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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

★ ベジフルコミュニティあいち 「ごま」

天高く馬肥ゆる秋
色々なものがとても美味しくなる時期と同時に、行楽のシーズン到来といったところです。
皆様方は、どこに行こうかと色々ご計画のことと思います。
車で高速道路、ETCを使っての1000円は魅力ですね。でも渋滞がなんとも・・・・・。
私は10月早々、「松茸三昧の旅」に出かけます。
これは、一緒にベジタブル&フルーツマイスター養成講座をともに勉強した、仲間との秋の旅行です。 昨年は会津に出かけ、東山温泉での一泊旅行でした。こちらは昨年掲載させていただきました。今年は長野県飯田市に行ってまいります。確か一昨年も行った覚えがありますが・・・・・
来月楽しいお話を掲載できると思っていますので、乞うご期待を!!
今回は私がよく参加する「ベジフルコミュニティあいち」についてお話いたしましょう。

「ベジフルコミュニティあいち」は愛知県在住の野菜のソムリエを中心に、名古屋で勉強した静岡・岐阜・三重・福井の仲間をメンバーとしてスタート! 活動が途絶えてしまった小グループや少人数で活動しているグループ、そしてマイスター勉強会で集った仲間たちがここに集結しました。
会員数は155名(2008、6月) 20歳前半から自分史を発行された70歳代の大先輩もメンバーです。
職業も様々!! 専業農家、料理教室講師、流通関係者、行政書士、大学准教授、JA職員などなど。もちろん主婦、主夫も中心メンバーです。
「食」の話を始めると終わらない。 会員家族も準会員としてイベントに参加。
親子、夫婦ともども家族ぐるみで盛り上がるコミュニティーグループです。

ベジフルコミュニティあいち コミュニティ紹介より

この会の代表世話人は高木幹夫氏です。愛知県大府市にある「げんきの郷」の統括部長でありまた、日本ベジタブルフルーツマイスター協会認定のベジフル入門講師でもあります。
テレビ、新聞、雑誌などで、今最もお忙しい方の1人です。
さて、前述のベジフルコミュニティあいちの会員数ですが、なんと、現在259名の大世帯となりました。主な活動は、「自由畑」と呼ばれる大府市にある畑を借りての、愛知の伝統野菜栽培です。

ほとんど毎月、ここで何らかの農業体験などをしているので、その様子をご紹介します。
今回は「金ごま」、「落花生」の収穫体験と人参の間引き、それにお借りしている方の、家の周りの草取り、と総勢30名ぐらいで朝10時からお昼まで行いました。当日は雲一つない、秋晴れの日だったので午前中とはいえ、日焼けをしてしまいました。その後は収穫したての落花生を茹でて食べ、各自持参したお弁当を食べながら、反省会やら情報交換、雑談に花を咲かせるなど、和気藹々の雰囲気の中幕が下ろされ、収穫したものをいただいて、各自それぞれの車で帰りました。いつもながら、とても楽しい一日でした。私は金ごまの収穫をさせていただきました。これは初めての体験です。

ここまでの作業でしたので、後の工程はこの時点では不明。
せっかくなので作った方に、ゴマの知識とゴマになるまでの過程を教わりました。

ごまの知識
現在ごまは産地表示する義務はありません。
国産と表示する場合は、県名まで表示する義務があります。
ですから産地表示がされていないごまは、100%輸入品と言えるのだそうです。
そして、なんと日本で消費されるごま(ごま油を含む)の99.8%が輸入されているのが現状なのです。

金ごま 黒ごま 白ごま
芳香性 最も高い 白ごまより高い 品種・産地でばらつき
油脂分 最も多い60% 少ない40% 多い50%前後
主な消費地域 最近全国に拡大 東日本で多い 西日本で多い
適している料理 ごま料理全般 おはぎ、ごま塩、ごま和え 白和え、ごま豆腐

