文化講座
コレクター
いよいよ夏本番に入りかけたこの時期、皆さんいかがお過ごしでしょうか?新型コロナの影響はまだ完全になくなったわけでもなく心の中にいつも不安を抱きながら過ごす日々だと思います。これからは熱中症にも充分な対処が必要ですね。せめてカメラのファインダーを覗いている時は、目の前の光景(被写体)を楽しみましょう。
先日知り合いの家に出かけたのですが、そのお宅の部屋の壁一面にフィギュアがびっしりと飾ってありました。部屋の中を見せてもらったのは初めてでしたからその数の多さにびっくりしました。TVなどで見かける収集家の部屋の光景そのままの現実世界でした。年齢はほぼ私と同じですが、昔からコツコツ収集されていた結果こうなったということです。人それぞれ好きなことを続ける面白さ、楽しさを充分に感じました。
写真でもカメラ機材の収集家はたくさんみえます。撮ることよりもカメラを集めることの楽しさを味わっている人も結構いますよね。使いながら買い足していくうちに部屋中カメラでいっぱいになったという人もいるでしょう(自分もこの仲間かも)やはり集めるって楽しいことなのでしょうね。
ちょっと見方を変えれば写真は収集の代表と言えるかもしれません。毎年増えていく外付けHDD(ハードディスク)の中には数え切れない数の写真データーが入っているわけですからコレクターの極みだと思います。そのコレクションを楽しむには少しこだわりがあった方がいいと思います。先程のコレクターの知り合いは映画や漫画に登場するフィギュアにこだわっています。だからなんとなく全体を見回してもそこに統一感が伝わってきます。子供の頃、昆虫博物館で見た蝶やセミ、甲虫などの標本箱には同じ種類に統一された虫の姿がとても綺麗で感動しました。標本箱の憧れのようなものを感じた気がします。
HDDの中に撮影データーの収集を繰り返す写真も、写す内容に少しこだわりを持ってみましょう。
自分がカメラを向ける被写体への眼差しは人それぞれ異なったこだわりで見つめているはずです。難しいことではなく単純に(綺麗)(光)(形)などちょっとしたテーマ性を持って集めることをすればいいのです。半年もそれらの収集を繰り返せば素敵な写真コレクションができるはずです。そこにはより深い何かが感じられる写真が見つかるはずです。
昆虫採集にはタモ網が必要ですが、写真ではカメラです。暑い日差しはちょっとしんどいけれどコレクションの喜びを感じるためにさあ出かけましょう。
今月の一枚
この写真は数年前から有名になっている岐阜県の小さな池で通称モネの池と呼ばれる所です。山の湧き水で透明度が高く見る角度によって池の底まで透き通って見えます。近年観光バスで訪れる人が増え通年多くの観光客で賑わっています。
撮影のポイントは、空の反射を偏光フィルターで除去して撮影します。晴天だとコントラストが高くなり陰影が出てしまうので池だけを狙うなら曇り日の方がいいでしょう。透明感を感じる色味をカメラで調節しておくと後処理が楽ですよ。画角は24-105㎜程度のレンズで色々と作画できると思います。池の鯉を写し込むならシャッタースピードも1/250ぐらい必要になります。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/