文化講座
Z世代
夏本番が近づいてきました、世の中の激しい変化が地球温暖化にも影響を与えているのではないかと心配する今日この頃です。ピンポイントで激しく降る雨など自然をじっくり観察すると見えてくる変化にSOSのサインがたくさん隠れている気がします。次の世代の人々が安心して暮らせることを考えることが大切ですね。
日本の戦後、ベビーブームで人口が一気に増え私たちの少し前の世代は(団塊の世代)と呼ばれました。日本の発展を担った人たちです。その後新人類(1960代)団塊ジュニア世代(1971~74)ミレニアム世代(1980~90年代前半)そして今20歳を迎えようとしているZ世代(1995~2010)へと世代交代の呼び名が変わってきています。
暮らし方の変化でもバブル世代(1965~69)就職氷河期世代(1971~84)ゆとり世代(1987~04)へと変化がありました。 *引用(Japan Data)
この世代変化も日本の写真史の移り変わりに大きく影響を与えています。
フィルムからデジタルに変化して写真の世界観が大きく変わりました。今Z世代と呼ばれている若い人たちには生まれた時からデジタルが当たり前のようにあり育ってきています。TV、新聞での情報収集ではなくYouTube、SNSを利用した情報収集が得意です。Z世代の人たちは新聞、TVという媒体からYouTube、Instagram、Tik TokというWebメディアの環境に移行しています。
生活様式を見てみるとブランド品への憧れはなく自分の価値観に合うかどうかを重要視しています。『自分らしさ』を大切にして自分の承認欲求が強くどう見られているかを気にしているようです。Instagramの(いいね♥)がとても大切な価値観の一つなんですね。そしてSNSのコミュニケーションツールで面白いこと、感動したことを『共有』したい、自分の考えや行動をそこで示したいということが多いのだと思います。簡単に世界中の人たちと繋がるWeb世界をうまく利用することに長けています。
写真を撮る上で『自分らしさ』はとても大切です。その人の『自分』を感じる写真には(いいね!)がたくさん付き多くのファンができます。ただ注意しなければいけないのは、(いいね!)が多い写真=良い写真と考えてしまうとそんな写真ばかりが溢れてくることになりその結果、同じ撮影場所に人が集まり同じような写真が増産されるようになります。Instagramで人気の場所に一気に集まるのも承認欲求が強い世代の欠点かもしれません。
これからも変化し続ける写真の中で本当に良い写真とは何かをじっくりと考えてみることも悪くないと思います。そのためには紙に印刷された写真集や作品展をたくさんみることも大切です。そこから伝わってくる何かを探っていきましょう。
自分らしさを大切にする若い世代を我々も見習ってより個性的な写真が撮れるように頑張っていきたいですね。
今月の一枚
愛知県江南市の国営木曽三川公園フラワーパーク江南です。春から秋まで色々な花が見られます。7月にはひまわりが公園内で楽しめます。夏のスタイリッシュな服装で自撮りを楽しむ二人を撮影させてもらいました。
新型コロナがまだなかった頃の写真です。
今年の夏もひまわりが咲く頃に訪ねてみたいと思っています。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/