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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

水模様

盛夏を迎え皆さまいかがお過ごしでしょうか?夏の撮影で一番大切なことは、熱中症対策ですね。目の前の被写体に夢中になり気がついたら熱中症になっていたなんてことにならないように体温管理や水分補給をしっかりと行いながら撮影を楽しみましょう。

暑い時期はやはり涼しい場所が恋しくなります。渓流や滝、高原の沼地、そして海岸など水に関した場所を選択されることも多いと思います。陽射しで火照った身体を時々水の中で冷ましながら撮影するのも夏ならではの楽しみですね。
一言で「水」といっても写真の被写体として考えた場合は、とてもたくさんの捉え方があるといえます。川の水、海の水、池の水など直接的に風景の中に見える水景色や霧、もや
雲、雨など科学的変化の姿として捉える水もあるでしょう。水の惑星といわれるこの地球上では切っても切れない深いかかわりのある写真のテーマだと思います。

今回は、作例を多く使いながら皆さんの夏撮影のヒントにしていただければいいと思います。よくある渓流、滝、海などはあえてはずしもっと身近で見落としがちな水模様に絞ってみました。

公園の噴水も夏になれば子供の遊具の一つになります。霧状になった噴水とそこから飛び出してくる子供の動きをねらってみました。
光の方向や動きを止めるシャッタースピードの選択がポイントです。


晴天日は、水の反射に青い空が写りこみます。 あえてPLフィルターは使わずに空の青い反射を見せています。風があると水面が波立ち動的なものに変化します。写真のような静かな雰囲気をねらう場合は、風のない時がいいでしょう。


ハスやスイレンなどは早朝が花の開き具合もいいでしょう。お昼近くになると閉じはじめるので少しさみしい感じになりやすいです。水面の反射を少なくするためにPLフィルターを使用しています。池の水の状況によって違ってきますが、この場合は水面が黒く落ち込み花と葉がくっきりして見えます。

オニバスの上になぜかバッタが一匹、これ以上前には進めませんから近づいてもじっとしています。水面に見えているバッタの顔がポイントです。


ハスの葉は水滴が転がりやすくなかなか写真のようになりません。この場合は蜘蛛の巣に付いた水滴と組み合わせてあります。
水滴が白く反射して見える位置がポイントです。


山の頂上付近に駆け上がってくる雲と夏を山上で過ごすアキアカネ(とんぼ)です
雲の変化は速いので迷わずいいなというタイミングで写しましょう。

今回の写真は、24-105mmの標準ズームですべて撮影しています。


まだまだ水にかかわる素材はたくさんありますので皆さんも今年の夏は是非挑戦してみてくださいね。暑い昼間をさけて早朝や夕暮れ時の水景色もいいでしょう。

筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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