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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

レンズで選ぶ自分の世界

今年の猛暑はいつまで続くのでしょうね。暑さに負けないで頑張って写真を撮るにもやはり限界を感じる今日この頃です。みなさんも夏バテになりやすい時期ですから健康管理をしっかりしてくださいね。

「単焦点レンズのすすめ」

以前にも単焦点レンズで撮ることに少し触れたことがあります。(第61回目)の記事です。
今回はもう少し深く考えてみましょう。
写真の構図や目の前の風景の切り取り方を学んでいくにはズームレンズより単焦点レンズで画角の持つ雰囲気を理解していくのが良いことは昔からよく言われていることです。
50mmf1.4のレンズなどはさらに絞りの数値変化の範囲が広くf1.4~f22までのいろいろな被写界深度の変化の写りを味わうことができます。
単焦点レンズは一本のレンズで一つの画角でしか目の前の光景を捉えることができません。
言い換えれば自分がその場で前後に動きながら切り取りたい光景を決めていくことになります。ズームレンズでは自分が動かなくてもレンズのリングを回せば画角の調節が可能です。しかし、単焦点レンズでこの練習を繰り返すうちにそのレンズが持つ表現効果の雰囲気までもが理解できるようになるところが大きな違いといえるでしょう。

ワイドレンズ、標準レンズ、望遠レンズなど各レンズの持つ表現効果はいろいろです。自分が写したい世界観にマッチするレンズを考えながら単焦点レンズと付き合っていけば目の前の光景をどう写していけば自分のイメージ通りに撮影できるかが見えてくるでしょう。
レンズが持つ画角の個性を理解することが表現効果の幅を広げていくことに繋がります。
そのことを理解した後にズームレンズを使っていけばより効果的な写真表現が可能になってくるでしょう。

追記、
超ワイド系、20mm以下や超望遠系の300mm以上のレンズはその焦点距離が持つ独自の世界観に振り回されないように使っていく自覚が必要になります。レンズに撮らされている部分が目立たないように使っていきましょう(フルサイズ換算で見た場合です)。

筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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