ごまになるまで

播種・間引き すじ播きし2回間引きします。約20cm間隔で1本立ちします。(6月)
収穫時期 下の葉が黄色になり、1段めのサヤがはぜたらそろそろ収穫です。(9月)
収穫 先端部分は充実していないので、カットします。葉を全部摘みます。
乾燥 5~10本程度を束ね、立てて乾燥させます。(約2週間)
脱穀 先端までサヤがはぜたら、シートなどの上で逆さまにして脱穀します。
ごみの除去 篩(フルイ)と風力を利用して、ごみを取り除きます。
水洗い タライか大きめのボウルに水を張り、2回程度水洗いをして砂を取ります。
乾燥 水をきり、新聞紙の上にひろげて、天日乾燥します。(1~2日)
焙煎 フライパンできつね色になり、香りが経つまでゆっくり加熱します。
擂る(する) 擂り鉢、擂り粉木の登場です。
ベジタブル&フルーツマイスター 伴 茂和さんより提供

伴さんは、貴重な国産品を手にするまでの過程を楽しみながら作業したい、といっておられます。
伴さん貴重な資料ありがとうございました。


昨年も確か、落花生の収穫を掲載させていただきました。今年もご覧ください。

今回はごまについて、もう少し書き記しましょう

『ごま』 不老長寿の薬といわれているごまは、栄養の宝庫
【分類】 ごま科ごま属
【原産地】 アフリカサバンナ地帯スーダン東部説が有力
【旬】 8~10月
【栄養】 不飽和脂肪酸であるリノール酸やオレイン酸、たんぱく質、ビタミンE、B郡、カルシウム、鉄などのミネラルを多く含むといわれています。
脂質に含まれるゴマリグナンに最も含まれるセサミンには老化防止、肝機能の改善、動脈硬化予防、血圧を下げるなどの効果が期待できる強い抗酸化作用があるといわれています。
【種類】 上記ごまの知識参照
金ごま、黒ごま、白ごま
【保存方法】 早めに食べる事をおすすめします。
炒ったごまの場合は密閉容器に入れて、直射日光をさけ、涼しい場所に保存しましょう。1ヶ月以内が目安です。
虫がつきやすいので夏場は注意しましょう。
使う際は再度炒ることで、香りや風味が際立ちます。
【選び方】 表面が盛り上がってみえ、肉厚で粒の大きいものを選びましょう。
【用途/調理】

上記ごまの知識参照
「洗いごまを炒る場合」
油気のないフライパンか鍋を弱火にかけ、温まったところにごまを入れます。(このとき、焦げやすくなるので、余り多く入れないこと。)火を強め、フライパン又は鍋を持ち上げ遠火にして、木杓子でゆっくりかき混ぜ、ごまの粒がはじけ出したら火を止めます。

【ソムリエの一言】 栄養分をしっかり吸収したいなら、擂って食べる事をオススメします。食べる直前に擂りましょう。

今回の一品は、人参のぬき菜を使って落花生&ごまの白和えです。

人参のぬき菜の白和え          4人分

材料

 人参ぬき菜 40g
 生きくらげ 40g
 だし汁 1/2カップ
 砂糖 小さじ1
 酒 大さじ1
 みりん 大さじ1
 醤油 大さじ1

 「衣」
 豆腐 200g
 ピーナツ 
(炒ったもの)
30g
炒りごま 20g

作り方

1.人参のぬき菜は洗って茹でて、水気を絞り2センチ位に切ります。
生きくらげは熱湯を通し、せん切りにします。

2.鍋にだし汁~醤油を入れ、煮立ったところにきくらげを入れ煮、汁が少なくなったところで、人参のぬき菜を入れ絡めます。

3.衣を作ります
a豆腐は茹でて水きりしておきます。
bピーナツ、ごま、aをミキサーにかけます。

4.ボールに3を移し、2を入れて混ぜます

5.器に盛って出来上がりです。


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