文化講座
「私の道楽」「小松菜」
街のあちこちでジングルベルの曲が流れる季節になりましたね。
こうして、気づけば今年も残すところカレンダー1枚になってしまいました。
この時期になると、毎年月日の経つのは早いな~、と思いますが、今年は今まで以上に早く感じました。
というのも、とにかくいろいろなことが次から次へと訪れた一年だったからなのです。
その一部を思い返してみると、まず、新年が明け桜の季節がやって来ると同時にオーストラリアからの親子連れのお客様が我が家に滞在したことが思い出されます。毎日いろんなことがあり、楽しくもバタバタと2週間があっとゆう間に過ぎてしまいました(この時のお話は、5月号でお知らせしたとおりです)。そして彼らを無事送り出した後、そう、ここからが本当にせわしく大変だったのでした。
ほっとするのもつかの間、そのわずか1週間後に、今度は姉の様子が突然おかしくなったのです。不可解な言動が目立つようになり、そのあまりの変容ぶりに私はもしや認知症かとびっくり仰天。すぐに病院で検査していただいた結果、脳に腫瘍が発見されました。そして姉には即手術が必要とのことで、入院することになりました。
入院中は本当に不安で心配な毎日でしたが、手術後の経過は良好でどんどん回復、現在退院して5ヶ月経過いたしました。姉はとても元気になり、先日も昨年同様華展に出品するなど元気に暮らしております。
早期発見が功を奏し無事回復することができました。病院の先生はじめ看護師さん、お世話になった方々に感謝、感謝の日々です。先月お伝えした「ジ・アース、お伊勢さんの旅」はその元気になった姉とのお祝いと感謝の旅行でした。
そうこうしてあっという間に12月。12月といえば毎年私にとって大掃除に卵焼き、伊達巻作り・・・と、特に忙しくなる月です。今年は体力回復中の姉にあまり頼らず頑張ろうと思っているため、はたして私一人でどこまでできるか・・・思案中です。それでもあくまで楽しく感謝の気持ちを大切に、そして精一杯できるだけ頑張って昨年同様たくさん卵焼き・伊達巻を焼いて、お友達の皆さんにお届けしたいと意気込んでいるのですよ。
そうして来る12月に向けて、自分のモチベーションを上げることに。
まずは自分へのご褒美と、私の道楽ともいえる陶器を買いに、先日瑞浪の「夕立釜」に行ってきました。
「夕立窯」では5月の連休と秋の11月の連休に陶器祭りがあります。
去る5月のお祭りの時もお友達と出かける予定でしたが、その時は姉の入院で見合わせました。ですのでどんなにこの11月のお祭りを心待ちにしていたことか!
実は今回元気になった姉も一緒に行くはずでしたが、華展で行けませんでした。ということで、私のお友達と計三人で行ってまいりました。
お庭では、はね出し物の陶器が並び、他にも輪投げ、ビンゴが楽しめたり、なんとベリーダンスが披露されたりと、さまざまな催しの企画があります。加えて軽食もとることができ、ピザやカレーライス、フランクフルトなどが楽しめます。
私たちはピザが食べたくて、注文したのですが残念なことに人気で完売とのこと、ああ残念!!代わりにカレーライスとフランクフルトをいただきました。
陶器祭りらしく、カレーライスは器付きのものと、器なしが選べます。
器つきのものは900円、もちろんその器をもらって帰れるのでこちらも人気のようです。私たちは思い思いに好みの器を買っておりましたので、今回は器なしの500円(安い!)のものを選びました。ルーはミンチとコーンが主役のさっぱりとした美味しいカレーライスでした。
ところで皆さん、お酒の飲めない私が徳利を購入したのを不思議に思われるかもしれません。あえて購入したこの徳利、私は何に使うために購入したのでしょうか?
正解は・・・、寒いこの冬の時期の定番料理、すき焼きや鍋物の割りした入れ用です。
なかなかいいアイデアでしょう♪
こんなふうに、毎年、夕立釜の絵付けが好きなのでついつい余分なものまで買ってしまう私なのでした。
知らなかった!、という方は、陶器を購入後には是非最初にしてくださいね。♪
ここで器つながりのお話をもうひとつ、野菜ソムリエの私ですから珍しい野菜とからめてご紹介しますね。
お友達に、先日珍しいそうめんカボチャをいただいたので、はりきって料理しました。
同時に甘長ピーマンもいただいたので、いただいた方に教わったお料理ですが・・・・
今回は年末の次は年始、ということで・・・お雑煮に欠かせない小松菜についてお話しいたしましょう。 ちなみに名古屋では小松菜に似た餅菜をお雑煮に使います。
『小松菜』 | 関東の冬を代表する野菜 |
---|---|
【分類】 | アブラナ科 アブラナ属 |
【名前の由来】 | 名前は東京の小松川(現在の江戸川区)に由来しているそうです。 江戸時代、五代将軍綱吉が江戸小松川村に鷹狩りに行った際、葛西菜とよばれていた青菜が汁にして献上され、それがたいそう将軍の喜ぶところとなりました。こうして将軍の好物となったことにより、幕府から賜ったのがこの土地の名であったといわれています。 |
【原産地】 | 中国 古く中国から渡ってきて根づいた"くくたち"というかぶが祖先のひとつ。かぶの子孫が各地に広がり、一部は葉を食べる漬け菜となったといわれています。そのひとつが小松川村で栽培されていたといわれています。 |
【美味しい時期】 | 冬特に12月~1月の露地ものが美味しい。 今では各地でハウスなども含め通年出荷されていますが、本来寒い冬にとれる野菜だったので、冬菜、雪菜などとも呼ばれています。また、初春に出回る若くて色がうすいものは鶯菜とも呼ばれています。 寒さに強くかえって、1、2度霜が降りた後のほうが甘みが増し、葉も柔らかくなって美味しくなるといわれています。 |
【栄養/機能性】 |
|
【選び方】 |
|
【保存方法】 | 鮮度が落ちやすく、すぐ葉が黄色くなるので、軽くぬらした新聞紙で包んでポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。 この場合、根の部分を下にして立てておくようにした方が日持が良く、茎が曲がったりしません。 |
【冷凍保存する場合】 | 一度堅めに茹でて冷水に取り、水気を絞り、小分けして冷凍しましょう。使う時は、自然解凍するとよいでしょう。(汁物の場合は凍った状態で投入しても大丈夫です) |
【用途/調理】 | 炒めものや汁の実などに使う時は、ホウレン草に比べシュウ酸が少ないので、下ゆでしないでもよいでしょう。 サラダ 炒めもの、煮物等 |
参考資料:旬の食材 秋冬の野菜 講談社
「旬の食材百科」
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/komatuna.htm
小松菜を使った煮物です。
「小松菜と飛龍頭の煮物」
材料(二人分)
小松菜 | 1把 | |
飛龍頭 | 3個 | |
だし汁 | 2カップ | A |
みりん | 大さじ2 | |
砂糖 | 大さじ2 | |
醤油 | 大さじ2 |
作り方
1. | 小松菜は洗って3㎝くらいに切ります。 |
2. | 飛龍頭は半分に切ります。 |
3. | 鍋にAを入れて煮立ったら2の飛龍頭を入れて中火で5分ほど煮ます。 |
4. | その中に1を入れて、落し蓋をして10分ほど煮ます。 |
5. | 汁が1/3くらいになって味がなじめば出来上がりです。 |