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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「涼しい風が吹きました」「おはぎ」

残暑の厳しかった9月もいつの間にか過ぎ、涼しい風が吹くようになりました。
皆さま体調はいかがですか。夏バテは大丈夫でしたでしょうか。
10月は行楽のシーズン、すでにいろいろ計画をたてておいでのことと思います。
また食べ物の美味しい時期でもありますね。食いしん坊の私にはたまらない季節でもあります。
野菜ソムリエ仲間から松茸を食べに飯田に行こうとお誘いを受けましたが、親戚の結婚式と重なって参加できませんでした。残念!!
というわけで先月、梶川さんを掲載すると申し上げましたが、7月と8月があまりメニューが変わらないので今回は他のお店を掲載することにしました。
お友達のご贔屓のお店「逢左茶寮」のお昼をいただいてきました。

美味しくいただいてまいりました。ご馳走さまでした。

続いては従妹に連れて行ってもらったイタリアンレストラン「トペ」です。

今回はお彼岸におはぎを作りましたので、小豆にスポットを当てたいと思います。

『小豆』 アズキ又はショウズとも言います。
小豆のなまえの由来の一つとして、アは赤を意味し、ツキ・ズキが溶けることを意味し、他の豆より調理時間が短いことを意味するといわれています。
【分類】
マメ科 ササゲ属
【原産地】 中国
【美味しい時期】
10月が旬
【種類】
大納言
5.8㎜の篩(ふるい)にかかり、小豆より大きく色が濃い品種は尾張国名産だったことから尾張大納言にちなんで大納言と呼ぶようになったといわれています。
煮たとき皮が破れにくく、「腹切れ」が生じにくいため切腹のない公卿の官位から名付けられたともいわれています。また豆の形が烏帽子に似ているからという説もあるといわれています。
美方大納言小豆、丹波大納言小豆、馬路大納言小豆、備中大納言小豆、あかね大納言小豆、ほくと大納言小豆、とよみ大納言小豆、ほまれ大納言小豆など。
中納言
普通に小豆といわれている物。
えりも中納言小豆、しゅまり中納言小豆、きたのおとめ中納言小豆、さほろ中納言小豆など。
白小豆(しろしょうず)
赤小豆とはちがった独特のさっぱりした風味が特徴。栽培が難しいため、希少です。
備中白小豆(最高級といわれています)、丹波白小豆、北海道白小豆。
黒小豆
東北地方や沖縄などでは黒ササゲを黒小豆と呼ぶ地域があるといわれています。
【栄養/機能性】
  • 古くは薬用に用いられていたほど栄養価の高い食材といわれています。
  • 不溶性食物繊維が豊富に含まれていて、大腸の働きを助け、がんや便秘予防に効果的といわれています。
  • ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
    ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えて疲労回復に効果的といわれています。
  • ビタミンB2、B6がとくに多く含まれていて、皮膚を丈夫にするといわれています。
  • ミネラルでは、カリウムが体内の余分な塩分を排出し高血圧を予防するといわれており、鉄分が貧血と冷え性の改善に期待できるといわれています。
  • ポリフェノールも豊富に含まれ、強い抗酸化作用やアンチエイジングに効果的といわれています。
  • サポニンはあずきの特有成分で利尿作用があり、コレステロールや中性脂肪を抑制する働きがあるといわれています。
【選び方】 粒がそろっていて皮が薄く、赤色が濃くてツヤのあるものを選びましょう。
【保存方法】 虫が付きやすいので、密閉容器に入れて、気温変化の少ない冷暗所で保存しましょう。
冷凍保存の場合 1年以上保存する場合は冷凍保存しましょう。
下茹でしたものは冷蔵庫で保存し3~4日で使いましょう。
この場合、冷凍用保存袋に小分けして冷凍保存しましょう。1か月ほど保存ができます。
煮汁ごと調理することが多いので1回分ごと煮汁と一緒に小分けして保存しておくと便利です。
【用途/調理】 赤飯、ぜんざい、和菓子、洋菓子、煮物など

参考文献
美味食材

https://www.secom.co.jp/bishoku/shokuzai/no173.html
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%82%AD

「おはぎ」 こし餡です

材料    6人分(24個)

もち もち米:2.5カップ 水:2.5カップ 塩:小さじ1/3
 
こし餡 小豆:300g 砂糖:300g 水:1/3カップ
 
黄な粉 黄な粉:60g 砂糖:60g
 
こし袋

作り方

  1. こし餡を作ります。
    小豆を洗い鍋に入れひたるくらいよりやや多めの水を入れて火にかけます。沸騰したら、ザルに上げ、再び鍋に水を入れ小豆を戻して火にかけて沸騰したらまたざるにあげます。この工程を3回くりかえして、3回目が沸騰したら、火をやや弱くして、小豆が柔らかくなるまで煮ます(途中汁がなくなるようでしたら湯または水を足してください。3回目はあらかじめ水を多めにしておくといいでしょう)。
  2. 1.を何回かにわけてフードプロセッサーにかけます。
  3. 2.を1回かけたら大きなボールに目の細かいザルをおいて、そこにあけ、水で洗います。下にこした水が必要なので捨てないように。こし袋に入れてこします。
  4. 鍋に砂糖300gと水1/3カップを入れて火にかけ、砂糖が溶けたら、その中に3.のこした餡を入れて、中火で混ぜながら煮ます。最初はゆるく、次第にクリーム状になってきます。このときブツブツとふきますので火傷をしないよう気を付けましょう。鍋はだが見えるぐらいまで煮詰めてください。
  5. あんこを18等分(大体1個40g~41g)にわけておきます。
  6. もちを作ります。
    A.炊飯器にもち米、水、塩を入れて炊き蒸らします。
    B.炊き上がったもち米をすりこ木でつぶします。はんごろしにします。
    C.Bを24等分(大体30g)にわけておきます。
  7. 黄な粉に砂糖をまぜておきます。
  8. 18等分したあんこのうち12個はあんこでもちを包みます。あとの6個はそれを12等分して黄な粉の中の餡にします。
  9. サランラップ(またはぬれ布巾)を用意して、餡をのせ平らにしたところにもちをのせて、包んでいきます。
  10. 黄な粉はもちにあんこを入れて包み黄な粉をつけます。上からも黄な粉をかけます。
  11. あんこ2個、黄な粉2個で盛りつけます。

あんこだけで作るのであれば、餡を24等分します。少し餡の量が少なくなります。


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