愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

フォトブックを作りませんか?

みなさま、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
新春を迎え心新たに写真のこころやテクニックなどをお伝えしたいと思っています。

お正月の時期にしか撮れない季節ものを撮影されに出かけてみえるかたもいることでしょう。とは言っても寒いこの時期、撮影回数も少なめになるかたが多いのも事実ですよね。
そんな時期にこそお薦めしたいのが「フォトブック写真集」の制作です。自分が大切に撮りためてきた写真をパソコンのハードディスクの中に眠らせておくだけではもったいないと思います。一冊にまとめる作業で真剣に自分の写真を見直すことができるでしょう。
そこから自分が何にいつも魅かれて被写体を探しているのかもきっと見えてくるはずです。

制作に取り掛かる前にどんな一冊に仕上げるかをイメージして写真をセレクトしていきましょう。ひとつの場所、季節ごと、見つめた対象など関連付けていくと絞りこみやすくなります。コンセプトをしっかり決めて選んでいくことが大切ですね。いつものようにお気に入りをプリントアウトしていく時とちがってたくさん撮影されているかたでもあるテーマごとに分けていくと共通する写真が少ないことに気付かれるかも知れませんね。
そしてセレクトした写真を一度小さくプリントしておき写真の順番を考えていきます。どう並べていけば見る人に伝えやすいかを考えていくといいでしょう。

実際の制作方法には写真屋さんで頼む方法やインターネット上からソフトをダウンロードしてその中で編集作業をしていくなどのやり方があります。フォトブックの大きさなども文庫本サイズから大型の写真集形式のものまで何種類もあります。まずは少なめのページ数で完成できるものから挑戦してみてください。書店に並んでいる実際の写真集をよく見て参考にしていくのもいいでしょう。一冊を完成されたころにはきっと今までと違った写真の見方ができることに気付かれるはずです。そして次回からの撮影の時になにをどう撮影していけばいいのかを考えるヒントがそこに隠されていることに気付かれるはずです。

 

フォトブックは数十枚の写真を組んで完成させていくことになります。複数の写真で自分の思っていることを表現という形で見せていきます。そこにまた新たな写真生活の面白さを見つけていくことができると思います。写真撮影への取り組み方がきっと変わっているご自分を発見するでしょう。今まで撮影してきた写真の整理とこれから撮影していく写真の方向を見つめ直す作業にはとても良い方法だと思います。一度、ぜひ挑戦してみてくださいね。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

デジタル写真の楽しみ方
このページの一番上へ