文化講座
唯一無二
秋らしさを感じる10月になりました。暑い日差しから解放されて過ごしやすい日々を感じられます。もう少しすると目でも確認できる紅葉の季節が始まりますね。撮影の計画もいろいろできる時期です。その分天候が気になりますね。
先月の『中秋の名月と岐阜城』の撮影には多くのカメラマンが集まっていたとニュースで報道されていました。最近よく見かける巨大な満月と城の写真です。スマホで綺麗に撮影された画像もニュース内で映されていました。デジタルの進歩の凄さを改めて感じた次第です。今や一億総カメラマンの時代になった事を目の当たりでみせられた感じです。その場に居合わせさえすればInstagramで見た写真と同じようなものが撮影できるわけですね。
その分、Instagramなどに上がってくる写真もほぼ同じものが次々と出てきます。
高価な機材とそれを使いこなすテクニックが必要な天体系の撮影もデジタルではカメラにお任せで撮れてしまう時代ですね。
上記のことは以前にも触れていますが、Instagram映えを目的とするそんな世界とは別に真摯に写真と向き合って作品作りに励んでいる方もたくさんみえます。
誰にでも撮れそうで撮らないもの、それを自分の感性で作品に落とし込んでいく。美しいとかスタイリッシュな被写体ではないけれど『なんとなく見ていて惹かれる写真』てありますよね。そこには上記の写真のようにこう撮れば必ず撮れるというルールから少し外れた物の見方をしているからこそ見えてくる世界の写真だと思います。そんな世界観を持った人たちがより多く出てくれば作品のオリジナル性がもっと強い写真で溢れてくると思います。
感性+技術、この二つを切り離すことなく写真を撮っていけば自分の唯一無二な作品が出来上がってくると思います。とにかく撮り続けること、たくさん撮ること、そこから自分のオリジナルが生まれてくる事を信じたいと思います。
今月の一枚
富山県南砺波市の菅沼合掌造り集落です。
深い山間の秋は少し早く訪れます。この写真は秋雨前線の中、富山方面のロケハンの途中に寄りました。あと一週間もすれば黄色く色づくみたいです。岐阜県の白川郷のように観光化されてないので素朴な良さを感じます。この先には相倉合掌造り集落があります。
筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/