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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

★ ガブリエルって!!   「枝豆」

今期もまたお世話になることになりました。
また毎回、楽しく美味しい情報をお伝えしていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
ところで皆様「ガブリエル」って聞いたこと、見たことありますか。
「旧約聖書」に出てくるガブリエル・・・?それともガブリエルココシャネルのこと・・・!?
いえいえ、残念ながら野菜なんです。カラーピーマンの新品種名なのです。
いまやカラーピーマンは色鮮やかに赤、黄、橙、紫、白と、とてもカラフルです。

一般的に販売されているカラーピーマンの中で、ベル型の形状をしているものを「パプリカ」と称しているようです。一方「ガブリエルは」はくさび形の形状をしています。色としては赤、黄の二色です。どちらも高糖度で、ビタミンCの含有量も多いのが特徴です。また形状は長形で肉質が薄く、種子が少なく調理、カットしやすいのもこの品種の特徴です。

糖度・ビタミンC測定結果
(日本デルモンテ(株))測定
南信州ファームプロダクツマーケット提供

ではなぜガブリエルって言うの!?
それは・・・・・なんと、そのままガブリとかじって、生で食べられるから「ガブリエル」という名前がついたそうなのです。
とても面白い命名の由来ですね・・・・・
先日この二色を使ってプリンを作りました。
また友人がグレープフルーツを合わせたジャムをつくってくれましたので、これにクリームチーズと合わせてカナッペにして頬張れば、後を引く美味しさ!

まさに大人の味です!!


さて、夏の風物詩「セミの脱皮」の瞬間を、今年こそはパチリと撮ろうと計画。昨年はデジカメをもって出かけなかったので随分悔しい思いをしました。そこで今年は朝の散歩時に必ず携帯することにして、タイミングを見計らっていたら・・・出会う事ができました。


そしてもう1つの私の夏の大切な風物詩に、野菜のソムリエを目指して共に勉強した仲間とのクラス会があります。このお話は度々私の話の中に登場しますね。
今年も11名集まりました。東京杉並の閑静な住宅街にある邸宅に集合するのですが、私達はそこをお家の方の名前を取って「○○亭」と呼んでいます。もちろんお仲間の一人のお宅です。メニューは野菜のスープにサラダ、メインはステーキです。
皆さん何らかの形で野菜に携わっている方々ですので、それぞれがいろいろなものを持ち寄りました。お仕事をリタイヤされてご自分で畑をなさっている方が一杯お野菜を持ってこられたり、珍しいナスなどを持ってきてくださる方もいらっしゃったり・・・と、お腹もいっぱい!さすがに食べきれず、お土産にもらって帰りました。往きより帰りの方が荷物が多くなるのは例年どおりでした。
ちなみに私は愛知の伝統野菜「天狗ナス」とガブリエルをお土産に持参したのでした。



今回はビールにはなくてはならないおつまみ「枝豆」にスポットを当てることにいたします。

「枝豆」 豆類と野菜の両方の栄養を併せ持つ野菜。大豆が熟す前の未熟果です。

【分類】 マメ科ダイズ属
【原産地】 中国北東部(満州)、シベリアのアムール河流域
【伝来】 稲作と共に伝わったと考えられています。
枝豆として食べられるようになったのは江戸時代
枝豆専用の品種も生まれ、今では200種余りもあるようです。
【おいしい時期】 7月~9月
【栄養】 良質のたんぱく質、糖質、脂質、ビタミンB1、B2、カルシウムが多く含まれ、ビタミンC、食物繊維も豊富です。
貧血を予防し、細胞の新生や成長促進に必要な葉酸を多く含んでいます。
【種類】 極早生→中粒  奥原一号、天が峰
早生・中世→中~大粒 小袖振り、大袖振り、白鳥、三河鳥
晩生→やや大粒 鶴の子(白毛)、茶かおり(茶毛)、一人娘(茶毛)
人気ブランド
茶豆・・・・・・・新潟を中心栽培されている枝豆。香が高く甘みも強い。豆が少し茶色をおびています。
だだちゃ豆・・山形県鶴岡市の特産。とうもろこしに似た独特の香りと甘みをもち、さやには茶色の毛があります。
黒豆・・・・・・・お正月に煮物で食べる黒豆の未熟果。丹波産が特に有名。コクとうまみがあるが、晩生種のため出回るのは9月です。
【保存方法】 購入した日に使い切るのがベストです。
【撰び方】 サヤが鮮やかな緑色で、うぶ毛が濃いものが新鮮です。マメがふくらんでよく育っているもの。(くびればしっかりしています。)できれば枝つきがよいです。

「一言」
枝から切り離すと一気に味が落ちます。切り離したら即茹でるのが美味しく食べるコツです。
【用途/調理】 枝豆は塩でもんでから茹でましょう。はさみでサヤの端をカットすると塩味がしみこみやすくなります。

「一言」ビールと相性のよいわけ
ビタミンB1、B2、Cなどの豊富なビタミン類とたんぱく質にあるアミノ酸メチオニンがアルコールの分解を促し、肝臓への負担を軽くします。また、食物繊維がたっぷり含まれているので、腸をきれいにし、大腸ガンや高血圧、糖尿病など生活習慣病の予防などにも効果があるといわれています。

夏バテ回復に効果的なレシピです。

枝豆とうなぎの寒天寄せ
うなぎと一緒に食べることで動物性たんぱく質が加わり夏バテ回復に効果的です。

作り方      4人分
  枝豆(サヤごと)  200g
  うなぎ 1/2尾
  だし汁 2.5カップ
  大匙1
  小匙1/2
  醤油 小匙1弱
  粉寒天 20g
  新生姜 20g

作り方
  1   枝豆は茹でてサヤからはずしておきます。
うなぎは長焼きにしたものを縦半分にして7,8ミリの幅にきります。
新生姜はせん切りにします。
  2 冷めただし汁に粉寒天を入れ、よく混ぜて火にかけます。煮立ったら火を弱め2分位煮てその中に調味料(酒、塩、醤油)を加え火を通します。火からおろして荒熱をとります。
  3 流し箱(「12cm×14cm」適当な容器でいいです。)を水でぬらし、うなぎの身を下にして並べ隙間に枝豆を置きます。
  4 3に2が少しとろみがでた時流し入れ固めます。冷蔵庫で冷やします。
  5 固まったものをまな板にふせて出し4等分します。一切れを半分に切ります。
  6 器に盛り上に針生姜(新生姜せん切りにしたもの)をのせます。

★ 枝豆は両端をはさみで切り多めの塩で産毛をこするようにして洗いそのまま茹でます3分ほどです。


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