生食や浅漬けなどに向いているようです。
秋まき型で秋から冬に種をまき初春~初夏に収穫します。
産地・・・・千葉 神奈川 茨城 4月~6月
【栄養/機能性】
  • 果肉の約20パーセントが脂肪です。その80パーセントはリノール酸やオレイン酸という不飽和脂肪酸なので、コレステロールの心配もありません。むしろ、悪玉コレステロールを減らす効果があり、動脈硬化を予防し、老化防止に役立といわれています。
  • ビタミンAやビタミンEも豊富に含まれています。特にビタミンEには抗酸化作用があり、老化予防や高血圧予防、発ガン抑制作用があるといわれています。
  • カロリーが高く、1個で約320カロリーにもなります。
  • 糖質や脂質がエネルギーに変わる時に働くビタミンB群や胎児の成長に欠かせない葉酸、ストレスに強い体を作るパントテン酸などのビタミン類を豊富に含み、鉄、マグネシウム、カリウムなどのミネラル類もバランスよく含んでいるので、アボカドはバランス栄養食材です。
【選び方】
  • アボカドは、青いうちに収穫され、追熟させて美味しくなる果実なので、食べる時には丁度良い具合に熟した状態のものを選びましょう。
  • いつ使うのかで選ぶポイントは違います。
    すぐに使う場合はよく熟している物を選びましょう。
    ふっくらとしていて、皮の色が黒くなっているもの、触った時にカチカチではなく少し柔らかい弾力があるもの、そして、へたの部分が少し乾いたような感じで、浮いてきている物を選びましょう。
  • 押した時にグニャっとへこむものは熟しすぎなので避けましょう。
【保存の仕方】
  • 買ってきたアボカドがまだカチカチだったり、皮の色がグリーンの場合は追熟させます。その時の温度は20度がベストです。アボカドは温度が5度以下の場所においておくと低温障害を起こして駄目になってしまいます。また27度を超えるような熱い場所でも傷んでしまいます。
  • 早く熟成させたい場合はバナナやリンゴ、メロンなどのエチレンガスを発生させる果実といっしょに袋にいれておくと熟成が進みます。
  • 丁度良い具合に熟してきた物はビニールやポリの袋に入れて冷蔵庫に入れて保存しましょう。それでも2、3日中には食べるようにしてください。
    切って使いかけの物は空気に触れたところから色が変わるので、出来れば種つきの半分の状態でレモン汁をかけ、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫に入れて保存しましょう。

"アボカドの冷凍保存"
よく熟した物は半分に割り、種と皮をむいた状態にし、レモン汁をからめてからピッチリとラップで包んで冷凍するとよいでしょう。解凍は自然解凍してください。
または、果肉だけの状態にし、レモン汁をからめてからジップロックなど密封できる袋に入れ、手で軽く潰してから空気を抜いて冷凍するとよいでしょう。解凍はやはり自然解凍で、ディップやソース、ポテトサラダなどに使います。
【美味しい食べ方】
"種と皮を取り除きます"
アボカドは皮を剥く前にまずヘタからお尻に向けて縦に半分にナイフを入れ、真ん中の種に沿ってくるっと一周させます。それから、両側を手で持ってくるっとひねると綺麗に半分に割れます。種の付いている方に、包丁のかかとの部分をコツンと刺してひねると簡単に種がはずせます。その状態にしてから皮を剥くと手がぬるぬるになったり、柔らかい果肉を潰すことなくきれいに出来ます。
"レモン汁を用意しておきましょう"
アボカドは皮をむいたり、切った後は茶色く変色します。リンゴなどと同じで、レモン汁を絡めることで幾分抑えられるでしょう。
"未熟なものを美味しく"
未熟な固いアボカドは生のままでは美味しくないものです。が、天ぷらやフライにすると美味しく食べる事が出来ます。
【用途/調理】
サラダ、ディップ、ムース、
カリフォルニア巻などお寿司のネタなど

参考資料 旬の食材「四季の果物」講談社
旬の食材百科http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Avocado2.htm

今回はアボカドを使って2種類のレシピを作りました。

A アボカドムースのサラダ仕立て(熟したアボカド使用)

材料 4人分

 アボカド(熟したもの)1個
 クリームチーズ45g
 牛乳200cc
 ゼラチン8g
 水小さじ2
サラダの材料
 ミニトマト
 セロリ
 スナップエンドウ
オーロラソース
 ケチャップ 8g 混ぜる
 マヨネーズ 小さじ2

※サラダの内容はお好みで変更してください。
※アボカドのムースにシロップをかけてデザートとしてもご利用ください。

作り方

  1. ゼラチンに水をふりかけて15分ほどおきます。
  2. アボカドは半分に切り、種を出し皮をむいて適当な大きさに切ります。
  3. ミキサーにアボカド、クリームチーズ、牛乳を入れて混ぜます。
  4. 3を鍋かボールに移します。
  5. 1のゼラチンを湯銭にかけて溶かします。
  6. 4に5を入れて混ぜゼラチンを溶かします。(鍋ごと湯銭にかけてゼラチンを溶かすと混ぜやすいです)
  7. 器にサラダオイルを塗り、水で流したものを4等分して冷蔵庫で冷やしかためます。
  8. サラダを作ります。(※サラダの種類、内容はお好みでいろいろ変更し、楽しんでみてください)
  9. サラダを盛り付けて、真ん中にできあがったアボカドのムースを置き、上からオーロラソースをかけます。

B アボカドとニンジンのかき揚げ(未熟のアボカド使用)

材料 4人分

 アボカド(熟していないもの)2個
 ニンジン150g
 天ぷら粉120g
 水200cc
 あげ油 適量
てんつゆ
 だし汁400cc煮立たせる
 みりん大さじ2
 醤油大さじ4
 砂糖小さじ2

作り方

  1. アボカドは半分に切り種と皮をむき、小口で2㎜くらいの厚さに切ります。
  2. ニンジンは皮をむき拍子木切にします。
  3. 天ぷら粉に水を混ぜ、その中に1、2を入れさっと混ぜます。
  4. 揚げ鍋を用意して油を入れ、170度くらいの温度でからっと揚げます。その時少し大きめのスプーンを用意して具をすくい、鍋のふちに落として揚げると油もはねず、形もくずれにくいのでよいでしょう。
  5. 出来上がったらお塩か天つゆで召し上がってください。
    アボカドの緑とニンジンのオレンジ色の彩がきれいでしょう。
    大根おろしを添えて、さっぱりいただくのもおススメですよ。
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