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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「散歩道」「銀杏」

早いもので、今年も残すところカレンダーが3枚!なんと9か月の月日が経ちました。
過ぎた日々を振り返ると本当に毎日充実していました。毎月1回、こちらの原稿を書きながら思い起こすどのエピソードも、嬉しいものあり、楽しいものあり、美味しいものあり・・・のすばらしいものばかり、私が書いたものが、こうして掲載されるのが1か月後なので、時折季節が少し前の話も含まれていますが・・・皆さん楽しんでくださってるといいなあ、と思っております。
さて10月といえば行楽シーズン真っ盛りですね。
皆さんも、今から秋を満喫できる様々な計画を立てておいでと思います。
毎年この時期になると、心弾む旅行計画がはじまります。そう、野菜ソムリエ仲間たちとの旅行で、昨年11月にもその際の様子をこちらで紹介いたしました。昨年は私がプランを担当する番でしたので、もちろん名古屋がその「旅先」になりましたが、残念ながら
今年はそれぞれの予定が合わないこともあり、計画を見送ることになったようです。
毎年楽しみにしている私にとってなんだかちょっぴり寂しい気分です。
そんな矢先、その野菜ソムリエの仲間の一人からお電話が入りました。なんと今シーズン、彼女はイタリアに行く計画を立てたというのです。なんと、なんと!うらやましいこと!
詳しく聞いてみると、彼女が私に電話してきたのには訳がありました。

というのも、そもそもこのツアー旅行は日本野菜ソムリエ協会が主催の旅行なのです。数年前、協会が企画した最初の国際ツアー旅行、しかも旅先はイタリアに私が参加したので、様子や準備したものなど聞くための電話でもあったのでした。彼女と話しているうちに、その内容もさることながらご一緒した皆さんと気も合い、とても楽しい旅程だったことを思い出しました。訪れた場所はトリノ、パルマのアグリツーリズムでした。
今回協会が企画しているイタリア旅行は現地のミラノ集合、解散とのこと。
彼女いわく、どうせ行くなら早めに出発して、ミラノで2、3日過ごしたいそうです。
彼女はもちろん一人で出かけるので、なんとも勇気のあること!とびっくり感動。
しかし「大丈夫かしら・・・」と不安に感じるより、意気込みと楽しみの方がはるか上回っているのでしょうね。
それもそうです。「行ける時に行かないと、これもタイミングなのだからぜひお出かけになってね!」と私も激励して電話を切りました。
ああ、あのイタリア旅行、思い出すとまた行きたくなってしまいます。

話は変わって朝の散歩のお話しです。最近朝のお散歩時に出会うワンちゃん、猫ちゃんたちを撮ってみました。
彼らのかわいらしさ、いろいろな表情に癒されるひととき、毎朝この散歩の時間がより楽しみです。

リリーちゃんはコッコちゃんとチャッピーちゃんのお散歩についていきたいらしく、いつも「一緒に連れてってよー」とおねだりしては飼い主のお父さん、お母さんを困らせています。
一人お留守番で寂しそうにしているリリーちゃんを撫ぜてあげるのですが、喜んで「ニャー」と甘えた声をだします。ずっと撫で続けていると「ニャア~、ニャア~」といっそう嬉しそうに私の手を噛みついてきます。そのしぐさがかわいくて、ついついもっともっとと撫ぜてしまうのでした。
朝の散歩の楽しみは動物たちだけではありません。
散歩の途中の神社にはイチョウの木がありこうした植物たちからも癒しと楽しみをもらっています。

こちらのイチョウの木からは、毎年のように銀杏がよくとれました。
しかしあまりに大きくなったため、神社の方が3年前に枝を切り落とされました。
それからというもの、残念なことに銀杏の実のつきがあまりよくなくなってしまいました。
ところが今年は、大きく元通りに成長した様子、期待できそうです。

できた銀杏はきれいに袋に包まれ、 初詣の時、参拝した方全員に渡されるのです。
ご利益のある銀杏ですので大切にいただきます。
上のくるりとまわっているところに実がついているのですよ。

はてさて、今回の私のグルメ情報は我が家の恒例家庭料理のおもてなしについてです。
実は、以前骨折したところと同じ部分を捻挫してしまいました。そのためいつもより簡単なお料理が中心となりました。でもそれなりにがんばって腕をふるったのですよ。

