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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

ロケハン

年の瀬もせまり寒さも身にしむ季節です。風邪などひかぬようお過ごしくださいね。
この記事が出るころは最後の紅葉を撮影されているかもしれませんね。


写真教室などで皆さん一緒に撮影実習に出かけるときは、ぶっつけ本番で現地を訪れて撮影されることが多いと思います。今の時期なら真っ赤な紅葉をイメージして撮影に挑まれているのではないでしょうか。またその後は雪の期待を心待ちにして準備をされているでしょう。季節感が大切なポイントになる自然風景の写真であれば最良のタイミングが大きく仕上がりに影響してきます。出かける前に去年のデーターやインターネットの情報からベストタイミングを決めることも重要な作業です。

ロケーションハンティング(略してロケハン)は事前調査を現場で確認することです。
撮影する現地を事前に一度訪れて最良の写真が撮れるようにいろいろなことをチェックします。撮影の時期や時間帯、その場で必要なカメラ機材、一日の行程をどのように回ればよいのかなど想像しながらチェックしていきます。その場所(被写体)は午前中がよいのか午後のほうがよりよく見えるのか太陽の動きを考慮することも必要ですね。また有名観光地や有名撮影ポイントなどは混雑するのでスムーズに進行できるように駐車状況や電車バスの時間帯なども調べておくといいでしょう。早朝撮影や夕方暗くなっての撮影では周囲の状況が分かりづらいことが多いのでやはり明るい日中にポイントをチェックしておくといいと思います。

ロケハンの長所

◇撮影の確実なタイミング時期を知ることができる
◇その日の撮影の無駄な行程を省くことができる
◇太陽の動き方を実際に現地で確認できる
◇実際に使わないだろう機材を省き無駄に持って歩かなくてもよくなる
◇その場の雰囲気を確かめて何をどう撮ろうかというイメージトレーニングができる

観光ついでに写真も撮れればいいという方は、ご自分の都合に合わせてぶっつけ本番で訪れればいいかも知れませんが、最良の一枚をめざして撮影に臨まれるのであれば時間が許す限りロケハンをぜひ一度実行してみてください。心に余裕ができ対峙する風景をじっくりと見つめることができるはずです。趣味を極めるにはこの努力の積み重ねがとても大切なことですね。プロと呼ばれて活躍されている方たちはこのロケハンを日常の一部として実行しているから一味違った写真が撮れるのです。
年末も差し迫り慌ただしい毎日の中での撮影ですが、ぜひ挑戦してみてくださいね。

筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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