文化講座
季節の変わり目
8月の蒸し暑さに身体が追いついていかない日々でした。快晴の朝は玄関開けて外に出ただけで日差しの暑さで出かける気持ちが挫けてしまいそうになります。
でも9月の声を聞くと少しずつ季節が変わっていることに気づきます。
散歩の途中の木や草にちょっとだけ目を向けると季節の変化を感じるかも知れません。春、夏、秋、冬と区切るのではなく月毎に区切った四季の変化を楽しむのも写真の中ではできると思います。9月中旬に咲き始める彼岸花など数日前まで何もなかったところに突然パッと真っ赤な花が開いていて驚くことがあります。群生する場所での花撮影ではその花の咲くピークを見極め一番綺麗な状態で撮影することが大切です。例年の開花状況を調べてその時期に近づいたら近くの観光課などに問い合わせてピークを知ることもできます。またInstagramなどで掲載された日付をチェックすることでおおよその見当もつきます。年に一度のチャンスを逃さないように心のアンテナをいつも立てておきましょう。
みなさんはお気づきだと思いますが、写真を撮ることを続けていると時間や季節の変化に敏感になっていると感じているのではないでしょうか。何気なく過ごす毎日の中でちょっとした日常変化を知ることができる写真の力。それはやはり毎日一度はカメラのファインダーを覗くことで観察能力が身につくものだと思います。上手く撮ろうとすると見落としてしまうものがあるかも知れません。今日しか撮れないもの、今ここにいる自分にしか撮れないものを記録しておく気持ちで周囲を見渡せばきっと面白いものがたくさん見つかると思います。
まだしばらく暑さが残る9月ですが、身近な場所で季節の変化を楽しむつもりで撮影してみてください。日が沈む時間帯と雲のある風景だけでも毎日撮影を続ければそれだけで一つの物語が生まれるはずです。暑さに負けずちょこっとだけファインダーに集中してみてはいかがでしょう。
今月の一枚
この2枚は三重県の名張市にある赤目四十八滝の渓谷です。
ハイキングコースとして色々な滝を楽しむことができます。
撮影には三脚を持参してスローシャッターで流れを表現します。曇天の日が撮影に向いていると思います。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/