夏バテ知らずの特別ドリンク2種!今年の夏を乗り切ったお助けマンたちです

そろそろ茶わん蒸しが恋しくなる季節です。
茶わん蒸しといえば・・・そう、上記でも登場した秋の味覚「銀杏」ですね。

『銀杏』イチョウの種子で、イチョウは雌雄異株で、10月中旬から下旬に雌木に果実が熟します。
白い殻をとると、薄皮のついた中に柔らかいヒスイ色をした仁があり、これを食用にします。
【分 類】イチョウ科 イチョウ属
【原産地】中国
【歴 史】歴史は古く、日本へは室町時代に朝鮮を経由して入ってきました。寺や神社に植えられています。
【美味しい時期】【種類】を参考にしてください。
【栄養/機能性】
  • 種実類の中ではめずらしく、カロテンやビタミンCを含み風邪の予防に効果的といわれています
  • カリウムが高血圧の予防に効果的といわれています。
  • ビタミンBが疲労回復やストレス軽減に作用するといわれています。
  • ビタミンEが、がん予防や老化防止に効果的といわれています。
注意:銀杏にはビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシンという中毒物質が含まれているといわれているため過剰摂取には気をつけましょう。
大人で1日10個程度、子供は5個程度(子供は肝臓の機能が未発達のため)特に5才以下の子供には注意しましょう。
【種類】 金兵衛
(早生種)
7月中旬~9月中旬
殻のキメは粗く、長円形で、黄味をおびる。
久寿
(中生種)
8月中旬~10月上旬
殻のキメは細かく、色は白く円形。苦みが少なく、もっちり感があり、食味は最高。
栄神
(中生種)
8月上旬~10月中旬
より小型で、金兵衛より殻のキメが細かい。
殻が薄く割りやすく、外観、食味ともによい。
籐九郎
(晩生種)
8月下旬~10月中旬
いちばんの大型種で豊円形が特徴。殻のキメが細かく、色は白く、殻が薄く割りやすい。品質、食味とも良好で、貯蔵性にも優れている。
【産地】 愛知県が全体の3割を出荷
生産量日本一は愛知県祖父江町(現・稲沢市)
次いで、岐阜県・新潟県・埼玉県・福岡県・大分県
【見分け方】 殻の表面の色が白いものを選びましょう。
表面デコボコしていないものを選びましょう。
粒が大きく、よく乾燥したものを選びましょう。
実を振って音がするものは避けましょう。
【保存方法】
  • 殻つきのもの
    通気性のよいポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
    半年くらいは保存可能ですが、中の実は黄色に変わります。
  • むき身
    下処理後、水気を取り、ラップなどで包みポリ袋に入れて冷凍庫保存しましょう。2か月は保存が効き、きれいなヒスイ色が保たれます。
【用途/調理】
  • 簡単皮むき方法
    銀杏の頭の部分を金づちのようなものでたたき、一回につき10粒ほど茶封筒に入れて電子レンジで1分間、チンします。(電子レンジのワット数によって時間は調節してください。)そして薄皮をとります。
    薄皮がとりにくい場合は
    鍋にお湯を沸かして銀杏を入れ、玉杓子の背の部分でこすると簡単にとれます。
茶わん蒸し 土瓶蒸し 銀杏ごはん 揚げ物など

参考文献
http://kudamono8.jp/index.php?FrontPage
「野菜と果物の品目ガイド」 農経新聞社
「新家庭百科事典」講談社

銀杏は脇役ですがお正月の一品にもなる船盛焼きをご紹介いたします。

船盛焼き

材料 4人分

魚切り身(まだか、すずき)50g×4
かき8個
えび8尾
白醤油大さじ2
大さじ1
生姜汁10g
生椎茸50g(4個)
銀杏12粒
白板昆布4枚
アルミ箔 15センチ長さ4枚
【ポン酢】(市販のものでもよいです)
橙しぼり汁大さじ2
だし汁大さじ2
うすくち醤油大さじ2
【薬味】
ダイコン50g
鷹の爪1/2本
又は一味唐辛子少々

作り方

1. 魚は塩水で洗い、切れ目をいれます。
かきは塩水で洗い真水で2、3回洗います。
えびは背ワタをとり洗い、尾一節を残して皮をむきます。
生椎茸は洗い切れ目を入れておきます。銀杏は下処理しておきます。
2. アルミ箔を舟形に作ります。
3. 1を白醤油、酒、生姜汁に15分程度つけておきます。
4. 2の舟形アルミ箔に白板昆布をしき、1の材料をのせて、オーブン250度で15分程度焼きます。
5.
【ポン酢】を作ります。橙は半分に切ってしぼり、だし汁、うすくち醤油と合わせておきます。(こちらのポン酢は風味があっておススメなのですが、お好みの市販のポン酢をお使いになってもよいです。)
6.
【薬味】の準備をします。ダイコンに穴をあけ、鷹の爪をさしておろします。
(大根おろしに一味唐辛子を混ぜてもいいです)
7. 焼きあがった4をお皿に盛り【ポン酢】と【薬味】をかけて召し上がって下さい。

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