文化講座
真夏を撮る(イメージの具体化)
7月の声を聞くと本格的な夏が来た気がします。空は梅雨空が続いても蒸し暑い感じから逃れたいなと涼しい高原に心は飛んでいます。白樺の木陰で風に吹かれてのんびりしたいなぁと思いますよね。実際撮影に出かけると被写体探しに夢中になって気がついたら夕刻が迫っているというのが現実ですが。
伊賀八幡宮(岡崎市)
夏の撮影は暑さ対策が一番大切です。体力の消耗も暑さで激しく損なわれます。
早朝、夕方など日が長い季節をうまく利用して撮影することを考えましょう。
撮る素材も初夏の頃に比べて花の種類も少なくなり自然風景や街中のスナップなどにも少し変化が加わります。具体的にはまず太陽の日射しを意識します。太陽の高度が高くなり影のつき方が短くなりそしてコントラストが強くなります。また都市部などでは路面からの反射も強く街中の明るさが一層増す感じです。また色に注意して観察すれば赤や黄色、青など原色ぽいカラーが目に飛び込んできます。夏独特の色を探してみるのも街中スナップでは面白いと思います。
海や山など自然の中にも夏の変化を探せば真夏らしい写真が撮れると思います。
お天気が良い日はコントラストが強くなり影の影響を強く受けるので画面構成をよく観察して撮影します。自然風景では早朝や日が落ちる頃の柔らかな明るさを利用するのも良いと思います。雨の降り方も激しく降る時が多くなり川など水景を撮るのもいいでしょう。ただ短時間で濁ってくることが多いので要注意です。水温と周りの気温差が激しいと川面がモヤで覆われることも多く山に行ったときは川の表情をよく観察してチャンスを逃さないようにしましょう。 夕立後が狙い目ですね。
このように気温が高くなることで自然現象がいろいろ変化に富むのも夏独特の気候です。日が長くなるので撮影する時間がたっぷりできますからご自分の体力と相談しながら真夏の撮影を楽しみましょう。蚊やブヨ、ヒルなどの防虫対策もしっかりしてお出かけくださいね。
今月の一枚
岡崎市にある伊賀八幡宮、徳川家康ゆかりの地です。戦国時代、戦いの前に必ず勝利を祈願しに立ち寄った神社と言われています。江戸幕府を築いた後もこの伊賀八幡宮を崇敬されました。日光東照宮を感じる山門など家康らしさを感じます。目の前に花ハス畑が広がり参拝者の目を楽しませてくれます。
岡崎市伊賀町東郷中86 伊賀八幡宮
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
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