文化講座
夕景・夜景を楽しむ撮影
今年も慌ただしい年の瀬が迫ってきました。日中の撮影時間帯も日照時間の関係で限られてきます。年の瀬に合わせるように写真時間も慌ただしく過ぎていく気がしますね。
こんな寒い時期こそこころに少しゆとりを持って撮影を楽しみたいものです。
今回は、冬ならではの風物詩になりつつある夕景、夜景写真のお話です。
この時期に限らず一年を通して夕景、夜景撮影は可能ですが、冬は日照時間が短いので早めの時間帯からの撮影をおすすめします。また、冬は空気がきれいなこともあり遠景まですっきりと写しやすくなります。普段と少しちがう撮影時間帯での挑戦をしてみるのも良いのではないでしょうか。
◇機材等の準備のこと
●長時間露光が中心になりますからしっかりとした*三脚、レリーズが必要です。
(*三脚をこれから購入されるかたは三脚の脚を伸ばしたとき自分が立っている目線にカメラを据えることができる長さを基準にするといいでしょう)
●ライブビュー機能などもよく使うので電池の消耗が早くなりますから予備の充電池があるといいでしょう。
●暗くなって足元やカメラの設定が見にくくなるため懐中電灯を準備しましょう。
●カメラの水平を保つための水準器があるといいですね。(カメラ内に内蔵されている機種も最近多くなりました)
●寒さも強くなるので防寒対策をしっかり準備して出かけましょう。
初めての場所などでは余裕をもって明るいうちに下調べをしておくとベストポイントを見つけやすくなります。(電線やカメラの画角内に余分なものが入らないかチェックをする)
ライブビュー機能を使って撮影すると構図のバランスや明るさの調整がしやすくなります。
三脚にカメラを取り付けたらまずカメラの水平を調整します。ライブビュー機能の拡大機能を使うとピントをしっかり合わせることもできます。
撮影の実際例です
ISO感度200 オートホワイトバランス
シャッタースピード 15分の1秒 絞り 14
まだ、空の青みが目で確認できる時間帯に撮影していますが、ポイントは工場のライトが
周りの明るさより目立ち始める時間に注意して撮影する。水面に反射する工場の明るさを構図に生かす工夫をする。
望遠レンズ(200~400mm)があると面白い形の施設等も大きく撮影できます。
工場風景は、遠くから撮影するので望遠系のレンズが必要になります。ホワイトバランス設定もオートばかりではなく太陽光、電灯光など変えてみるといいでしょう。工場内部の照明の影響も考慮します。
左上の写真のように冬は水蒸気が目立つので迫力を感じられる写真になります。さらに煙突の煙なども長時間露光により目では確認できない世界を写すことが可能です。
今回は工場を例にしていますが、街中でもいろいろな夜景撮影が可能です。夕暮れから食事前の夜景撮影を一度お試しください。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/