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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

「凝視」と「瞬視」

天候も不安定なことが多いこの時期、写真生活はいかがでしょうか?もうすぐ盛夏が近づいていますね。今年はどんな夏写真が撮れるのか楽しみです。
そしてみなさんも普段の生活のなかにカメラが溶け込んでいるといいですね。ファインダーを通してものを見る楽しさはいつもカメラを携えていると味わえると思います。

今回は、そのものを見ることを方法論で考えてみましょう。

  

カメラを構えて興味ある被写体に迫るには 2種類の見方があると考えています。
興味をひかれる部分(被写体)をじっくりと観察しながら写真にしたいところを時間をかけて悩みながら切りとる方法とその場の雰囲気を瞬間的に「あっ、いいかも」と気持ち重視で見てカメラに収める方法です。前者を「凝視的撮影」、後者を「瞬視的撮影」と名付けてみました。
どちらの方法論で撮影していくのかは、作品をどういう視点で見ているかにつながっていくでしょう。また、性格的にどちらが好みかも分かれるかもしれませんね。

    

じっくり型=凝視的撮影   感覚的型=瞬視的撮影 と考えてもいいでしょう。
言葉的にはなんか難しくしてしまいましたが、みなさんもどちらかの方法でいつも撮影しているはずです。自分に合ったスタイルをうまく見つけていけばいいと思います。

ただ、凝視に比べ瞬視の場合カメラの設定に慣れていないと失敗しやすいのも確かです。
瞬時に(ピント、シャッタースピード、絞り、露出補正、レンズの画角)などをきめなければなりません。目の前の事柄を前もってこうなるだろうと予測しながらカメラを準備設定しないとタイミングを逃すかも知れません。でもそれがうまくハマればそれこそ「やったー」という最高の気分を味わえるでしょう。緊張感もかなり難易度が高くなりとても面白い世界だと思います。この二つをうまく組み合わせていけば偏りのない広い視野で写真が楽しめると思います。ぜひ挑戦してみてください。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
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