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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

★ 名優です

主役 脇役 名役者の面々 ・・役者

突然ですが皆さん映画にお芝居、お好きですか
興味ない・・・・あ、そうですか、でもちょっと待ってください!
今からお話しするのは野菜・果物のことなんです。

彼らは
主役 脇役なんでもござれです。 
ところで野菜の話なのに・・役者ってなんのこと?
お分かりですか、大根役者のことですよ。
しかし料理においてはこれがとてもいい役をするのです。

〈そもそも大根役者とは〉
ダイコンには毒消し作用があります。刺身の「ツマ」にするのは、本来そのためです。
江戸時代には民間薬草として重宝されていました。特に魚の毒を消す力があり"当たらない"(食あたりを起こさない)と言われていました。ここから転じてヘタな芝居をする役者を「決して当たらない」という意味において「大根役者」と呼んだようです。

それはさておき、そんな立場におかれたダイコンですが、何も務めはこの「ツマ」のような脇役だけではありません。彼らは堂々と主役をはれる大スターでもあるのです。
そうです、ふろふきダイコン、おでんのダイコン、今ではステーキ(さすがにフォアグラが入ると負けてしまいますが・・・・くやし~い)、てんぷら 等など看板役者としても立派な活躍ぶり。
果物だって負けていません。いちごだって果物の盛り合わせやケーキの添えの脇役ばかりではなく、今では一粒1000円もする桃いちごもあります。同じように梨、ぶどうも頑張っています。

このようにすべての野菜、果物は料理においていい脇役でもあり、主役でもあるわけです。
そのものによくあった調理法を試しながら今日は主役、明日は脇役と使い分けてあげましょう。
彼ら「名役者」たちを生かすも、殺すもあなた次第です!

さて、今回14品目から注目するのは「ニンジン」です。早速勉強していきましょう。

★『ニンジン』★ 緑黄野菜の代表
【分類】 セリ科 ニンジン属
【原産地】 アフガニスタン
【おいしい時期】 11月
【栄養】 赤い色のもとであるカロテン、カリウム、カルシウムや食物繊維が多く含まれています。
カロテンは体内でビタミンAに変化する色素です。ビタミンAは目を健康に守ったり、皮膚を丈夫にしたり粘膜の機能を高め抵抗力を強め病気に負けない体を作るといわれています。また、抗酸化作用を発揮してがんを予防する働きがあるといわれています。
【種類】 ヨーロッパ型・・・・・ベーターリッチ 黒田五寸
アジア型・・・・・・・金時ニンジン
特殊なもの・・・・・・ミニキャロット
【見分け方】 色が鮮やかで表皮がすんなりなめらかなもの、軸の切り口が小さいものを選びましょう。(大きいものは芯がかたく甘みも少ないです。)
【保存方法】 冷暗所で保存できますが、夏場は必ず冷蔵庫で、湿気に弱いので水気をふき取ってからラップに包み冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
土つきならば新聞紙に包んで風通しのよいところで保存しましょう。
【用途/調理】 栄養分のカロテンは皮の近くに一番含まれています。調理のときはで
きるだけ薄くむき、きんぴらや炒め物に使いましょう。
【一言】 実は葉の部分もビタミンとミネラルを豊富に含む緑黄色野菜です。
ニンジンの葉に含まれるカリウムは血圧を上昇させるナトリウムを排泄して高血圧を予防するといわれています。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、心臓の筋肉の働きを正常にたもって狭心症などを抑制し、鉄分が貧血を予防するなど様々な利点があるので機会があったら食べましょう。

朝鮮ニンジンはニンジン?
根が白く二股に分かれていて「人」という字に似ているところからニンジンと名づけられただけで、ニンジンではありません。ウコギ科に属する植物で、古くから食用というより薬用として利用されています。

ニンジンといえば私は金魚ご飯を思い出します
子供のころ我が家ではニンジンご飯のことを金魚ご飯と言っていました。
おひつの中が赤く染まって、いかにも金魚が泳いでいるようでした。
きっとその当時のニンジンは今ほど美味しくなくニンジン臭さが残っていたので、
母が何とか食べさせようとしたネーミングだったのではないでしょうか。
子供のころの懐かしい思い出が蘇ってきます。

作り方はいたって簡単

金魚ご飯(ニンジン)

材料
【4人分】


ニンジン
鶏肉
だし汁
砂糖

醤油
青みの野菜
3カップ
300g
300g
3カップ
大さじ2
大さじ3
大さじ2

作り方

  1. 米はといでザルにあげておきます。
  2. ニンジンはささがいておきます。
  3. 鶏肉は小さめに切っておきます。
  4. 鍋にだし汁に調味料をいれ、煮立ったら3を入れ色が変わったら2を入れてさっと煮ます。
  5. 4をザルに上げ具と汁に分けます。
  6. 1の米を炊飯器にいれ、5の煮汁に水を足して、炊飯器の目盛りに合わせ、炊きます。
  7. 炊き上がったところに5の具をいれて蒸らします。
  8. お茶碗に盛り、青みを飾ります。(今回はオクラの茹でたものを飾りました)
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