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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

ズームか単焦点か

いよいよ本格的な暑さをむかえ夏本番の季節になりましたね、暑さに負けず頑張りましょうね。撮影準備にいつも頭を悩ませるのがどのレンズを持っていけばいいのかバッグに入れるとき迷うことです。まぁそれも撮影前日の楽しみのひとつかもしれませんが。

  

撮影目的によっては広角系から望遠系まで準備して万全態勢で臨むのもいいことだと思います。筆者もお仕事撮影では準備チェックをしっかりとしています。
しかし自分のための写真撮影ではなるべく必要最低限に絞って出かけています。
そしていざ撮影に入るとほとんどレンズは変えずに撮影しています。ものの見え方が一定的になり写す内容にブレがなくなるからです。それでは写り方に変化が乏しいのではということもありますが、その日に目で見て感じたものを表現するということを大切にするのにはこのひとつのレンズで迷わず撮影していく方法が私的にはいいかなと考えています。また、余分な荷物の重さに煩わされることから開放され被写体に集中することができます。

  

レンズといってもズームレンズもあれば単焦点レンズもあります。標準系、広角系、望遠系とやまほどあるレンズの使い分けは容易ではないでしょう。そんなときは、出かけるまえに最近の使用頻度の高い画角のレンズを探るために以前撮影したデーターを見直すことをやってみるといいでしょう。意外とズームレンズでも同じような画角で撮影していることが多いと思います。自分の自然体の視線を見つけることをお勧めします。それに慣れたら今度はその画角に近い焦点距離の単焦点レンズに挑戦するのも面白いと思います。絞りの開放値も明るいし標準系であればとてもコンパクトになります。レンズに振り回されることなく被写体探しに集中できるはずです。画面に入らなければ自分が後ろに下がり、小さければもっと近づいて撮影すればいいでしょう。この繰り返しをすることで自然に目の前にある被写体との距離感もつかめるようになるでしょう。これはスナップ撮影での瞬間をとらえるときにもきっと役に立つはずです。自分の手足のようにカメラとレンズを操る、こんなこともできるようになるかもしれません。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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