文化講座
1+1は2 ?

秋が深まってきたことを感じる今日この頃ですね。近場の紅葉もそろそろ見頃になってきました。少し足を伸ばして出かけるのもいいと思います。晴れの日、曇天、小雨日などお天気に合わせて撮影地を選ぶことが良い写真に繋がります。

写真は数学のように『1+1=2』という結論になるでしょうか?初級では確かに1+1=2になることを学びます。適正露出に仕上げるにはこの組み合わせが正解とか、正確な色目はこの色温度でとか、被写界深度をきちんと見せるにはこのピント位置に合わせると良いなど写真の基本法則通りに習いますよね。またレンズの焦点距離の違いによって画角や絞りと被写界深度の違いが出ることも習います。構図の安定性を見せるにはどう被写体を画面内に収めると良いかなども習います。これらは数学の『1+1=2』の正解が正しいことを学んでいるのと同じようなものです。しかしこれらはあくまで基本的な教えであり少し写真が上手くなってくると何か物足りなさを感じ始めたり行き詰まりを覚えたりしてきます。技術的に上手いけど何かピンと感じるものが足りない写真の量産時期に差し掛かります。その悩みが生じるような時は、一度『1+1=2』という法則を外してみるといいと思います。

具体的には、たとえばあえて日の丸構図にこだわって被写体を画面の真ん中に置いて撮ってみるとか、適正露出から外して思いっきりハイキーやアンダーの露出で撮ってみたりして新しい表現域を試してみることです。以前お話しした中で『ICMフォト』などもスローシャッターを巧みに使って新しい写真の世界を作り出しています。日中の撮影しかされない方は、日が昇る前や日が落ちた後の薄暮で撮ってみると思いがけない色彩にびっくりするのではないでしょうか。

このように表現には「1+1=2」以外に1+1=3, 4,・・・という可能性が含まれているのではないでしょうか。それを持続していくことで自分らしさを見つけることができるはずです。撮影現場でそれを意識して目の前の光景を観察してみることから始めて「1+1=3」にするにはどうすればいいのかを考えてみてください。街中の紅葉も始まりちょうどその挑戦に良いのではないでしょうか。
今月の一枚

境内が国の名勝庭園として有名な光前寺の庭園の紅葉風景です
モミジとドウダンツツジの赤が庭園内を染め上げています
本堂までの参道もモミジの紅葉がとても綺麗です
長野県駒ヶ根市赤穂
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

