文化講座
レンズのこと 2
レンズにはいろいろな焦点距離のレンズが揃っています。 焦点距離の違いが、そのまま画角(撮像素子、フィルムに写る範囲) の違いになってきます。 広角(ワイド系)レンズは、画角が広く、写る範囲も広く写すことができます。望遠レンズになると画角が狭くなり眼で見えている範囲の一部を切り取って撮影することになります。
下の写真は、主役のイスを画面的に同じサイズで撮影したとき、 ズームレンズの焦点距離によって背景の写り方が違うことに注目してください。
↑200mmで撮影 |
↑160mm位置で撮影 |
↑52mmで撮影 |
↑24mmで撮影 |
撮影の方法は、ズームレンズでイスの高さがほぼ、同じ高さになるように近づきながら撮影しています。
上の4点の写真から主役を同じように撮影してもレンズの画角=焦点距離の違いによって背景の写り方が変わってきます。
また、よく見ると背景のテーブルとの距離間も違って写ります。
望遠系は、圧縮効果的に写り、ワイド系は背景が遠く離れていくように写ります。このレンズの性格を覚えておくと自分の撮影方法とイメージをどう表現したらよいかを決めることでレンズの選択を決定することができるようになるでしょう。
ここで皆さんに伝えたいことは、ズームレンズで撮影位置を変えずに簡単にズーミングするのではなく、そのレンズの画角に合わせて自分が撮影位置を前後するように動いてベストポジションを探す習慣をつけるようにしましょう。
今回は、少し難しいお話になりましたが、撮影を続けていくことで上の意味合いがわかってくると思います。デジタルの即時性を旨く利用してモニターでの撮影比較をしながら理解していくといいでしょう。
ワイド系でテーブルに近づいて撮影しています |
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望遠系で離れて撮影 |
公園の広さの表現でもレンズの違いで撮影位置が違ってきます。また、上は動的な感じになり下の写真は、静かな穏やかな感じに写ってきます。
レンズを旨く使い分けると自分の感情まで表現できるのです。良い被写体を見つけたら何種類も撮影しておくことをおすすめします。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
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