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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

雛いろいろ 「デコポン」

今回はオレンジ類の一つデコポンにスポットを当てることに

『デコポン(不知火)』 品種名は不知火。デコポンは商品名です。
【分類】 ミカン科 ミカン属
不知火は「清見」に「ポンカン」を掛け合わせたもの。
【生い立ち】 長崎県生まれ
【特徴】 ヘタのある果梗部が盛り上がっているのが特徴。
甘みが強く、程よい酸味があり、濃厚な味。果肉は柔らかくジューシー ポンカンに似た香りがあります。
誕生した当初は、見た目があまり良くなかったため、注目されませんでしたが、後、育成地に近い熊本県宇城市不知火町で栽培され、食味の 良さとユニークな形から、人気柑橘の一つになりました。
「不知火」という品種名はこの町の名前が由来だそうです。
【美味しい時期】 3月~5月
【種類】 枝変わりの品種が誕生しています。
「大将季(だいまさき)」鹿児島県で誕生。食味が良く不知火に比べて果皮の橙色が濃い。「紅デコ」と呼ばれることもあります。
「愛の香(あいのかおり)」愛媛県で誕生。通常の不知火よりも熟期が早く、酸の抜けも早いようです。
【栄養/機能性】 2011年3月号 「柑橘類」に記載
  • カリウム、ビタミンCを含みます。
  • カリウムはナトリウムの排泄を促進し、高血圧予防やむくみの解消に期待できるといわれています。
  • ビタミンCは風邪や感染予防の他、ガン予防や老化防止、抗ストレス作用もあるといわれています。
  • いくつかの柑橘類にはβークリプトキサンチンが含まれガン予防に期待出来るといわれています。温州みかんほどではないが、タンゼロ、タンゴール、ポンカンに多く含まれています。
【選び方】
  • よく生育した大ぶりの重いものを選びましょう。
  • 持った時軽いものは水分が蒸発し、房の中がパサパサの場合があるので避けましょう。
  • 皮の表面を触ったとき、きめが細かく感じるものを選びましょう。
  • 皮がゴツゴツしていびつなものや、シミがあったり、フカフカしているものは避けましょう。
【保存の仕方】
  • 直射日光の当たらない冷暗所で必ず保存しましょう。(温度の高い場所では呼吸や代謝が活発になり、糖度と酸味のバランスが悪くなるため。)なるべく1週間くらいで食べるようにしましょう。
  • 冷蔵庫で保存する場合は、ポリ袋などにいれ感想を防ぎましょう。
    比較的的長く保存できます。
【用途/調理法】 皮はやや厚めですが、柔らかいので、手で皮を剥くことができます。
袋も薄いのでそのまま食べられます。
ゼリー、スムージー、ジャム、お菓子、サラダ、和え物など。

参考資料 野菜のソムリエ 小学館
果物情報サイト 果物ナビ
http://www.kudamononavi.com/zukan/citrus.htm

デコポンを一面に並べたオレンジケーキを作りました。
簡単ですのでお試しください。どんな柑橘類又はリンゴなどでも応用がききます。

「デコポンの焼き菓子」

材料 1台分

 デコポン 3個 パウダーシュガー
鉄板・・・・・・内径34cm×30cm
クッキングシート・・・2枚
 バター 200g
 砂糖 120g
 卵4個
 小麦粉260g
 B.P 小さじ4 B.P=ベーキングパウダー
 牛乳 1/2カップ  
 ブランデー 1/4カップ  

作り方

  1. 鉄板にクッキングシートを合わせて敷いておきます。
  2. デコポンはミカンのように手で剥いて、袋から出しておきます。
    厚みがあれば半分にします。
  3. 小麦粉にB.Pを混ぜ2度振るい、砂糖も同じく2度振るっておきます。
  4. ボールにバターを入れ泡だて器を使いクリーム状にします。
  5. 4の中に振るった砂糖を3、4回にわけてよく混ぜます。
  6. 5に卵を一つずつ入れよく混ぜます。よく混ざったらブランデーを入れて混ぜます。
  7. 6に振るった小麦粉、牛乳を入れ混ざる程度にさっくり混ぜます。
  8. オーブンを200℃に温めます。
  9. 1に7を流しまんべんなくいきわたるように鉄板をぽんぽんとたたきます。
  10. 9の上に2のデコポンを並べます。
  11. オープンの下段に入れ200℃で10分、180℃で30分焼きます
  12. 茸串をさして種がついてこなければ焼きあがっています。
  13. 焼きあがったものは適当な大きさに切りお皿にのせてパウダーシュガーをかけます。

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