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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

撮影マナーという問題

梅雨の時期も終わりに近づき夏の陽射しも日ごと強さを増しいよいよ今年も夏本番を迎え始めましたね。毎日の雨模様の様子をうかがいながら梅雨明けを待って海や山などへの撮影を予定して準備されている方もみえるのではないでしょうか。


写真撮影の愛好家人口もデジタル化の中でいっきに増え続けています。
それと同時に有名観光地や神社仏閣、絵になる鉄道沿線などでそこに集まる一般カメラマンのマナー問題も少しずつ増えてきています。
ひとりのちょっとしたマナー違反によってそれ以降撮影禁止の立て札が出されたりするところもあります。

一般の見学者の方も同じ風景を楽しみに来てみえることを考えながら行動すればマナー違反も少なくなると思います。
ロープや囲いが設置されていればそこは人が入る事で失われるものを保護していたり危険な場所であることを意味しています。カメラを持ってその中に入って撮影すれば他人よりいい写真が撮れるのでは?とルール違反をして撮影している方もあります。社会的立場でりっぱな人生を送って見えた感じの方が、このような場所でマナー違反をされて撮影する姿をみてとても悲しく思います。

また観光地周辺のドライブウェー道路わきなどでも後に続く車の迷惑を考えず駐車してその横で三脚の放列を数人でしているグループなどもあります。
早朝のドライブウェーなどカーブで見通しの悪い場所でも平気で車を駐車して撮影に熱中している姿もあります。とても危険でありドライブを楽しみにそこへ来ている方には迷惑でしかありません。〝ちょっとだから〟 〝写真撮るだけだから〝 こんな言い訳を心の中でつぶやきながらマナー違反をしているのかもしれませんね。写真を撮るものは決して特別な行為をしている訳ではなく一般の観光客と同じ扱いでそこの地元の方たちは見ているはずです。

夏の風物詩である花火の撮影も気をつけなければなりません。
花火撮影には三脚が必要になり混雑する場所での三脚は、足をひっかけたりカメラの転倒などいろいろトラブルをひきおこす原因にもなります。
明るいうちに現場について下見をしておき撮影に邪魔にならない場所を探しておくように心がけましょう。

自分が気持ちよく撮影できればその写真にはその気持ちが写ってきます。
無理をしてマナー違反をしての撮影には、写真の神様も振り返ってくれません人に対する思いやりが一枚の写真のなかに写っていることはとても素敵なことだと思います。いま一度、写真行為を楽しむ基本を考えてみましょう。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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