文化講座
「小さなサミット」「天狗ナス」
梅雨の合間の晴れた土曜日、野菜ソムリエの勉強で苦楽を共にした仲間が名古屋にやってきました。私達は年に一度は必ずこの時期に皆で会うようにしています。
ほとんどは東京の杉並区にあるお仲間のお宅です。季節の良い時には長野の飯田に行ったり、
会津に行ったりもします。今回は名古屋に行くからと一報が入りました。
以前は人数も少なかったので私の車で明治村、そして豊田にあるホテルフォレスタヒルズに泊まりげんきの郷を見学しましたが、今回人数が多いので私の車に乗り切れません。
東京から4人、飯田、会津から一人ずつ、私を入れて7人です。そんなわけで名古屋城に行くことにいたしました。皆さんそれぞれお仕事があり午後からの到着となりました。
名古屋駅からタクシー2台で名古屋城へ。ただいま本丸御殿の修復工事中なのでその様子を見てきました。土曜日でお仕事はしていませんでしたが、その様子がよくわかるようになっていました。
天守閣に登った後は地下鉄で我が家に行き宴会です。
慣れたもので途中でビールも買い込みました。
その日のメニューは近くのうなぎ屋さんから届けていただいた長焼きと肝吸いです。
それに加え私の手料理を。作りながら話もしたので、写真を撮ることはできませんでした。残念!
焼きナス、タコの酢の物、切り干し大根のサラダ、煮物、豚の冷シャブ野菜いっぱい添えに、お漬物でした。前の日から準備はしておきましたが、少々大変でした。
皆さんに喜んでいただけたので、良かったです。
皆さんにはメルパルクに泊まっていただき、翌日は大府の愛知の伝統野菜のある天狗ナス畑の見学です。
前もって名古屋のシニアソムリエの高木さんにお願いしてあったので、大府駅まで車2台でお迎えに来ていただきました。いざ畑に・・・・
天狗のお鼻が出ています。天狗の鼻状の奇形果ができやすいのが特徴のようです。しかしこのお鼻があるのが良い品であるとは限らないということを勉強させてもらいました。
お鼻が出ることが奇形だそうです。
普通の茄子でも出ることがあるそうです。1個ずつわけてもらい、どんな調理法がいいのかな・・・・・。焼きナスが一番とお聞きしました。
そしてげんきの郷を一回りして施設の中にあるお食事処「だんらん亭」でお昼ご飯をいただきました。
皆さん野菜ソムリエ、野菜や果物の話につきます。またまた一つ勉強させてもらったことがあります。それはキュウリについてです。以前野菜ソムリエの勉強をしていたころ、曲がったキュウリでも味は変わらないと学んだ記憶があります。しかし・・・そうではなく、やっぱりまっすぐで、きれいにできているものの方が美味しいとのことでした。
曲がったキュウリはお安いので、お漬物にするにはいいでしょうね・・・・。
楽しい、楽しい二日間でした。
高木さん、中野さんありがとうございました。
さてさて、また美味しいものを食べてしまいました。
短大のお友達、高蔵寺にあるレストランの話を私がよくするのでぜひ行きたいとの仰せで、行こう、行こうというだけで、一向におみこしが上がりませんでした。
それなら鮑の季節にということになり、今が一番旬と聞きさっそく出かけました。
前菜5種、先月とあまり変わりはありませんが・・・・
鮑のステーキは柔らかく、肝ソースが添えられ海の幸を感じる逸品でした。ちなみに鮑の産地は三河湾でした。デザート、またこれが最高。いくつかのお酒でフランベしたサクランボにアイスクリームが添えられていました。お皿をなめたいほどでした。
どれもこれも美味しく、また来たくなるお店です。ご馳走様でした。
では本題に。せっかく天狗ナスの畑に行ったので、今回は天狗ナスにスポットを当てたいと思います。
ナスは以前に記載したことがありますので、それを参考にしてください。
『天狗ナス』 | 天狗の鼻状の奇形果ができやすいのが特徴 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
【分類】 |
ナス科 ナス属 | ||||||
【概略】 | 昭和戦前から栽培されてきた奥三河天狗ナスは、命名の基となる天狗伝説のある奥三河津具地域を中心に栽培されています。形は名前の通り、天狗の鼻状の奇形果ができやすく、ナスとは思えないほど愛嬌のある形です。 http://www.ja-aichihigashi.com/nou/tokusan/009/ JA愛知東ホームページより |
||||||
【美味しい時期】 | 7月 (8月に入ると、日差しが強く樹が疲れぎみになるそうです。11月まで収穫は可能のようですが、秋ナスはうまくできないそうです。) |
||||||
【産地】 |
設楽町 東栄町 豊根村(いずれも愛知県です) | ||||||
【美味しい時期】 | 焼きナスが一番 直火に網を置きそのうえで焼くことをお勧めします。 |
今回私が作ったのも、焼きナスです。
「焼きナス」
材料 1~2人分
天狗ナス | 1個 |
花かつを | 1/2パック(15g) |
大葉 | 5枚 |
ミョウガ | 2個 |
ショウガ(おろす) | 15g |
醤油 |
作り方
- ガスの直火に網を置き、洗った天狗ナスを1個のままのせて時々返しながら皮が焼けるまで焼きます。約10分~15分はかかるでしょう。
- 焼きあがったら、竹串を使って皮をむきます。
- 好みの大きさに切ってお皿に盛ります。
- 大葉、ミョウガはせん切にして、水でさらしパリッとさせておきます。
ショウガはすりおろしておきます。 - 3と花かつをちらし、上にショウガをおきます。好みでお醤油をかけます。
もう一品
「とろとろナスの冷たいスープ」
材料 2人分
天狗ナス | 1/2個(200g) |
玉ねぎ | 50g |
水 | 2カップ(400cc) |
スープの素 | 1個 |
塩 | |
こしょう | |
サラダオイル | |
揚げ油 | |
生クリーム | 50cc |
作り方
- 天狗ナスは適当なざく切りにして水にさらし、あく抜くしておきます。
分量以外に少し3ミリくらいのさいの目に切っておきます。 - 玉ねぎは粗みじんに切っておきます。
- 分量以外の天狗ナスは揚げておきます。トッピングに使います。
- 鍋にサラダオイルを入れ火にかけて、玉ねぎをしんなりする程度に炒めます。
- その中に水気を切ったナスを入れて油が回る程度に炒めます。
- 水とスープの素を入れナスに火を通します。
- 粗熱が取れたら、ミキサーにかけます。
- 再び鍋に移し味付けします。塩味に気を付けてください。スープ素に塩気があります。
- 良ければ生クリームを入れて出来上がりです。
- 冷たくして召し上がってください。その時トッピングにナスの揚げたものを飾ります。(温かくても大丈夫です)