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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

心地よい写真

気持ち良く過ごせる季節になりました。お出かけにも忙しくなる時期ですね。
いろいろな観光地でのイベントもたくさん企画されています。写真的に絵になる場所をチェックするのも楽しい時間ですね。

最近のInstagramなど写真に特化したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を見ていると人気のある写真がどういうものなのかがよくわかります。
言い換えれば見る側の人がどのような写真を見たいのか、欲しているのかが理解できます。写真の流行を知りたければInstagramを一度のぞいて見てください。
ちょっと今までと違った写真を有名観光地などで撮って見たいという方にもオススメです。色味や画像修正なども手伝って絵葉書的な今までの写真とは違った世界が映し出されているものがたくさん出てきます。

そんな人気のある写真を少し分析してみるとやはり"高得点"を得ている写真は内容的に見ていて心地よい写真だと思います。構図、光の状態、色の配分、など写真的印象を強くする技術的要素がうまく盛り込まれています。もちろん季節や天候や光線状態も最良になるよう注意深く観察されています。女性好みの明るく綺麗な写真も人気がありますね。また、日常の見落としがちな光景でもちょっとした作者独自の視点で捉えた写真なども共感を呼ぶのでしょう。ハートマークのボタンの数が数千というのも珍しくありません。作者の視線(考え方)が一枚の写真に盛り込まれたものに共感者は何かを感じるのでしょうね。

まとめてみると従来の絵葉書的写真の説明のような内容とは違い他人との共有感を持ちやすい風景写真に変化しているのかも知れません。旅先で食べた美味しいものをただテーブルの上で写すのではなく例えば美味しいお団子の後ろにその場所の背景を一緒に写す工夫をするだけで写真の見せたい意味が変わってきます。人との共感性を意識してものを見るだけで写す方法が変わってきます。
見ていて心地よい写真こそこれからの"良い写真"と言えるものかも知れません。
旅行先で何をどう撮ったらいいのかがわからない方は一度Instagramを検索して見るといいですよ。

筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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