文化講座
★ 地産地消
本格的に春になってまいりました。
皆さんお花見はいかがでしたでしょうか?
我が家の近くには名所、山崎川がありますので毎年満開の桜を目当てにたくさんの人が訪れます。
この時期は何もかもが新鮮ですね。
新入生、新社会人・・・何でも「新」の字がつくこの季節、野菜にとっても「新」のつくものが一杯!
新キャベツ(春キャベツ)新たまねぎ、新ジャガイモ、新ニンジンと・・・・・
人間も野菜も実に水みずしい、こんな新鮮な気持ちを1年間持ち続けたいものです。
さて、今までお話してきました野菜と果物の魅力も一巡した形になります。
今回から番外編といきましょう。でも番外編といっても野菜と果物の魅力の一つなのですよ。
ということで、野菜・果物と関連して最近注目されている「地産地消」についてお話することにいたします。
ここ数年、食の安全、安心に注目が集まると同時に「地産地消」という言葉を耳にするようになりました。
先日起きた、中国冷凍餃子事件以来、特に皆さんは今まで以上にこれらに注意を払うようになったのではないでしょうか?
その影響を受けてか、自国産の野菜に関心が高まっているようです。
自給率が40%を切っている現在、一方で各人がそれらに少しでも関心を持ち、国産のものを意識して食べようとするのは、良い傾向にあるといえるかもしれません。
いまや農業従事者も少なく、田畑は更地にされ、その後にはマンションなどが建てられているのが現状です。結果としてすべての食料を国内生産のみでまかなうことは非常に難しく、どうしても輸入に頼らなければならないのも現実です。
若し輸入が止まってしまったら?!・・・私達はどうしたらいいでしょうか・・・・・・・
これからは各家庭で畑や田んぼを持ち、有効活用していく・・・そんな意識を持つことも新たに必要かもしれませんね。
地産地消とは (地元生産―地元消費)
地域で生産されたものをその地域で消費することですが、地域で生産されたものを地域で消費するだけではなく、地域で生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて、農業者と消費者を結びつける取り組みです。これにより、消費者が生産者と「顔が見え、話ができる」関係で地域の農産物・食品を購入する機会を提供すると共に、地域の農業と関連産業の活性化を図ることと位置付けています。
農林水産省より
今回は最も人気者の「トマト」にスポットを当てることにしましょう。
★『トマト』★ | トマトが赤くなると医者が青くなる(ヨーロッパの諺) | ||||||||||
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【分類】 | ナス科 トマト属 | ||||||||||
【原産地】 | 中南米、ペルー、エクアドルなどアンデス山脈に沿った地方 | ||||||||||
【おいしい時期】 |
主に夏。但し現在は周年手に入り、品種や栽培方法によっても異なります。 | ||||||||||
【栄養性 機能性】![]() |
ビタミンCが豊富、いろいろな栄養素がバランスよく含まれています。 |
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【種類】 |
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【見分け方】 | 甘くてジューシーなトマトほど、持ったときにずっしりと重みが感じられます。その重さは水に沈むほどです。 全体の色が均一で赤が濃く、皮にハリがあるものを。またヘタやガクの部分がピンとしていて元気がよく、枯れていないものが新鮮。 寒暖差のあるところで育ったトマトは比較的美味しいといわれています。そうした地で栽培されたトマトは、おしりの部分に星状の模様がでますので選ぶ際の参考になるかもしれません。 |
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【保存方法】 | 水気をふき、ラップでくるみ冷蔵庫の野菜室で保存。 あまり低温で保存すると味が落ちるので注意しましょう。(低温障害)未熟なものは常温で保存し、熟してから冷蔵庫にいれるようにしましょう。 |
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【用途/調理】 | 生または加熱で調理します。皮が気になる場合は湯むきにして利用しましょう。サラダや煮込み料理などではなく、デザートにも。 | ||||||||||
湯むき | トマトのおしりの部分に十文字を入れておきます。 鍋にお湯を沸かして、トマトを入れ、十文字のところの皮がはがれたら、冷水にとります。簡単にむくことができます。 |
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裏ワザ | トマトをまるごと冷凍してみましょう。凍ったら取り出し、水をかけるだけでつるりと皮が簡単にむけます。 | ||||||||||
【一言】 |
加熱することでリコピンの摂取量が3割UPします。 生食で食べる機会が多いと思いますが是非加熱して召し上がってください。 |
最近こんなアスパラガスを見かけました。
ご覧になった方もあるかと?!
「さぬきのめざめ」
トマトの簡単炒め物とデザートをご紹介いたしましょう。
トマトとツナ缶の炒め物
材料 4人分
トマト ツナ缶(オイル漬け) |
600g(3~4個) 2缶(1缶80g) |
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塩 コショウ パセリ みじん切りにしたものか、ビンに入ったもの パルメザンチーズ |
作り方
- トマトは皮つきのまま、櫛形に切ります。
- フライパンにツナ缶のオイルを入れて、1のトマトをさっと炒めます。
- その中にツナ缶を入れ、ひと混ぜしたら塩、コショウで味付けをし、最後にパセリのみじん切りとパルメザンチーズでからめます。
- 器に盛りその上からもう一度パセリとパルメザンチーズをかけてやると、なお一層美味しく召し上がっていただけます。
レタス、キャベツをプラスすることで野菜を多く摂取することができます。
そんな時は固形スープの素を加えると一段と美味しさが増します。
赤い宝石トマトゼリー
材料 4人分
トマト 水 砂糖 ブランデー ゼラチン 水 |
400g 1/3カップ 50g 小さじ2 小さじ2 大さじ1.5 |
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作り方
- ゼラチンを水に浸しておきます。
- トマトは湯むきをして、水を加えてミキサーにかけておきます。
(種が気になるようならばここで濾します。) - 2を鍋に移して火にかけ砂糖を入れ、温まって砂糖が溶けたらゼラチンを入れて
溶かし、火を止めブランデーを入れ混ぜておきます。 - 直径6センチぐらいの器にサラダオイルを塗り、水で流してその中に3を入れ、冷蔵庫で冷やします。
- お皿に固まった4を出して、生クリームをかけ、トマトのヘタ(又はミント)を飾ります。
フルーツトマトで作りましたので、その糖度を活かすため、砂糖をあまり入れていません。どうぞ砂糖はお好みで調節してください。
色も綺麗に仕上がりましたが、桃太郎などで作る場合は赤く熟したものを使うと良いでしょう。